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長瀬陽介

障がい者としての経験を自分の強みにする

  • 長瀬陽介

障がい者としての経験を自分の強みにする

音楽に関わる仕事に就きたくてソニーへ
ソニーとの最初のつながりは、まだ幼い頃、趣味のピアノを通してでした。ピアノを習っていた団体の創始者、鈴木鎮一先生を通じて、当時先生と親交のあった井深大さんを知りましたが、その頃はまだ、井深さんがソニーの創業者だとは知りませんでした。振り返ると、その頃からソニーとは縁があったのかなと思います。

実際に入社することになったきっかけは、大学院で留学していた先のドイツから、アメリカで行われていた留学生を対象としたジョブフェアに参加し、ソニーの面接を受けたことです。理系専攻で技術者を目指していましたし、ずっと音楽が好きで、就職をするときは何らか音楽や音に繋がりのある仕事に就きたいと考えていましたから、就職先の候補としては自然とソニーが視野に入ってきましたね。もちろん他にも候補はあったのですが、ソニーにはグループ会社に映画や音楽の会社もあり、ハードとソフトの両方を通じて世の中にエンタテインメントを提供している、そういった人の感性を豊かにするものを、個性に富んだ人々と一緒につくりたいと思ったのが最終的な決め手になりました。

自分のこだわりがお客様の喜びにつながる
いざ入社が決まって一番不安だったのは、仕事の現場で技術的なスキル面でついていけるかということでした。障がいがあることについては、あの井深大さんの創ったソニーなら、会社の考え方やサポート体制もある程度しっかりしているだろうと信頼していたこともあり、正直あまり気にしていませんでした。実際に働いてみても、職場の雰囲気はごく自然で、障がいが原因で居心地が悪いということはありませんでした。

入社した当初は、車のダッシュボードに取り付けたり、持ち歩いたりして使用するPND (ポータブルナビゲーションデバイス) の部署で、主に電波系の受信感度や電源に関わる仕事をしていました。その後、部署が統合され、数年間ウォークマン®の電気設計に従事しました。後に部署異動を経て、現在はヘッドホンの開発に携わっています。音に強いこだわりのある製品なので、開発段階から関わっていけることにとてもやりがいを感じています。またコンスーマー向けの製品ですから、自分の身の周りも含め、お客様の声がダイレクトに伝わってくるのもモチベーションにつながっています。やはりこだわった音について褒めていただいたり、喜んでくださる姿を目にするととてもうれしいですね。

ソニーは障がい者雇用の考え方でリードしている
障がいがあることで、周りのサポートが必要な場面はどうしても出てきます。例えば私の場合は下肢障がいですので、重い荷物や機材を運ぶときに手伝ってもらったり、出張時に移動距離によっては車の使用を認めてもらうなど、必要に応じて配慮をお願いしています。しかし、必要なときに可能な範囲でサポートが受けられるというだけで、それ以外は業務上の評価基準も待遇も、他の社員と何も変わりません。障がいの有無に左右されない、とてもフラットな職場だと思いますね。

ソニーは、障がい者の受け入れ方や、もっと言えばダイバーシティの考え方で、日本をリードしていると感じます。と言いますのも、単なる制度の面のことだけでなく、社員のマインドに根付いた考え方で、一歩進んでいるなと感じることが多いからです。日本では障がい者が入社してきたら、受け入れ側の人がケアしましょう、という考え方の組織がまだ多いように思います。確かに受け入れ側のケアは必要で気持ちもありがたいのですが、その必要性を具体的に伝えたり、自然にサポートしてもらえるように人間関係を作っていくのは、障がい者自身から行うべきだと思います。その点ソニーでは、一方的にサポートを押し付けるような配慮ではなく、会社と障がい者の双方の歩み寄りが自然とできているように感じます。会社の考え方も、障がいは一つの個性であると捉え、障がい者もできることは積極的にやる、という前提があります。

障がいをコンプレックスではなく自分の強みに
障がいがあれば、それ故に色々苦労があるものですが、それらを含めて自分の一部として受け入れ、その上に自分が成り立っていると考えれば、障がいは気持ちの面でのバリアやコンプレックスにはならないと思います。それどころか、日々の苦労や周囲から受けた親切は、障がい者特有の貴重な経験となり、意識しだいで人間としての深みや他者への思いやりに繋げられるのではないでしょうか。それは仕事をする上でも、十分強みになると考えています。私の場合はエンジニアという職種ですが、技術に負けず劣らず重要なのは人とのコミュニケーションなので、今までの経験が少なからず役に立っていると思います。また何事も比較的ポジティブに考えられるのは、障がいのお陰といっても過言ではありません。

今後やってみたいことはいろいろあります。まずはエンジニアとして技術力を磨きながら経験を重ね、作れるものの自由度を高めていきたいです。仕事に活かせるかどうかは別として、余暇にはピアノや歌など好きな音楽も続けていきたいですね。また少し先を見据えると、障がい者だけに健康に関しては切実で意識も強く、日々仕事が続けられることの有り難みを痛感していることもあって、将来的には人の健康に関わる業務に携わりたいと思っています。
プロフィール
長瀬陽介
2008年入社
ビデオ&サウンド事業本部 サウンド1部
下肢障がい
ある1日のスケジュール   9:15 出社。メールチェック後、午前中は担当開発案件の資料づくり
11:20 昼食。部署ごとに時間帯が異なります。早めの時間ですが、慣れてしまいました(笑)。
12:30 試聴室にこもり、ヘッドホンの音響設計
15:00 他社との打ち合せ、ヘッドホンに応用すべく要素技術の情報交換
17:00 部署内で打ち合せ、担当案件進捗状況のシェア
18:00 測定で使用する治具作り、電子工作
19:00 退社

  • 所属は取材当時のものです。
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