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2016年02月22日

ソニー・グローバルエデュケーション
ブロックチェーンによる学習到達・活動記録のオープン化技術を開発

多様な評価軸に適用し、幅広く活用できる新たな教育インフラ構築に向けて


株式会社ソニー・グローバルエデュケーション(代表取締役社長:礒津政明)は、ブロックチェーン技術を教育分野に応用し、「学習到達・活動記録をオープンかつ安全に相互利用する技術」を開発しました。

ブロックチェーンは金融分野を中心に近年大きな注目を集めている技術で、革新的なサービスの実現が期待されています。相互に信頼関係のない不特定多数の参加者間で、プログラムや情報の破壊、改ざんが困難なネットワークを作り、自由に権利を移転する目的に適しています。従来はビットコインなど仮想通貨をアプリケーションとした、公開型P2P取引ネットワークとして活用される例が多くなっています。

今回開発した技術はブロックチェーンを教育領域に展開するもので、個人の学習到達度や学習活動記録などのデータを、特定の二者間で暗号化された形で安全に利用することを可能としました。具体的には、例えば個人が学習到達度を測定するため、ある試験機関で特定の試験を受験した場合、その結果を個人が許可を与えた別の評価機関で利用できるようになります。これにより、従来の教育環境において実現できていなかった、ネットワーク上で個人の試験機関での結果を、個人のリクエストに応じて第三者の評価機関に安全に提供することや、一つの試験機関での結果を複数の評価機関が評価する仕組みが可能となります。

今後教育の在り方が進展していくなかで、試験の複数回実施や、個人の継続的評価など、技術の進化で試験や個人評価の形態が多様化していくものと展望されます。そして、この変化に伴い、複数の評価機関が様々な独自の基準で学習者の試験結果を活用していくことも考えられます。
今後の来たる社会において、新技術によるアプリケーションプログラムを利用することで、オープンかつ安全な形で学習データを扱えるようになり、新たなサービスの実現につながります。

ソニー・グローバルエデュケーションでは、世界規模で算数・思考力を測定するコンテストとして「世界算数(Global Math Challenge)」を開催してきました。過去に全世界80か国以上から15万人以上が受験した実績のあるこのコンテストは、解答結果の正誤や解答時間などの受験時のふるまいを総合的に評価した上で、スコアとして算出しています。このスコアは受験者の能力を世界基準で測定する貴重な評価となっています。

新技術によるアプリケーションプログラムを用いることで、例えば試験機関Aが解答結果を、個人の許諾を得たうえで別の評価機関Bに送り、評価機関Bは自由な基準で柔軟にスコアを算出できるようにもなります。また、データを安全な形でオープンに利用できるような環境が実現することで、複数の教育機関が参加する信頼性の高い試験運用も可能になります。

なお、新技術は教育領域のみならず、オープンなデータを取引するプロトコルであるその特長から、医療・ヘルスケアや環境、エネルギー分野など広範囲な産業での応用も期待されます。

ソニー・グローバルエデュケーションは「誰もが簡単に教育を受けられるように、誰もが競い合い、学び合えるように、従来のアプリケーションやサービスの枠組みを超えたグローバル仕様の教育サービスを提供して、新たなインフラを創造すること」をそのミッションとしています。そして、ブロックチェーンが未来の社会インフラに大きな影響を及ぼす重要技術と捉えており、今回開発した技術によるアプリケーションプログラムを、まず2017年中に「世界算数(Global Math Challenge)」をはじめとした自社サービスに適用し、新たな教育インフラを創り上げていきます。

* ブロックチェーン技術とは、世界中に点在するノード(通信ネットワーク上に存在する端末や交換機)に同一の記録を 同期させる分散型ネットワーク技術です。
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