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Feature Design Active Style Headphones
Feature Design Active Style Headphones

ひとつのテーマから生まれた、5つのオリジナリティ

小宮山 淳氏

小宮山:5つのモデルはそれぞれ異なる形状をしていますが、同じ造形テーマから生まれたものです。ファッションとテクノロジーをミニマムな要素で表現するため、私たちがイメージしたのは細いシャフト。弾性のあるシャフトをぐっと曲げようとすると、折れそうで折れない"しなり"の部分に強いエネルギー感やテンションが生まれますよね。この緊張感を5つのモデル全部に息づかせたいと考えたわけです。あるモデルではシャフトがうねり、他のモデルでは円を描く、というように。それが適度な側圧を生んだり、前後に耳を挟んだりと機能し、新しい装着方法にも寄与しています。

たとえば、MDR-AS100W。これはオーバーヘッドバンド型ですが、ドライバーユニットの部分はEXシリーズと同等のものを採用しています。ただでさえ落ちにくいデザインのインナーイヤーヘッドホンにバンドを付加しているため、装着性はきわめてセキュアです。もちろん、ディテールにも配慮しています。ドライバー部分とシャフトの接合部分にゴムのクッションを設けたのは、より快適な装着感と一人ひとりの耳にあった角度調整のために。ドライバーユニットにつながるコードも、耳から伝わった汗を受け流す形状にするなど、可能な限りの機能性を求めました。

このヘッドホンを付けたアイススケーターが軽やかにスピンしてみせる。そんなシーンをイメージしながらデザインを進めました。また、ヘビーデューティな匂いのないミニマムな造形ですから、スーツに合わせてもいいんです。

必然性がデザインに説得力を与える

湯山 恭男氏

湯山:私がデザインしたのはMDR-AS50G。これは、小宮山が手がけたMDR-AS100Wネックバンドタイプといったらよいでしょうか。面白いことに、どちらが先にデザインされたというわけではないんですよ。最初に小宮山とコンセプトのコンセンサスをとった後、お互い別々にデザインしたのです。それが、いざ案を出しあったところ、実によく似ていたから驚きました。コンセプトがしっかりしていれば、造形は必然的に決まるものなんですね。

実は、ヘッドホンには特殊な要素があり、デザインはなかなか難しいんですよ。人の耳は千差万別で、装着性を向上させるにはノウハウが欠かせないからです。私も小宮山も、その点では苦労していますから、必然的に同じゴールにたどり着いたのでしょう。必然性に裏付けられたデザインというのは、後で迷ったり妥協したりする余地がほとんどないものです。今回のプロジェクトでも、スケッチの段階から最終的なプロダクトに至るまで、ぶれがありませんでした。比べてみるとわかるのですが、最初に制作したモックアップのイメージが、ほぼそのまま製品に落とし込まれています。

小宮山:むしろ、そのコンセプトと新しい装着性をソニー内部で理解してもらうのが一苦労でした。これまでの"Sports"シリーズをイメージしていた関係者は、相当に戸惑ったようです。そこで、グラフィックのチームにも協力してもらい、アクティブスタイルヘッドホンの世界観を表現したショートムービーを制作してイメージをシェアするなど、地道な作業も行いました。

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