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Feature Design PLAYSTATION®3
Feature Design PLAYSTATION®3

リビングを、映画のワンシーンにする

Feature Design PLAYSTATION®3

平松: PLAYSTATION®3では、GUIもいちだんと洗練されたものにしています。たとえば起動画面。ハイスペックなグラフィック能力を誇示するのではなく、むしろ、これまでよりも静的なデザインとしました。映画のワンシーンを想像すると、雰囲気をつかんでいただけるかもしれませんね。主人公が制御室に入って、タッチパネルに触る。すると、ふっとシステムが目覚める…そんなイメージです。

具体的にいうと、メインメニュー画面では刻々と変化する波のような映像が流れます。これは、画面の向こう側にあるネットワークの世界の象徴です。ネットワークの世界は常に動いていますからね。PLAYSTATION®3は、その世界へのそのインターフェース。「触れれば、いつでも別の世界にアクセスできる」、そんな期待感や可能性を表現したいと思いました。ゲームソフトが立ち上がると「ちりん」という鈴のような音が鳴り、PLAYSTATION®3のロゴが表示されますが、あれはコンテンツの世界へ向かって、ゲートをくぐるような感じを演出したかったんです。

起動音はオーケストラのチューニング音です。まずオーボエが基準音を発し、さまざまな音がその基準音にピッチを合せていきます。音の広がりや、混沌としたピッチが美しく統一されていくプロセスを表現するため、オーケストラの楽器配置に忠実に音を定位させています。かなり複雑な音作りなのですが、シンプルに聴こえるよう苦労しました。

GUIの理想、それはユーザーの意思に即応すること

平松:GUIには、XMB™(クロスメディアバー)を採用しました。ボタンを押すと、すぐに反応が返ってくる。そしてすぐに画面が変わる。スピードから生まれるわかりやすさを追求しています。デザイン上のアイデアは、PlayStation®2のDVD操作画面をヒントにしました。画面の上に半透明のアイコンが被さるように並んでいて、コンテンツを楽しみながら、操作するものですね。アイコンはハイビジョンテレビの16対9のアスペクト比を考慮したレイアウトになっています。

アイコンデザイン

そのアイコンのデザインですが、日本人だけの固定観念にとらわれないよう配慮しています。かつてPSXで、「かんたん設定」にタマゴのかたちのアイコンを採用したことがあるんです。というのも、タマゴからヒヨコ、ひいては「初心者」を連想させられると考えましたから。ところが、アメリカのスタッフから「ミステリアスすぎる」という意見が出て驚かされました。彼らはタマゴから「ハンプティ・ダンプティ」をイメージし、「不思議な印象」を抱いたそうなんですね。中から何が出てくるかわからない感じがある、と。ですから今回は、海外のデザインスタッフと情報交換をしながら作っていきました。

実作業としては、実際にムービーを作り、動きをプレゼンテーションしていくことがほとんどです。今回のチームは6人の少数精鋭。プログラマーとの距離も近いので、思いついたアイデアをすぐに試せるというのがうれしいですね。また、ソニー・コンピュータエンタテインメントではユーザー・インターフェースをテクノロジーと同じくらい重要視しているので、比較的、プロジェクトの早い時期から携わることができます。それだけ私たちのアイデアを仕様に反映できる余地がありますから、「新しいインターフェースは“プレイステーション”が発信する」という意気込みで開発にあたりました。

“プレイステーション”、そのGUIの進化は終わらない

平松 修治氏

平松:“プレイステーション”は世界中でリリースされるものだけに、妥協できないというプレッシャーがすごくあるんです。

アイデアを錬るときは、20年後のXMB™はどうなっているのだろうと考えるんです。もちろん、リビングで使われてはいるでしょう。でも、もしかしたらXMB™が表示されているのはテレビ画面じゃないかもしれない。空中でピッとやっている、というように。あるいは、映画のワンシーンにXMB™が出てきたら、主人公はどのように操作しているのだろうか…。新しいユーザーインターフェースのあり方を常に模索し、提案していきたいと考えています。

実は、PLAYSTATION®3を手にするということは、そんな「未来のユーザーインターフェース」を手にすることと同義なんです。ネットワークアップデートを介して、進化する仕様になっていますから。今回のGUIはまだスタート地点。ここからどんな変化がはじまるか、ぜひ楽しみにしていてください。

"PlyaStation"、"PlayStation"、"プレイステーション"、"PLAYSTATION"および"PSX" は株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの登録商標です。
"XMB"および"クロスメディアバー"はソニー株式会社および株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの商標です。
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