リチウム電池は、クオーツ式腕時計や10年以上の長期信頼性を求められるICメモリーバックアップ電源等の従来の領域に加えて、PCマザーボードやPDA等携帯情報端末、さらには自動車キーレスエントリーの領域まで、幅広い分野にわたって急速に市場を拡大しています。
このような多様化するエレクトロニクスの分野において、ソニーはリチウム電池を新たな視点から開発・製造を行ない、数多くの放電特性・保存特性・安全特性等のデータを積み重ねながら市場ニーズにお応えしております。
リチウム電池の負極に用いられるリチウム金属は、単位重量当たりの電気容量が3.86Ah/gと負極金属中最大である為、エネルギー密度の大きい電池が作れます。また、その正極活物質に何を使うかで、様々な特性を持った電池を作る事が可能です。二酸化マンガン・リチウム電池は、その中でも特に安定性に優れた二酸化マンガンを正極活物質に選び、商品化しております。
- ● 軽量、高電圧、高エネルギー密度
- 電池電圧は3Vと従来の乾電池の約2倍であり、今まで必要としていた電池を1個ですませることができ省スペース軽量化が図れます。
- ● 優れた放電安定性
- 長期間の放電でも安定した電圧特性を示すため使用機器の信頼性が格段に向上すると共に電池交換のメンテナンスが省力されます。
- ● 広い作動温度範囲
- 独自の有機電解液を使用することにより低温から高温領域まで優れた特性を示します(−30℃〜+70℃)。
- ● 優れた耐漏液性
- 新たに研究開発された電池構造と電解液を使用することにより長期間にわたって優れた耐漏液性を示します。
- ● 優れた保存特性
- 作用物質、電解液に安定性のある物質を厳選し独自の封口技術により極めて自己放電の少ないことが特徴です。常温常湿での自己放電量は、公称容量に対して年間約1%におさまります。
正極(プラス極)作用物質には特殊処理を施した二酸化マンガン(MnO2)を用い負極(マイナス極)作用物質には高電圧、高活性のリチウム金属を用いています。また電解液には有機溶媒に、リチウム塩を溶解させたものを用い容易に高電圧、高エネルギーを取り出せるよう工夫がなされています。
電池の放電反応は

放電電圧は約3Vを示し、電池電圧は極めて安定でかつ放電中のインピーダンスが低く安定していることが特色です。

- ● 60℃120日間(常温常湿で6年間に相当)保存後の放電特性を示したものです。
- ● 保存特性が極めてすぐれています。
- ● 放電電圧・持続時間は保存後もほとんど変わりません。


