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Feature Design VAIO type P
Feature Design VAIO type P

全身から放たれる、美へのこだわり

詫摩 智朗氏

詫摩:コスメティック上のデザインの狙いは、ウルトラ・モバイルPCの新しいスタンダードを実現すること。例えば万年筆がそうであるように、あくまで自然、かつ道具としての必然性に裏付けられたミニマムな意匠です。

そのためにトップカバーは、切り割りのない連続した面がふさわしいと考えました。しかし、ここは強度を確保するためのマグネシウム合金と、ワイヤレスLANの電波を通すための樹脂パーツという、異なる素材を組み合わせる必要があるのです。そこで、膨張率の違うふたつの素材をあえて一体成型するという、加工上の難題にチャレンジしています。また、底面もネジや放熱坑を見せないよう配慮しました。携帯電話ができているのに、「PCだから無理」というのは、もう言い訳にならないと考えたからです。

さらに、実際のプロダクトを手にすれば、PCに「お約束」のものが見えないことに気づくでしょう。それは、OSやCPUが正規のものであることを示すシール類。従来は「見えるところ」に貼るよう、強く求められてきたものです。それを、type Pでは、バッテリーの格納スペース、つまり普段は見えないところに隠してあります。

type Pの、どこから見ても自然な佇まい。奇をてらわない姿。それは、デザイナーや設計者のこだわり、アライアンス企業との粘り強い交渉など、途方もない努力の賜物なんです。

本物志向のユーザーが感応する色を求めて

秋田 実穂氏
Feature Design VAIO type P

秋田:type Pのオーナーとなる方は、モノに対する審美眼があり、造詣も深いことでしょう。時を重ねて熟成したものだけが宿す質感、虚飾のない本質の象徴。そのイメージから、私がボディカラーのモチーフに選んだのは鉱石でした。ホワイト、レッド、グリーン、さらにソニースタイル限定のブラック。type P の4色のカラーバリエーションは、ここから生まれたものです。

どれもシンプルながら、決して単調な色ではありません。鉱石を見飽きないのは、光の加減や見る角度によって色合いや深み、光沢がデリケートに変化するからです。このような「ニュアンス」をキーワードに、さまざまな表情を秘めた、使っているうちに愛着がわいてくる色の表現を目指しています。さらに、表裏のない「全面が顔」「ソリッドな塊」というデザインの特徴を踏まえ、難易度の高い両面光沢塗装にもチャレンジしました。

しかし、それをプロダクトに落とし込むのが難関でした。type Pの外装は、トップカバーにふたつの素材、さらに底面も別の素材と、異素材の組み合わせでできています。素材が違えば、塗料や処理の方法は変わりますし、加工できるメーカーも異なります。それを乗り越え色を合わせるのは容易でありません。試作をチェックしては調整指示の繰り返し。一見なんでもないようなところですが、こういったところにも時間や手間をかけています。

その上で、液晶のベゼルやスティックポインターも、外装に合わせてカラーコーディネイトしています。オーナーの方に、さりげなくホスピタリティを伝えたいという、私たちのこだわりです。ぜひ、色々な光の条件の下で、それを受け取っていただきたいと思います。

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