
ブラビアのリモコンのデザインは、利用者の声からはじまりました。地上デジタル放送対応のテレビは、多機能化に合わせてボタンの数も多くなり、「わかりにくい」という声が数多く届くようになりました。そのため、ボタンの数を減らし、使いやすさを追求することが大きなテーマとなっていました。
そこでボタンのプライオリティを整理し、そのプライオリティ付けにもとづき、選局するチャンネルキー、音量操作キーなどは下の部分に集め、さらにボタンと地の色にコントラストをつけて目立たせるようにしました。逆に複雑な操作を扱うキーは上部に集中させ、地の色とキーの色をともに黒にしてなじませるなどの処理を施してデザインしています。

これまでのリモコンはテレビ以外の機器でも使われるものでしたが、このブラビアのリモコンは、テレビ専用リモコンとしての使いやすさを追求して、チャンネルキーが中央にくるように、できるだけボタンを大きくしました。また、操作感を向上させるため、文字を大きくすることを企画段階から目標とし、試行錯誤を繰り返しながら、ギリギリまで大きな文字サイズを実現しました。裏側にあるへこみ(指かけ)の位置も、操作感の向上を目的に検討しました。
デザイン決定までには、さまざまなパターンの試作品をつくり、重さも実物同様にしてユーザーテストを行なっています。ユーザーテストでは、リモコンの持ち方、操作の仕方が人それぞれであることが改めて浮き彫りになりました。この先、地上デジタル放送が当たり前の時代になると、リモコンに求められるものも変わってくるはずです。それに合わせ、リモコンのデザインに関しても、時代に応じた使いやすさを追及し続けていきます。