わぉ!博士の生きものまめ知識

紅葉や黄葉のしくみを知っとるかい?

撮影:足立高行さん
街路樹や公園で見かけるナンキンハゼ

モノトーンの冬の前に、惜しむかのように色づき落ちる葉。なんとも美しいなあ。葉っぱには緑黄色野菜というように、緑色の葉緑素クロロフィルと、黄色の色素カロテノイドが含まれておるんじゃ。それが秋になるにつれ、緑色のクロロフィルが役目を終えて分解され、黄色のカロテノイドが浮かび上がって黄葉になるんじゃ。一方、紅葉は葉っぱに残った糖が日光で分解され、赤い色素アントシアンができるから赤い葉っぱになるんじゃよ。

ニホンカナヘビは、爬虫類界の百面相じゃ!

撮影:髙野啓子さん
日本固有種のニホンカナヘビ、よーくみると小さな恐竜みたいじゃの

カナチョロ、カナチロ、カナゲチョロ、カナヘチョロ、カナンケ、カマギッチョ、カマゲッチョ、カガメンチョ、カラヘビ、ヘビノオバサン、ヒサムシ、ヒチブ、アラスズメ…。実はこれ、ニホンカナヘビの地方名で日本各地に約100もあるそうじゃ。全国の方言を集めた「日本言語地図」をみると、東日本に「カナ…」「カマ…」が偏っていて、興味がつきないのー。土地のくらしのなかで名付けられ、親しまれ、それが伝わる。これも生物多様性ではないかい。

幕末の新選組とチョウの意外な関係?

撮影:Taeko Furutaさん
細かく羽ばたかず、ふわふわと飛ぶ姿もアサギマラタの魅力じゃ

写真のチョウの名前は、アサギマダラ。羽の模様の少し透かしてみえる淡い水色が、「浅葱(あさぎ)色」に似ていることから、そう名付けられたそうじゃ。この「浅葱色」は蓼藍(たであい)で染めた淡い藍色のことで、幕末の新選組の羽織もこの「浅葱色」に染められておったんじゃ。また、アサギマダラは海を渡るチョウとしても知られ、夏から秋にかけて、日本の本州の高原から南の島まで数千キロも旅するんじゃよ。

この幼虫、どっちが頭かな?

撮影:髙野啓子さん
個体ごとに微妙に模様や色合いが違うのも、スズメガの特徴じゃ

これはセスジスズメという蛾の幼虫。ピンとアンテナを張ったUFOみたいな体で、ツノを振りながらモソモソ前進する姿がなんともカワイイんじゃ!さて、どっちが頭かな?何でツノを持っているんじゃろか?このツノは「尾角」と呼ばれおしりについているもんで、反対側が頭なんじゃよ。ツノの役割はよく分かっていなくて、鳥に「食べてもおいしくないよ」という警告のためとか、ツル植物に似せるための擬態だとか諸説あるんじゃよ。

フクロウの鳴き声を聞いたことがあるかい?

撮影:篠原 悟さん
フクロウは生態系の上位種なので、里山生態系保全の指標種にもなっているんじゃ

「五郎助、奉公」。昔の人は夜空に聞こえてくるフクロウの声を、こんな風に聞きなした(表現した)んじゃ。実際の鳴き声は「ホッホゥ ゴロッスケ、ホッホォー」と聞こえるんじゃ。フクロウはネズミやヒミズ(モグラ)、寝ている野鳥などを捕まえて食べる夜の猛禽類。獲物が動くかすかな音から、場所を正確にとらえるために耳の穴の位置や構造が左右で違っていて非対称なんじゃぞ。愛嬌のある顔にも自然のなかで暮らすしくみを備えているんじゃなー。

天敵をだませ!アゲハの幼虫の知恵

撮影:遠藤 久さん
チョウの幼虫は食べる植物が決まっているんじゃよ〜

まだ小さなアゲハの幼虫は、こんな白と黒の模様をしておるんじゃ。何かに見えてこないかい?そうそう鳥のフンじゃ!これで天敵の目をだましているんじゃよ。厳しい自然のなかで生き抜く賢い知恵じゃな。ところで、アゲハの幼虫が成長すると胸のところに目玉模様がでてくるんじゃ。ちょっと体をつつくと独特の甘い匂いを出すんじゃが、見たことないかの?こうやって身を守って成長する幼虫はたくましいのお〜。

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