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Feature Design WALKMAN W Series
Feature Design WALKMAN W Series

自由な発想で彩る、カラーの冒険

山岸:このモデルの魅力を、ぜひ多くの人に伝えたい。そのために今回のモデルではちょっと違うアプローチでカラーバリエーションを考えました。通常、私たちがカラーバリエーションを検討するときは、ターゲットユーザーの年齢やライフスタイル、価値観を理解し、さらにプロダクトの価格なども考慮して最もふさわしい色を絞り込んでいきます。しかし、今回のモデルでは、“このウォークマンを使って音楽を聴いているシーン"から色のインスピレーションを得てカラー展開を考えていきました。

地域限定のものも含め、用意したのは6色※。ブラックは暗いシルバーと合わせてシックに。挿し色としてロゴに赤をあしらい、通勤時のスーツでもさりげなくおしゃれな雰囲気を演出しました。ライムグリーンは、※ジョギングやジムでのファッション性の高いスポーツウェアとの相性から選んだもの。ピンクは、これからバカンスに行こうというときの浮き立つ心や、非日常感を表現しています。他にもライブハウスやクラブへ行くときの高揚感をイメージしたバイオレットとオレンジ、シーンやファッションを選ばないプレーンなホワイトもラインナップしました。

ピンクやライムグリーンは“ウォークマン"では珍しい蛍光色のようなビビッドな色です。ソニーデザインを見慣れた方には、少しキツイと感じる色使いかもしれませんが、それは少し冒険してでも表現したいものがあったからです。今までにない価値の登場。新しいものを身に着けたときの、誰かに見せたくなる気持ち。人をハイにする、音楽の力。そういったものが伝わればうれしいですね。それに、このモデルはふたつに割って装着すると、一つひとつのピースは意外に小さいもの。強めに感じる色でも、想像以上にナチュラルにフィットしますから、安心して好きな色を選んでほしいと思います。

※日本国内ではホワイト、ブラック、ライムグリーン、ピンクの4色です。
※本機は防水・防滴仕様ではありません。

生み出したのは、新しい音楽文化

浅井:このモデルは、価格的にはポータブル・オーディオプレーヤーというより、ヘッドホンに近いものです。しかし、企画のスタートから2年近い月日を費やして、デザインを練り上げました。「ウェアラブル・オーディオプレーヤーの聴き方」には参考になる原型も資料がなく、ゼロからの開発となりますから、それくらいの時間は必要だったのです。まさに暗中模索のデザイン、遠回りの議論の連続。しかし、それを乗り越えられたのは、「音楽がないと生きていけない」というデザイナーたちが集まり、「新しい音楽文化をつくる」という認識で取り組んだからです。

佐藤:これまで音楽の楽しみ方というと、象徴的なオーディオプレーヤーを前に、曲のすべてをゆったり味わうというイメージがありました。もちろん、それは素晴らしい体験なのですが、一方で、もっと気軽な聴き方も間違いなく広がってきています。実際、ある調査によると、若いリスナーの中には「音楽のいちばんキャッチーなところだけを楽しめれば十分」と考える人が増えているのだとか。そんな「今」の音楽の楽しみ方にも、ソニーは目を向け、ニーズに応えていくべきではないかと思うのです。

“ウォークマン"Wシリーズは、その先陣。ウェアラブル・オーディオプレーヤーという、これまでメジャーではなかったジャンルではありますが、私はこのモデルに“ウォークマン"の遺伝子を再発見した思いです。操作性の課題を、新しい楽しみ方に転換する。機能を引いて、価値を増やす。そこが、とても“ウォークマン"らしいと思うのです。

小宮山:その思いを、私はハート型のバンド形状に込めました。今、エンターテインメントはどんどん映像系にシフトしています。ポータブル・オーディオプレーヤーの世界でも、リッチな動画機能など高機能化・多機能化が進んでいすます。その中にあって、液晶ディスプレイもなく、操作も機能も至極シンプルなこのモデルは、一見すると時代に逆行しているようにしか見えません。しかし、使ってみると、コードのストレスがない開放感、ユニークなユーザーインターフェースが楽しめ、他にはない独自の体験を味わうことができるでしょう。

余計なことを考えず、純粋に音楽を楽しむ心。その心に応え、新鮮な体験と驚きをもたらす道具。そこにこそ“ウォークマン"の原点があります。Wシリーズのハート型は、決して奇をてらったものではなく、一途に原点回帰をめざした私たちの、姿勢の象徴です。

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