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グローバルな算数大会
「世界算数」を生んだ、
ソニーのユニークな
教育事業とは?

Sony Global Education

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「誰もが簡単に教育を受けられるように、誰もが競い合い、学び合えるように、アプリやサービスの枠を超えた新しい教育インフラを創り上げる」をミッションに掲げる同社は一体どのような経緯で設立されたのだろうか。ソニー・グローバルエデュケーション(SGED)代表取締役の礒津政明氏が、SGEDの設立秘話や新しい教育の可能性について語った。

ソニーの自由な社風が生んだ教育事業

最新のテクノロジーを活用して、教育分野でのイノベーションに挑戦することを目的に2015年4月1日に設立されたソニー・グローバルエデュケーション。 その活動は非常にユニークだ。ネット上で世界中のユーザーと算数の能力を競えるグローバルな算数大会「世界算数」など、楽しみながら論理的な思考が身につく、革新的なアプリケーションサービスを提供してきた。

「SGEDは、ソニーの自由な社風が生んだ事業だと思っています。社内に教育をやりたい人間がいたということが、この事業が生まれた最大の要因です。やりたいことがあったら事業にできる。そんな自由な社風は、ボトムアップの活動により支えられています。ソニーでは“面白い開発は上司に隠れて机の下で”という伝統があるんですね。放課後活動、勉強会など少しずつ形を変えつつも、社員が自分たちの意思で行動してきました。ソニーには、それを許容しサポートする文化があるんです」。

ソニーのボトムアップ活動からは、これまでも多くのイノベーションが生まれてきた。その中には、たとえばウォークマンやプレイステーションなど、人々のライフスタイルを変えた印象的な製品も多い。高い技術力で魅力的な製品を生み出してきたソニーが、見方によっては本業とは少し離れているようにも見える教育という分野に携わる理由は、どういったところにあるのだろうか。

礒津政明氏

礒津政明氏

IT化、グローバル化で、教育はどう変わる?

「昨今ではIT技術の進歩によって、より良い教育のために技術が貢献できる部分が非常に大きくなってきました。ソニーは革新的な技術で人々のライフスタイルを変えてきましたが、教育という分野でも技術によってよい変化を与えられる状況になっています。また、ソニーの創業時の設立趣意書には、実は『科学技術の啓蒙活動』という記載があるんです。新しい時代の科学技術教育を進化したテクノロジーで支えることは、ソニーのアイデンティティにも関わるとても重要な役割であると考えています」。

これまで教育は国や地域で細分化されていたが、STEM教育(Science, Technology, Engineering, Mathematics の略)のようにグローバルに統一された教育へ変革する流れもある。礒津氏は世界各地で教育改革が行われている背景には、インターネットの急速な普及があるという。教育改革が行われれば、教育が目指していくべき方向性も変わってくる。

「世界トップレベルの大学の講義がインターネットで無料視聴できる時代に突入したことで、教育のひとつのゴールである大学自体の存在価値が変わりつつあります。世界に目を向ければ、大手のIT企業で働く一流のエンジニアが、大学の学位を持っていないことも少なくありません。よい大学を出ていていなくても社会で活躍できる時代が来ているわけです。これからの教育では、未知の社会問題を解決できる人材や、イノベーターを育成することに重点が置かれていくでしょう」。

そこで重要になってくるのが、論理的思考力の向上だ。多様な価値観が認められる現代社会では、正解がない中でも、多くの人が納得できる解を求め前進していく力が必要になってくる。世界算数などで出題される良問の数々は、そういった力を養うにはうってつけだ。

ソニーらしい教育で、
人類の課題を解決したい。

「日本の算数は特殊で、海外のMathematicsとは大きく異なります。英語や中国語でも、的確な訳語がないと言われるくらいです。いわゆる知識や技能だけでなく、思考力などが総合的に要求される科目になっています。論理的な思考力を鍛えることは、現代社会で活躍するうえで非常に重要です。思考力を鍛えたその先には、おおげさに言えば、人類が進むべき道を探す力が身についていくはずです」。

礒津氏は、“ソニーらしい”新しい教育が、人類の課題を解決できる人材の育成につながるのではないかと期待を寄せる。

「論理的思考力の向上は、教育現場でも課題になっているので、世界算数のような“考えさせる問題”は、海外の数学の先生にも人気です。中には『ソニーのゲームも好きだが、算数問題も楽しすぎる、感動した』という意見もありました。教育現場で使う問題を、面白い、感動した、と言ってもらえ、ソニーらしい教育へのアプローチができていると実感しました。ソニーの本業は今までもこれからも『イノベーションを起こすこと』にあると考えています。ソニーが新しい分野で事業を始めるということは、その分野でイノベーションを起こせると確信しているということです。世界中で教育改革が行われているこの時期に、教育分野でも“ソニーらしい”商品やサービスを提供していきたいですね」。

こんな内容

  • ソニーの自由な社風が生んだ教育事業
  • IT化、グローバル化で、教育はどう変わる?
  • ソニーらしい教育で、
    人類の課題を解決したい。

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