
全世界のソニー事業所では、環境計画「Road to Zero」で掲げた4つの視点で、環境負荷ゼロを目指し活動しています。さらに、独自の環境配慮評価制度「Green Star Program」でその活動内容を厳しくチェックしています。
製品づくりだけでなく、工場やオフィスにも最先端の環境技術を。ソニーでは世界各地の事業所で省エネルギー化を推進しています。その代表的な事例をご紹介します。

ソニー製品に搭載される半導体製品をつくる、熊本テクノロジーセンター
デジタルカメラなどの映像デバイスをつくる、ソニーセミコンダクタ(株)熊本テクノロジーセンター(以下、熊本TEC)。ナノメートル単位の半導体部品をつくる過程では、温度や湿度を一定に保つ必要があり、そのため工場の冷熱源システムに多大なエネルギーを使っていました。熊本TECは、この冷熱源システムの省エネルギー化に挑戦。工場全体のエネルギー効率を最大限に高めるシステムの独自開発に取り組みました。

熊本TECは、まず冷凍機、ポンプ、ボイラーなどに最新の高効率機器を導入。さらに、すべての機器が最小限のエネルギーで稼働できるよう「制御システム」を独自開発。これにより、ムダな熱や冷却水が徹底的に削減され、従来の冷熱源システムに比べ、CO2排出量を約83%も削減しました。そして今、この熊本TECの高効率冷熱源システムは、中国の索尼電子(無錫)有限公司をはじめ、世界中の事業所に展開されています。

ソニー電子無錫
中国にある多くのソニー事業所では、専門家による「省エネルギー診断」を受け、より効果的な省エネルギー施策を推進しています。2010年度の重点施策は、建物断熱・省エネ照明・冷媒交換などとし、各事業所で積極的に取り組んでいます。

上海索広映像有限公司の屋上断熱塗装
上海索広電子有限公司ではガラス窓から断熱ガラス窓に切り替え、上海索広映像有限公司では屋上断熱塗装を導入。さらに、索尼電子(無錫)有限公司、索尼数字産品(無錫)有限公司、上海テクノロジーセンターでも屋上の断熱を実施。また、2008年度から多くの事業所において冷媒交換による空調エネルギー消費の低減に取り組み、2010年度には合計で年間約620トンのCO2を削減しています。

中国の事業所での「省エネルギー診断」実施風景
「省エネルギー診断」とは、2007年度から実施しているソニーグループの専門家が各事業所の省エネルギー施策やエネルギーの熱循環施策などを精査し、より実効性のある施策を提案する制度です。この制度により、事業所は自らの環境施策を改善していきます。ソニーではこの「省エネルギー診断」を世界各地の事業所で実施しています。

ソニー・エレクトロニクス本社

ソニー・ピクチャーズのスタジオ内にある映画館には、LED照明を設置
ソニー・エレクトロニクス(カリフォルニア州サンディエゴ)の本社ビルでは、地元の電力会社と協力して太陽光発電パネルを駐車場の屋上に設置。また、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントでは、撮影時に使用する照明を従来比約50%の消費電力ですむLED照明に交換。さらに、スタジオにある全ての音響ステージの照明を人感センサー内蔵の照明に交換し、年間40万kWh以上の電力を削減しました。

LED照明に交換した「SONY」のネオンサイン
ソニー・エレクトロニクスのシンガポール工場では、照明効率の向上に積極的に取り組んでいます。余分な照明の撤去、稼働時間の短縮、照明効率を上げる反射鏡の設置などにより、ムダなエネルギー消費を徹底的に排除。さらに、工場に掲げられている「SONY」の看板も含め、蛍光灯からLED照明への交換を進めています。この結果、1,900本の蛍光灯をLED照明に変えることで年間200トンものCO2排出量が削減される見込みです。

ソニーEMCS・ペナン工場での冷却システムの改修風景
マレーシアのソニーEMCS・ペナン工場は、冷却システムや空気処理ユニットの改修を実施。これにより、ペナン工場は年間の温室効果ガス排出量を約700トン削減しました。さらに、タイにあるソニーテクノロジーのアユタヤとチョンブリのテクノロジーセンターでも、冷却タワー、冷却システムなどを改修。アユタヤ工場では年間約110トン、チョンブリ工場では年間約93トンの温室効果ガス排出量を削減しています。