ページの先頭ヘッダーをスキップし、本文へ

make.believe Special site

Japan

本文の開始
Feature Design Blu-ray Disc Recorder:BDZ-V9
Feature Design Blu-ray Disc Recorder:BDZ-V9

ただシンプルなだけなら、ミニマルを名乗れない

Blu-ray image

大田:もうひとつ、美しいハイビジョン映像を演出する機器としてこだわったのが、外観を形づくるパーツの構成です。これまでのビデオデッキやDVDプレーヤーというと、前面はフロントパネル、背面は板金のケースで構成するのが常識でした。それを、あえて大胆に変えてしまおうと提案したんです。

このモデルでは天板に高級感のあるアルミを一面に採用。天面にはひと筋の継ぎ目もなく、かつ、どこから見てもネジが目に入らない「仕掛け」を施しています。ほら、一見しただけでは「どうやって組み立てたのか」「どこまでが一つのパーツなのか」「どこから分解していいか」、わからないでしょう?(笑)

というのも、最近のリビングでは、AV機器がよく見える位置に置かれることが多くなっているからです。実際、AVラックを見てみると、テレビの大画面化に伴って背が低く、かつオープンスタイルのものが一般的になりつつありますよね。棚などの上に直接AV機器が設置されるケースも増えてきました。フラッグシップであるこのモデルとしても、扉のあるAVラックに収めてしまうのではなく、ぜひリビングボードの上などにそのまま置いていただきたいと思ったのです。

中村:デッキサイズの筐体でこんなパーツ構成は、コストや生産ラインの効率を考えると、普通は考えられないんですよ。逆にいえば、そういう困難をクリアしてでも表現したいものが、私たちの中にあったわけです。しかも、その工夫をこれ見よがしにすることなく、最終的にはとてもミニマルに仕上げています。

中村 光宏氏

もともとソニーのデザインは、シンプルな路線に位置づけられると思います。その中にどれだけ「デザイン力を発揮できるか」「クオリティの高さを表現できるか」という、暗黙のテーマみたいなものがあるんです。でも実際は、シンプルにすることはすごく難しい。何を残し、何を差し引いていくと、ソニーが得意としている技術をカタチとして表現できるか。最終的に機能をいちばん研ぎ澄ませて見せられるか。最後には「たった一本のラインをどこに、どう入れるかが勝負」という世界ですよ。ベストなラインを求めて、いろいろなモノを見たり、いろんな考え方をしたり。それが私たちの日常の作業ですね。

それを、私たちはよく「引き算のデザイン」と呼んでいます。今回は、このブルー蒸着処理されたガラスにデザイナーの気持ちがすごく込められている。それをいちばん美しく見せたいから、この外装の構成、素材、コンポジション(構図)でなければいけなかったんです。どの要素も徹底的に追い詰め、「ここ以外ない」というところに収まっています。最終的なクオリティでハイビジョンの高画質を表現しようという、デザイナーの執念を感じました。

1|2|3
本文の終了フッターをスキップし、ページの終了へ
Copyright 2010 Sony Corporation
ページの終了ページの先頭に戻る