ATRACは、意図的に色付けを行わないフラットで癖のない音作りをしています。音のディテール、解像度や聴感上のSNを改善するだけではなく、音楽全体として素直に、原音のニュアンスや製作者の意図を殺さずに再現するように努めています。

そのために、ソニーミュージックのスタジオエンジニアの評価を繰り返し受けて、彼らも納得できる音に仕上げました。これによって、圧縮しても自然で聞きやすい音を実現しています。

また、パソコンだけではなくポータブルオーディオ機器においても使われることを前提として開発を行っています。ポータブルオーディオ機器が低消費電力で動作するように計算の量を抑えたり、高速録音できるように高効率なbit-allocationアルゴリズムを用いています。

このように、レコーディングスタジオの現場からポータブルオーディオ機器までを知り尽くしたソニーにしか開発できない音声圧縮技術を目指しています。



ソニー株式会社
技術開発本部
共通要素技術部門
信号処理技術2部

統括部長
工学博士
西口 正之

組織名称は2006年12月1日現在のものです。