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新次元のエンタテインメントを
切り拓く挑戦

PlayStation®VR

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あたかもゲームの世界に自分が存在しているかのような体験が手軽に味わえるPlayStation®VR。プレイヤーを360度全方向に広がる3D空間へと誘う迫力に満ちたゲーム体験は、エンタテインメントの在り方を変えるほど衝撃的だ。この革新に満ちた新型デバイスの開発に関わったソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の3人が、商品化に至るプロセスや努力、今後の展望について語る。

VR元年を印象づけた最高のカタチ

PlayStation®VRの開発が動き出したのは、2010年。PlayStation® MoveモーションコントローラーとVRヘッドセットを組み合わせたプロトタイプを起点にスタートした。企画、設計、デザイナーなどのメンバーが、アメリカやイギリスの開発チームと協力することにより、約6年の歳月をかけ、PlayStation®VRは完成した。

「VR元年としては最高なカタチを商品にできた」と満足げに語るのは、海外とのやりとりを含むプロジェクトの業務管理を担当したグローバル商品企画部の高橋泰生氏。VRというものが将来的にはもっと身近に、誰でも簡単に楽しめるものになるのが、彼の理想だ。

高橋泰生氏

「VRのヘッドセットをつくるぞ!」

ヘッドセットの開発に情熱を注いだのは、メカ設計部の荒木孝昌氏だ。「当時、私は経験値として、こういうのはやったことがなかったんですけど、ちょっと心配だなと思いながらも、すごく楽しみな商品だなという印象があって。」と、初期段階に抱いた不安と期待について振り返る。

最初期のプロトタイプのデザインを「すごい無骨な感じ」と表現したのは、コーポレートデザインセンターの野久尾太一氏。その荒削りな見た目のヘッドセットをなんとか洗練されたものにしたいと、デザイン面でのブラッシュアップに苦心した。

ヘッドセットのプロトタイプ第1号とその後の進化

その瞬間 ギアが入った

高橋氏のやる気に火をつけたのは、2012年に広視野角のプロトタイプを初めて体験した時の衝撃だ。今まで体験できなかったことを商品にして世界中の人たちに届けられるという、自分たちにしか味わえない歓びに突き動かされた結果、彼のギアはその先、常に入り続けることになる。

また、序盤からデザインに関わり続けた野久尾氏も、さまざまな試作や検討を重ねながら、ギアが入りっぱなしになったひとりだ。

一方、荒木氏を奮い立たせたのは、2014年に開催されたGDC(ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス)でPlayStation®VRが発表された時の人々の反応だという。「来場者が殺到するわけですよ。鳥肌が止まらないです。自分たちがちょっと心配しながら温めてきたものが、これはいけるんじゃないかと、これは本気でやり切らなきゃいけないなと、ひしひしとそこで感じて。」

東京ゲームショウの会場でPlayStation®VRを初めて体験する人々

PlayStation®の世界をアイコニックに表現

デザインを担当した野久尾氏が一番苦労したのは、ひと目でPlayStation®VRとわかるアイコニックな造形だ。開発当初から1本のストレートなバンドだけで頭に固定できるデザインに挑戦したかった彼は、メカ設計部に相談し、重心バランスなどを最後まで調整してもらうことで、最終的に自分のこだわりを実現できたという。

野久尾太一氏

指一本で持ち上げられる究極の重心バランス

実際にヘッドセットの重心バランスの調整を行った荒木氏は、その試行錯誤についてこう語る。「重心が前がかりになって、どうしても前方向に力がかかって首が痛くなりやすいので、重心バランスをとることは、すごく注力しています。基本的におでこの真ん中で重心バランスがとれるような微調整を繰り返してきました。」

荒木孝昌氏

初期のプロトタイプから進化の過程を見守り続けている高橋氏は、荒木氏や野久尾氏らの粘り強い商品開発の姿勢に心を打たれたひとりだ。「何度も何度もプロトタイプをつくり直して、いろんなタイプのものをつくっては評価してもらい、ダメ出ししてもらい、というのをもう何度も繰り返して。これは本当にデザイナー、メカチームの頑張りのおかげだったと思います。」

プロダクトに対する想いが
商品化を加速させた

海外チームとのやりとりを担当した高橋氏は、海の向こうでもPlayStation®VRの開発に情熱が注がれていることを肌で感じていた。「自分がこうしたいっていう想いを実際に思いきりこの商品の中にぶつけて、アメリカのメンバーもそうですし、ヨーロッパのメンバーもそうですし、そういう熱い気持ちがいっぱい湧き上がっているものが、この商品の中に詰め込まれているんです。」

「妥協せず、突き詰めるみたいな、隙を見せないような。」 開発当時のことを回想する野久尾氏の短い言葉の中にも、PlayStation®VRの完成度を極限まで高めようとしたデザイナーの気概がにじみ出ている。

多くのメンバーの情熱に感激させられたというのは、メカ設計部の荒木氏だ。「もうみんな、愛がすごいんですよ。もともと2010年から開発にジョインしている人たちも、いろんな個人的なアイデアを送ってきてくれたりして。『やるぞ!』って決めて、いろんな人が参画して、このハードウェアとソフトウェアとその周辺の環境、すごいスピードで完成度が上がっていくんです。」本格的な商品化が決まってからの周囲の熱気に圧倒された彼は、「SIEという会社のギアも上がったタイミングだったんじゃないか」と、当時のことを振り返る。

PlayStation®VRをテストする海外チームのスタッフ

これからもPlayStation®VRは進化し続ける

ゲームシステムとしてのPlayStation®VRの歴史は、まだ始まったばかりだ。しかし、開発関係者たちの抱く夢はすでに、まだ見ぬ未来に向けて広がっている。「PlayStation®VRを通じて体験できることで、どこにでも行ける。時代を超えて、たとえば昔の時代のデータをうまく使って世界をつくり上げれば、タイムマシンにもなる可能性がある。」と、高橋氏は熱く語る。

エンジニアの荒木氏は、今あるPlayStation®VRが現時点でのベストだと太鼓判を押しながら、この先の目標についても言及する。「テクノロジーは進化しますので、目指すべきところはかなり高い上にあると思います。」 現状に甘んじるんことなく、さらなる革新に挑む彼らの頭の中には、PlayStation®VRの未来図がすでに描かれているのかもしれない。

こんな内容

  • VR元年を印象づけた最高のカタチ
  • 「VRのヘッドセットをつくるぞ!」
  • その瞬間 ギアが入った
     
  • PlayStation®の世界をアイコニックに表現
  • 指一本で持ち上げられる究極の重心バランス
  • プロダクトに対する想いが
    商品化を加速させた
  • これからもPlayStation®VRは進化し続ける

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