FeliCaカードの内部にはソニーが独自開発したCPUとOSが搭載され、データの高速処理を可能にしている。通信には電力も供給できる 13.56MHzの周波数帯を採用。これにより電池を内蔵しないFeliCaカードへの電力供給を行いつつ、212kbpsでのデータ通信を行う。これらの技術により、リーダ/ライタとカード間はわずかに0.1秒で各種データ処理が行えるのが特長だ。
情報の読み書きが速いだけでなく、セキュリティや安定性の高さから、鉄道業界では、JRグループの「Suica」、「ICOCA」、「TOICA」や、首都圏の鉄道とバス事業者の「PASMO」などで導入済み。2009年にはJR九州「SUGOCA」やJR北海道「Kitaca」などでの導入が予定されており、公共交通機関の乗車券システムとして欠かせない存在になっている。そのほかにビットワレットの「Edy」やセブン-イレブンの「nanaco」、などの少額決済用のシステムとしても普及している。さらに、乗車券や電子マネーなどは「おサイフケータイ」でも利用することができる。
また、FeliCaの技術は日本だけではなく、早くから世界で注目されており、1997年に香港オクトパス社がFeliCaカードを導入。その後シンガポール、中国シンセン、インド、タイなどの世界の公共交通機関でも採用されている。ソニーでは、すでに国内外に向けてFeliCa ICチップ累計6億500万個を出荷している※。