Stories

Open
コンテンツメニュー

ファッション×デジタル
柄が変わる時計
"FES Watch"
が出来るまで。

Fashion Entertainments

Now Loading

全文表示

素材に電子ペーパーを使用し、柄や色をその時の服装やシーンに合わせて変えられる「FES Watch」。いわゆるスマートウォッチとは一線を画した魅力を持つFES Watchが目指す"ファッションのデジタル化"と、それが生み出す新しい価値について深掘りする。

ファッションショーが、
ヒントをくれた

「もともとFES Watchのアイデアは、2012年に東京ゲームショーに訪れたのがきっかけで生まれました。数十年前は花札やトランプなどアナログだったゲームが、いまやすっかりデジタル化し多くの人を熱狂させています。そんな現場を目の当たりにしてから、逆に人々を熱狂させているけれど、まだデジタル化していない分野は何だろうかと考えるようになりました」

そう語るのは、FES Watch開発のキーマンとなったソニーの杉上雄紀氏。あらゆるものの「デジタル化」に可能性を感じていたのだという。

すぐに答えは出なかったものの、テレビで「東京ガールズコレクション」で盛り上がる若い女性たちを見て、"ファッションのデジタル化"に大きな可能性を感じた。ファッションとデジタルを組み合わせれば今までにない変化が起きるのではないか。杉上氏は、通常業務とは別で「電子ペーパーを用いたファッションアイテム」を試作。それから2年後の2014年4月、ソニーの新規事業創出プログラム「Seed Acceleration Program」がスタートし、杉上氏が温め続けてきた電子ペーパーを使ったファッションアイテムを開発するアイデアが本格始動。その最初の製品としてFES Watchの開発に着手した。

杉上雄紀氏

杉上雄紀氏

敢えて社名を公表しなかった。
すると意外な反響が…

こうして開発が進んでいったFES Watchだが、実は本製品はクラウドファンディングを活用している。当初は本当にユーザーに求められているものなのかを検証するため、敢えて社名を公表しなかったのだが、そのユニークさからすぐに大きな反響が得られた。

予想を超えるほどの熱い想いや支援の声が届いたが、サポーターたちから寄せられた声は、これまでソニーで行ってきたユーザー評価とは趣が異なっていた。「この商品がぜひほしい」というサポーターはもちろん、"ファッションのデジタル化"というコンセプトに共感してくれるサポーターも多かった。

製品名に冠されている「FES」は、(F)ashion (E)ntertaiment(s)からとっており、複数形の"S"には、サポーターの皆様と一緒に新しいライフスタイルを創って行きたい、という意味がこめられている。多くのサポーターが、この新しいファッションの楽しみ方に期待感を感じ、支援者の輪はネット上で加速的に広がっていった。またその声をしっかり受け取ることで、製品開発にもより一層力が入り、FES Watchの完成度を高めることにつながった。

電子ペーパーにより、アイテムの色・柄が自在になるという可能性が広がった

電子ペーパーにより、アイテムの色・柄が自在になるという可能性が広がった

余計な機能は削ぎ落とし、
ファッションに特化。

FES Watchがスマートウォッチとは一線を画し、独自の魅力を放っているのは"ファッションアイテム"として徹底していることがひとつの大きな要因だ。

例えば、FES WatchにはGPS機能はついていない。一見すると、ついていた方がいいのではと思ってしまいそうなところだが、そういった機能をつけるという考えは端からなかったという。

ファッションとしての価値を生み出すうえでは、GPSなどのテクノロジーよりも、アナログの衣服などではできなかった個性を表現するためのテクノロジーが重要だ。そうなるとGPSは必要ない。根本に据える概念を掘り下げたことで、これまでの概念に捉われない新しい発想が生まれ、FES Watchの魅力をより鋭利なものに仕上げたのだ。

「ファッションをデジタル化することのメリットは、製品が出た後でも好みのものに変えていけることです。アナログだと一度買ったらそれきりですが、デジタルなら一瞬で好みのデザインに変えられる。また、デジタルなら自分でアイテムを作り出すこともできます。例えばアナログだと自分好みの時計をつくるのは難しいですよね。でもデジタルなら自分の個性にあったものをつくることも簡単です。今回のFES WatchはFashion Entertainmentsのビジョンを実現するための最初の製品ですので、そこまでは実現できていませんが、"ファッションのデジタル化"を進めるうえで、いずれはそういったことを可能にしていきたいですね」。

ボタンひとつでフェイスとベルトの柄が切り替わる。柄は全24種

ボタンひとつでフェイスとベルトの柄が切り替わる。柄は全24種

そして新しいアイテムへ。
創造と挑戦はつづく。

今後は、腕時計に限らずいろいろなファッションアイテムに展開していきたいと語る杉上氏。ネクタイや鞄などのファッションアイテムに応用するほか、カラーやデザインバリエーションを増やすことも検討している。さらに、擬似的に表現するだけにとどまらない電子ペーパーの質感も追求したいと意気込む。

そんな新たな挑戦に挑むFES Watch開発チームには、新しいものをつくりたいからソニーに入ったというメンバーが揃っている。一度チームの風土や目指していることを言語化したら"創造と挑戦"になった。後で調べたらたまたまソニー全社のミッションと同じだったと杉上氏は笑う。

「みな強い想いを持って入社したものの、すぐにはアイデアを実現できていない期間もありました。自分のものとよく似たアイデアを、国内外のベンチャー企業が実現していくのを見て悔しい思いをしたこともあります。ですが、いまはソニーにいることにとても可能性を感じています。ソニーにはもともと自分たちが目標とする"創造と挑戦"という思想が根付いています。やりたいことができる環境に感謝しつつ、人々のライフスタイルを変えるような製品を生み出せるよう、これからも挑戦を続けていきたいですね」

取材当日は、白いジャケットに合わせて白のベルトを選んだという杉上氏。「ものづくり」への情熱でFES Watchは今後も進化し続けていく

取材当日は、白いジャケットに合わせて白のベルトを選んだという杉上氏。「ものづくり」への情熱でFES Watchは今後も進化し続けていく

自分らしさを表現できるFES Watch。Your Storiesでは、あなたとソニーのストーリーを表現した写真を募集中です。FES Watchをお持ちの方は、ぜひハッシュタグ #feswatch とともに、ぜひあなたの気分や個性を表現したコーディネートをInstagramやTwitterに投稿してください。FES Watchをまだお持ちでない方、気になった方は、欲しい色柄や"ファッションのデジタル化"に関するアイデアを投稿していただければ幸いです。皆さんのセンス溢れる一枚をお待ちしております!

こんな内容

  • ファッションショーが、ヒントをくれた。
  • あえて社名は公表しなかった。
    すると意外な反響が…
  • 余計な機能は削ぎ落とし、
    ファッションに特化。
  • そして新しいアイテムへ。
    創造と挑戦はつづく。

Scrolldown