高度なブロードバンド・メディア処理をスーパーコンピューター並みの高性能で実現することを可能にしたCell Broadband Engine™(Cell/B.E.)。ソニー、ソニー・コンピュータエンタテインメント、東芝、IBMの4社により共同開発された高性能プロセッサだ。その高い演算性能は、IBMの半導体技術と高性能サーバーに使用されている先進多重処理技術や、ソニーグループのコンピュータエンタテインメントシステム技術、東芝の半導体技術を融合することにより実現した。開発の出発点は「プレイステーション 3」に搭載するプロセッサだったが、テレビやハイビジョンレコーダーなどのAV機器、サーバーなどにも応用できるよう、当初から汎用性を持たせた設計となっており、今後の応用が期待されている。
※初期テストでの評価による
PPE
PowerPC Processor Element
PPU(PowerPC Processor Unit)
PowerPCをベースとするプロセッサコア
L1(L1キャッシュ)
PPUの処理速度とメインメモリの転送速度の差を埋めるために、PPUで処理する命令やデータを一時的に保存する非常に高速なメモリ。32KバイトのL1データキャッシュと32KバイトのL2命令キャッシュの合計64Kバイトを搭載
L2 Cache(L2キャッシュ)
L1キャッシュ同様、PPUで処理するデータを一時的に保存するメモリ。L1キャッシュよりも低速だが容量は512Kバイトと多く、L1キャッシュの容量不足を補う役割を果たす
SPE
Synergistic Processor Element
SPU(Synergistic Processor Unit)
SPEの心臓部となるプロセッサコア
LS(Local Store)
SPEで処理する命令やデータを保存するローカルメモリ。容量は256Kバイト。SPEには、このLSに外部からのアクセスを遮断する機能が用意されており、強固なセキュリティが実現できる
MFC(Memory Flow Controller)
SPEのメモリアクセスを制御するコントローラ。DMAコントローラも内蔵しており、外部コントローラを介さずメインメモリにアクセスできる
EIB
Element Interconnect Bus
Cell/B.E.の各要素間の通信を執り行うチップ内部バス
Flex IO
I/Oコントローラ
Memory Interface Controller
メモリインタフェースコントローラ
IIC(Internal Interrupt Controller)
内蔵割り込みコントローラ
Bridge Chip
各種外部I/Oを提供するコントローラチップ
GPU
グラフィックスコントローラ。「プレイステーション 3」ではRSX©と呼ばれるGPUが接続される
XDR DRAM
Rambus社が開発した高速DRAM。3.2GHz駆動でデータ帯域幅は25.6Gバイト/秒となる
I/O
Input/Output「入出力」の略
※ マザーボード上にあるメモリ等が、CPUを介すことなくデータ転送を行う「DMA転送」の通信制御を行う部分。
※ ソニー・コンピュータエンタテインメントとNVIDIAコーポレーションが共同開発したグラフィックスプロセッサ


| ※ | SIGGRAPH 2007 (Special Interest Group on Computer Graphics) |
| 米国ACM(Association for Computing Machinery)主催によるコンピュータ・グラフィックス、インタラクティブテクニック関連で世界最大規模の国際会議。 |