プレスリリース

< 報道資料 >

ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。 検索日と情報が異なる可能性がございますので、 あらかじめご了承ください。現在発売されている商品に関しては、ソニーマーケティング(株)「SonyDrive」をご覧ください。
ソニーマーケティング(株)発表の広報発表文(ソニー製品等)はこちらの目次をご覧ください。
2001年 3月 6日



ブロードバンド・ネットワーク時代に向けAITテープドライブを核とした"ネットワーク型ストレージ"ビジネスを強化



 ソニーは、来る本格的なブロードバンド・ネットワーク時代において、独自規格である AIT(Advanced Intelligent Tape)フォーマットを核として、大容量かつネットワークに対応した 高付加価値のストレージビジネスを構築してまいります。

 ブロードバンド・ネットワーク時代への移行期である現在、世界中の企業などユーザーの取り扱う総情報量は、 1999年には約100PB(ペタバイト)であったのが、2003年には約1,300PBへと急激に増加することが予想されています ※1。この急激な情報量の増加は、膨大な情報量の管理や保存の重要性、更にはB to B(企業間取引)ビジネス、 B to C(企業−消費者間取引)ビジネスの拡大などにより情報の有効利用の重要性を大きく高めています。

 ソニーが開発したAITフォーマットは、8ミリ幅カセットテープを用いていることと、 高密度記録を実現するヘリカルスキャン方式によるテープドライブシステムとメタル蒸着テープの 組み合わせを採用していることから、省スペースと大容量を同時に実現できるネットワーク時代に 最適のストレージシステムです。ソニーはこのAITフォーマットの強化を戦略のベースとして、 NAS(Network Attached Storage)※2を中心とする様々なネットワーク対応型のストレージ製品の拡充、 ソニーブランドでのビジネスの積極的な展開などにより、ブロードバンド・ネットワーク時代に向けて 一層のストレージビジネス強化を図ってまいります。

●具体的な施策
(1)AITフォーマットの強化

1.AIT-3(容量:非圧縮100GB)フォーマット対応製品を2001年内に商品化
AIT-3は、現在のAIT-1(容量:非圧縮35GB)AIT-2(容量:非圧縮50GB)と下位互換性を持ち、転送速度を12MBpsに高めたフォーマットです。

AITは、1996年の商品化以来、累計販売台数約20万台に達し(2001年1月現在)、 多くの企業のサーバシステムなどにおけるデータバックアップやアーカイブ(検索可能な蓄積) システムとして利用されています。また記憶容量に関しては、35GB(AIT-1)、50GB(AIT-2)に続き、 本年中に100GB容量(AIT-3)を実現する予定です。ソニーは、昨年11月にAIT-1を用いたハイコスト パフォーマンスモデル(35GB対応)を市場に投入しています。 また、今年中にAIT-3のテープドライブを商品化する予定です。これにより、AITフォーマットは、 現行DDSフォーマットの上の容量である35GB以上から100GBまでの幅広い領域をひとつのフォーマットで カバーする、テープストリーマーでは唯一のフォーマットになります。


(2)追記型AITフォーマット"AIT-WORM(Write Once Read Many)"の開発

AITフォーマットの拡充として、一度しか記録できないAIT-WORMフォーマットを策定。 データの書き換えが認められない官公庁の公文書や病院の医療用資料、銀行等金融 機関の文書の記録・保存用途として、従来の光/光磁気ディスクにはない、 高いコストパフォーマンスを提供することが可能です。
尚、AIT-WORMフォーマットに準拠した製品は 2001年内に商品化する予定です。

(2)ネットワークストレージ分野の強化

 AITフォーマットをベースに、従来のサーバー/PCの高容量データ保存デバイスと してのテープストリーマー製品に加え、NAS(Network Attached Storage)を中心とする ネットワーク対応型のストレージ製品を大きく拡充します。
 現在ストレージ市場は、ストレージとサーバーが直結しているDAS(Direct Attached Storage)※3に対して、ネットワークに直接接続して使用するファイルサーバー専用機NAS などのネットワーク型ストレージ製品が、低価格かつ、システムへの導入や追加が容易 などの理由から市場が急拡大しています。
 ソニーは、バックアップ媒体としてのAITと一次ストレージ/アクセス媒体としての HDDを組み合わせるなど、AITの特性を生かした省スペースかつ大容量、高信頼性を実現 するソニー独自のネットワークストレージ製品を市場に提供してしてまいります。

ソニーのネットワーク型ストレージ製品の主な特長は以下のとおりです。
1."最高の記憶容量/体積"コンセプトに基づくラックマウント型システムに対応した ストレージ製品群の拡充
3.5インチフォームファクターで100GBを実現するAIT3をベースに、スペース効率に 優れたラックマウント型システムに対応したストレージ製品を拡充していきます。
また、ラックマウント型システムのみならず、ライブラリーやファイルサーバー、 バックアップサーバーについても、同様のコンセプトを採用。システムの構築、追加などが容易に行えます。
2.ネットワーク環境においてノンストップストレージを目指す
高スループットを実現する専用OSの搭載等により、ネットワーク環境において、 ダウンタイムを限りなくゼロに近づけるノンストップストレージを目指します。
これにより、システムダウンによる損失、障害を可能な限り回避するとともに、 システム管理者にかかる負担を軽減し、システムトータルにかかるメンテナンス コスト削減が可能です。

2001年度における主な製品発売計画は以下のとおりです。

<時期><時期>
2001年4月AITライブラリー『LIB-304/A2』
2001年夏ネットワークファイルサーバー
2001年秋AITライブラリー
2001年秋NASバックアップサーバー

(3)ソニーブランドビジネスの拡充

 ソニーは、テープストリーマー分野において、これまでPCメーカー、サーバー メーカー向けのOEMビジネスを主としておこなっておりました。今後は、OEMビジネスに 加え、ネットワーク型ストレージ製品の拡充にともないソニーブランドでのビジネスを 積極的に推進し、2001年度はブランドビジネスを全体の約30%程度まで高め、 ストレージ市場でのソニーブランド確立を目指してまいります。

※1:Dataquest 1999資料より

※2:NAS(Network Attached Storage):直訳すれば、ネットワークに直接接続するストレージ。 アプリケーションサービスとストレージを切り離し、ストレージ目的に特化した専用サーバ をNASと呼ぶ。通常、CPU、専用OS、ハードディスクドライブ、ネットワークインタフェースから 構成される。簡単設置を目的にしたエントリーレベルNASから、高度で高速なストレージサービス を提供するためのテラバイトクラスのものまでの総称。

※3:DAS(Direct Attached Storage):アプリケーションサービスを行なうサーバに直接接続するストレージ。 ハードディスク、テープ装置、光磁気装置などのアプリケーションサーバ周辺機器。 データ処理はすべて接続されたサーバ経由で行う。