
「従来技術におけるトランジスタ・スケーリング、消費電力、パフォーマンスの限界が近づく中、それらを克服する高度集積マイクロプロセッサを生み出そうという極めて意欲的な取り組みをソニーグループ、東芝と共に開始しました。4年を経過した今、革新的なCellプロセッサが次世代コンピューティングやエンタテインメント分野で重要なオープン・プラットフォームになることを示すCellの技術の一端を紐解きました。」
「複数チャネルにわたるハイビジョン番組の同時録画や、高解像度のデジタルカメラで撮影された静止画や動画をリアルタイムで画像処理するためには、膨大なメディア演算を高速に処理する能力が要求されます。今後、ブロードバンドネットワーク上で様々なコンテンツが融合し、それらが大量に送り出されてくる時代を迎えます。これら膨大なコンテンツにリアルタイムでアクセスし、自由にブラウズするためには、洗練されたGUI(グラフィック・ユーザー・インターフェース)が不可欠です。こうした過酷な要求に対応するためには、従来のPCベースのアーキテクチャではすでに処理能力的にも限界となってきています。」
「デジタルコンシューマ機器では、今後PCとの境界がますますなくなりつつある中で、飛躍的な性能向上が求められています。Cellにはこの要求に応えるため、マルチプロセッサ・アーキテクチャと高度なメディア処理機能が組み込まれています。この卓越した高性能プロセッサの開発は、ソニーグループ、IBMとのすばらしいチームワークのもと、各社の最先端の知見を持ち寄って順調に進められており、今回の発表は、この共同開発によって大きな成果が現われていることを示すものです。Cellは、ブロードバンドをベースとした民生機器の性能やその上で実現されるサービスの利便性を大幅に高め、大量の情報を扱うメディアや通信環境の活用を促進するものであると考えています。」