ソニーは、1977年に酸化銀電池事業を開始、2004年9月には累計生産数50億個を達成しました。酸化銀電池は、主に腕時計や電子体温計などの小型機器、携帯ゲーム機などで利用されており、ソニーではすべてのサイズを生産、現在世界のトップレベルの生産規模を有しています。
今回発売する無水銀酸化銀電池は、世界的に関心が高まりつつある電池による環境に対する水銀の影響を大きく低減するものです。現在、欧州議会・欧州環境理事会において電池に対する仕様要求(電池指令)の改定検討が進められていますが、酸化銀電池などボタン形電池の無水銀化は実現不可能として、例外的に水銀の継続使用が認められる見込みです。
今回ソニーが開発した無水銀電池は、これを世界に先駆けて商品レベルで実現するものです。ソニーでは年間約4億個の酸化銀電池を販売しており、本技術を採用することで重量比約0.2%程度含まれる水銀添加量をゼロにする事が可能となります。その結果、ソニーにおいては、年間約320 Kg規模の水銀使用を削減、環境負荷低減に大きく貢献します。
なお、欧州における電池指令改定において、鉛の含有量を規定する案(40ppm以下)が討議されていますが、当無水銀化酸化銀電池では、鉛の添加も廃止しています。
【酸化銀電池における水銀の役割】
酸化銀電池は負極に亜鉛、正極に酸化銀、電解液にアルカリ水溶液を使用した電池です。