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第一回 渡辺満里奈さん

渡辺満里奈さんに聞いた、暮らしのこと、環境のこと

やり続けること、人と一緒にやっていくこと。

オーガニックの野菜を食べたり、自然環境に配慮したグッズを選んだりする生活を、気持ちいいとか心地好いからする、と表現する人もいる。もちろん、確かにそうだろう。化繊よりコットン100%のタオルのほうが、使い心地がいいことを私たちは知っている。けれど毎日のことを、意識もせずに繰り返す習慣を「気持ちいい」「心地好い」と、いちいち実感することに対して、人は虚構された匂いを嗅ぎ取る。生活というのは、もっと無意識で実感のないものだし、派手なことではない。その中で、安全でおいしい食材を選び自分で料理する人もいれば、コンンビニエンスな食事を選ぶ人もいる。手にしたごみをポイと路上に捨てる人もいれば、ごみを資源になるものや焼却埋め立て処理になるものに分ける人もいる。これらは、毎日の中でもはや習慣になっていて、何を選ぶかは人によって異なる。だからこそ満里奈さんは、そこに敢えて「気持ちいいから」とはいわない。もっと実直に生活を捉えている生活者だからなのだろう。

「オーガニックの食材を選ぶことも、ごみを分別することも、気持ちいいとか、心地好いとかではなく、『こういうふうにしている』っていうひとつの自分。たぶん自己満足だったと思うんですよ。でもそんなものじゃ、ないですか?」

「自分でやれることをやれればいいのかなと思っています」

「生活者として、義務だし常識だと思う」

だから人からどう思われるといったことは気にならない。ただ、人へ強制することには疑問を感じている。 「人に強要するとか、『こうしなきゃダメ』みたいなのはなかったのですね。自分でやれることをやれればいいのかなと思っています」と、自分からやることを心がける。「声を大きくして『やりましょう!』とはいえないですね。自分だって完璧にはできていなし、やれない。『私の生活はこんな感じ』というのを、ブログで書くくらい」と笑う。

自分で持つ買い物袋について、サイズやデザイン、折りたたんだ感じなど、自分の好きなものが見つからなくて、それなら作ろうというアイディアから、マイバッグを作り、ホームページで発表したらファンからの反応が集まった。 「ブログに返事が来ました。(マイバッグを)作ったことも楽しいけれど、反応があるとやり甲斐につながりますよね」

結婚後、二人ぶんの食事のはずが見当もなく、たくさん作ってしまい 「こんなに食べられないし、捨ててしまうことになるから、もったいない。そんなに作らなくてもいいんじゃない?」といわれて、ハッと気づいた。以来、食べられる量を作るようになったと話す。

そうそう、と満里奈さんは嬉しそうに教えてくれた。 「マネージャーがアイドリングストップを普段やっているのを知って、頬を叩かれるような気分になったんですよ(笑)。『いけない!エコとかいってるのに、ダメだった……』って(笑)。アイドリングストップは知っていたけど、自分でやるなんてアタマになかった。ガーンと思って、今はやっています」

自分の普段やっていることが、知らないうちに人に影響を与えたり、逆に人から気づかされたり。 「自分ができることをやればいいと思うんです。ごみの分別とか、二酸化炭素を減らすこととか、『自分一人くらいやってもダメ』なんて、全然思わないですね」周りに強要する必要もなく、周りに引きずられるでもない。なぜなら自分の生活は、自分のものであるから。まずは、自分在りき。

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