ソニー株式会社は、現行のMD(ミニディスク)との再生互換を確保し、著作権保護技術を採用した「Hi- MD(ハイエムディー)」規格を策定しました。「Hi-MD」は、ブロードバンド時代に対応する音楽から動画、PCデータまでの多様なコンテンツを扱うことが可能な汎用記録メディアです。
1992年に、ランダムアクセスが可能で編集が容易なデジタルオーディオとして最初のMD機器を商品化して以来、ソニーはポータブルから据え置き型、カーオーディオまでさまざまな用途に合わせた商品を提供してまいりました。また同時に、ハードウェア/メディアを合わせて約80社にMD規格をライセンス、MD機器およびメディアの累計出荷数は、2003年度末までに、それぞれ、約8000万台、約11億枚に達する見込みです。(ソニー調べ)
そして今、本格的なブロードバンド時代の到来をむかえ、音楽配信などのオンラインサービスが台頭する中、音楽や動画などの様々なコンテンツを高音質・高画質で記録できる汎用メディアへの高まるニーズに応える目的で「Hi-MD」規格の策定に至りました。
【大容量化】「Hi-MD」規格は、現行のMDディスクを「Hi-MD」に初期化することで、記録方式を効率化し、約2倍の高密度化を実現しています。さらに、業界で初めて※2、DWDD※3(Domain Wall Displacement Detection、磁壁移動検出方式)技術を採用することで、音楽の場合、最大約45時間分のコンテンツを記録することが可能な「Hi-MD」規格専用の1GB記録用「Hi-MD」ディスクを開発しました。
また、「Hi-MD」規格に対応した機器は、現行のMDとの再生互換性を維持しており、今お使いのMDをそのまま再生することができます。
【高音質化】音楽記録の技術としては、高い圧縮率と高音質を兼ね備えた音声圧縮技術、ATRAC3plus※4を新たに追加、また、市販の音楽CDと同じクオリティを誇るリニアPCM録音も可能にしました。
【PCとの高い親和性】「Hi-MD」規格は、ファイルシステムにFAT(File Allocation Table) システムを導入し、「Hi-MD」規格に初期化したMDディスクや1GBの記録用「Hi-MD」ディスクを、テキストファイルや画像などのPC上のデータファイルを記録できる汎用記録メディアとして使用できます。
【著作権保護技術】コンテンツの著作権を保護する技術として、メモリースティックやNet MDで実績のある著作権保護技術、OpenMGとMagicGate※5を採用しました。
「Hi-MD」規格の導入によって、1枚のディスクで長時間の音楽を楽しむことに加え、画像やテキストファイルなどを記録し、手軽に持ち出すことが可能となります。例えば、自宅のPCからダウンロードしたお気に入りの音楽を通勤時間に「Hi-MD」規格対応機器で聴き、オフィスでは、そのままPCにつなげてテキストファイルなどをアップロードすることも可能です。
今後当社は、MDの可能性を広げる「Hi-MD」規格を広く業界に提案いたします。また、音楽配信に代表される信頼性の高いオンラインサービスの活性化を目指すとともに、汎用記録メディアという新しい用途の提供でMD市場の更なる拡大を図ってまいります。