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Feature Design Sony NEX-7
[ 2011.11.9 up ]

一眼ユーザーに新たな喜びを

“一眼ユーザーが本当に望むもの”を追求して生まれたNEX-7。Eマウントシリーズならではの小ささや無駄を削ぎ落とした“円筒と板”のフォルムに加え、さらに充実した機能と新しい操作性を実現しています。いくつもの壁にぶつかりながら、極限まで研ぎ澄まされた形へとたどりつきました。

新津 琢也
新津 琢也
ソニー(株)
クリエイティブセンター
エグゼクティブアートディレクター
高橋 正宏
高橋 正宏
ソニー(株)
クリエイティブセンター
シニアプロデューサー
高木 紀明
高木 紀明
ソニー(株)
クリエイティブセンター
プロデューサー/シニアデザイナー
東出 元輝
東出 元輝
ソニー(株)
クリエイティブセンター
デザイナー
布施 基雄
布施 基雄
ソニー(株)
クリエイティブセンター
デザイナー

ターゲットニーズの精査

高橋:Eマウントシリーズは、「コンパクトで使い勝手が良く、誰にでもハイクオリティな写真が撮れるデジタル一眼カメラ」というコンセプトで展開しています。その中でもNEX-7は「写真を撮ることに特にこだわりをもっている方々が、喜びを感じられるモデル」という位置づけです。これまでのEマウントシリーズのターゲットがコンパクトデジタルカメラユーザーであったのに対し、NEX-7は主に一眼ユーザー向けに開発されており、Eマウントシリーズの世界をさらに広げるものとなっています。

新津:NEX-7のデザインが生まれるまでのプロセスは、決して平坦ではありませんでした。スタート時に決まっていたのは、「3つのダイヤルを使うこと」だけ。これは、シャッタースピード、露出、カラーバランスなどの要素をバラバラではなく3つにまとめ、撮影するときの即時性や機能性を突きつめることから生まれたアイデアです。それ以外はほとんどが未知の状態でした。そこで私たちは、NEX-5で作り上げたEマウントシリーズのデザインを継承しつつも、「一眼ユーザーは何を望むか?」「カメラとしての本質は何か?」ということを改めて問い直しました。そして、「良い画が撮れるプロダクト」という、カメラとして根本的なメッセージを、NEX-7のデザインに込めたいと思いました。

NEX-7のキャラクターとして、「ファインダーを覗いて撮れる、しっかり握って撮れる、そして設定変更も瞬時にできる」といったポイントが挙げられます。例えば、「ファインダーを覗いて撮れる」という点ですが、実は、当初、EVF(電子ビューファインダー)やフラッシュを搭載する計画はありませんでした。しかし、ターゲットとするお客様が本当に望むものは何かということを企画や設計と共に追求していった結果、やはりこの2つは外せないという結論に至りました。

そうはいっても、我々として小ささは譲れません。EVFを内蔵すれば、おのずとその部分に出っ張りができてしまいますし、厚みも生まれ、Eマウントシリーズが目指すデザインからかけ離れてしまいます。フラッシュを内蔵するにしても、フラッシュの分を高く持ち上げなくてはいけません。デザイン要件と機能要件が相反してしまうわけです。これを両立させることは大きなチャレンジでした。しかしながら、エンジニアもEマウントシリーズが目指しているデザインを理解してくれていましたし、また、非常に士気が高かったこともあり、様々な制約がある中、目指すデザインを実現するために何度もモックを作成し、検討を重ねてくれました。その度に1ミリ、2ミリと小さくなり、理想の形へと近づいていき、あるとき、すべての要素の高さがぴたりとそろったのです。小ささと、見やすさや使いやすさの両方を実現できなければ、EVFもフラッシュも現状のような形で配置しなかったでしょう。エンジニアのあきらめない努力に感謝しています。

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