<報道資料>

プレスリリース 目次
2001年 1月 17日

新商品

診断支援に重要な優れた色再現性・階調表現力を実現
1台でパソコン、ビデオ、ハイビジョンに対応する
医療分野向け業務用液晶モニター 18.1型と15型 2機種発売

−北米UL2601-1、CSA No.601.1、欧州EN60601-1の医用安全規格取得−
LMD-151MD,LMD-181MD

LCDモニター『LMD-151MD』(左)『LMD-181MD』(右) *スタンド別売



 ソニーマーケティング株式会社(社長:林 誠宏 本社:東京都港区)は、内視鏡や顕微鏡をはじめ、CT(コンピューター断層撮影装置)スキャン、MRI(磁気共鳴断層撮影装置)、X線、生体情報監視装置(心電図計、脈拍計 等)のグラフ波形などを表示する、医療分野での利用に最適化した業務用LCDモニター『LMD-181MD』および『LMD-151MD』を発売します。

型 名発売日希望小売価格(税別)
LCDモニター『LMD-181MD』(18.1型)
     『LMD-151MD』(15型)
5月1日
4月1日
698,000円※1
398,000円※1
※1オプションのスタンドおよび入力アダプター含まず    

 『LMD-181MD』は、18.1型SXGA液晶パネルを、『LMD-151MD』は、15型XGA液晶パネルを搭載。欧米の厳しい医用安全規格を取得するなど医療現場での使用を考慮した設計を行なっています。ソニーが長年放送業務用で培ってきたビデオ映像の再生技術を活かし、医療用途で最も重要視される色再現性・階調表現力に優れた液晶モニターです。高性能スキャンコンバーターを搭載することにより、コンピューター信号はもちろん、オプションでビデオ信号にも対応しています。さらに、今後の医療機器の進歩を見据えて、BSデジタル放送で注目を集めている1080Iなどのハイビジョン信号※2の再生にもオプションで対応できます。こうした品質の高い映像信号の再生も考慮して、高性能LCDパネルを採用。従来、医療用途において液晶モニターを採用する上で最も大きな障害となっていた階調反転がなくなったばかりか、軽量かつ極めて広い視野角特性を積極的に生かして、手術室に設置される無影灯や壁面への搭載などさまざまな設置形態にも対応できるマウント機構も採用しました。また、清掃時の誤操作を防ぐキーロックや生体情報監視装置などで求められる警告音確認のためのステレオスピーカーを装備するなど医療現場のニーズを細部にわたり反映しています。
 従来より、ソニーの業務用ビデオモニターは医療分野においても、高画質と高性能、安定性により、事実上標準モデルになっています。一方、液晶パネルの高画質化・低価格化が進んできたことで、低消費電力かつ省スペースである液晶モニターの需要が医療分野でも急激に立ち上がりつつあります。現代医療が複雑かつ高度化する中で、さまざまな機器がひしめく手術室などの医療現場では、ビデオ、コンピューターなど信号形態に関わらず、各映像を統合的に表示できるモニターも同時に求められています。
 当社は、液晶モニターを医療分野において積極的にビジネス展開を図ってまいります。
※2: ビデオ映像およびハイビジョン映像は、ブラウン管方式での表示方法とは異なり偶数/奇数フィールドを同じ走査線に表示する方式を採用しています。また、解像度もアスペクトに応じて各LCDパネルの画素に最適化された映像で表示します。



●『LMD-181MD』『LMD-151MD』の主な特長


1. 北米および欧州の医用安全規格を取得
アメリカのUL2601-1、カナダのCSA No.601.1、欧州のEN60601-1を取得しています。

2.医療分野で求められる優れた色再現性と階調表現を実現
高品質のLCDパネルを採用し、ソニーが長年放送業務用で培ってきたビデオ映像の再生技術を組み合わせることで、医療分野では最も重要視される優れた色再現性と階調表現を実現しています。

3. 幅広い入力信号に対応
コンピューター入力1系統を標準装備。高性能スキャンコンバーターを搭載し、LMD-181MDはSXGAまでの、LMD-151MDはXGAまでの幅広い入力信号に対応しています。
オプションの入力アダプターを装着することで、コンポジットビデオ、コンポーネントビデオ、ハイビジョンおよびRGBの各種信号方式に対応。さまざまな医療映像情報の表示に1台で対応できます。また、ビデオ信号は4:3と16:9画面アスペクト比の切換が可能です。

4. 病院などでの用途に向けた豊富な機能を搭載
・ 前面に保護パネルを付けるなど、薬品や液体の飛散から本体を守る防滴を考慮した構造。
・ VESAマウント機構の採用により、薄型軽量を活かして、医療機器への搭載だけでなく、天井や壁面、無影灯などへの取付が可能。オプションのスタンドを使えばデスクトップモニターとしても使えます。
・ 機器間の電位差を等しくするためのアース端子を装備。
・ DC OUT(12V/0.2A)端子を装備

5. ステレオスピーカー内蔵
患者の生体情報監視システムなどの用途を考慮し、警告音などを鳴らすためのスピーカーを内蔵しました。

6. 調整ボタンロック機能
各種の調整、設定を行なった後で、全ての調整ボタンをロックする機能を装備していますので、清掃時や誤って触れた時などでも、合わせた調整や設定値は動きません。

7. 外部リモート機能により外部からのリモート制御を実現


●『LMD-181MD/151MD』の主な仕様

  LMD-181MDLMD-151MD
画面サイズ18.1型15型
LCDパネルアモルファスシリコン TFTアクティブマトリックス
SXGAパネル(1240×1028ドット)
アモルファスシリコン TFTアクティブマトリックス
XGAパネル(1024×768ドット)
視野角上:85°下:85°左:85°右:85°(コントラスト比10:1の場合)
カラー方式※3NTSC/PAL 自動切替
最大解像度RGB:1280×1024ドットRGB:1024×768ドット
対応周波数※4コンピューター:fH24〜73kHz、fV:48〜85Hz
ビデオ入出力※5
(オプション)
BKM-127W搭載時 コンポジット:BNC×2、Y/C(Sビデオ):ミニDIN4ピン×1、
BKM-129X搭載時 RGB/コンポーネント:BNC×5
BKM-120D搭載時 SDI:BNC×2
音声入力ステレオミニ
スピーカー最大 1W × 2 ステレオ
外部リモートD-sub9 ピン
取得安全規格UL 2601-1(米国)、CSA ?.601.1(カナダ)、EN60601-1(欧州TUV承認)
電源AC100〜240V、50/60Hz (AC電源内蔵)
消費電流0.9〜0.5A0.7〜0.4A
外形寸法
(幅×高さ×奥行き)
432×395×124mm(突起含まず)
(432×480×243mm:スタンド装着時)
393×338×114mm(突起含まず)
(393×432×243mm:スタンド装着時)
質量約7.0Kg(+専用スタンド2.1kg)約6.0Kg(+専用スタンド2.1kg)
付属品ACケーブル、ACプラグホルダー、取扱説明書、保証書
主なオプション
希望小売価格
(税別)
コンポジット・Y/C(Sビデオ)入力アダプター『BKM-127W』4万円
RGB/コンポーネントビデオ・ハイビジョン入力アダプター『BKM-129X』3万円
SDI入力アダプター『BKM-120D』5万円
専用モニタースタンド『SU-557』18,800円
※3 白黒ビデオ信号も入力可能です。
※4 その他の信号の対応周波数は入力アダプターにより異なります。
※5 入力アダプターは1枚のみ搭載可能で、複数のアダプターを同時には搭載できません。また、搭載するアダプターにより入力数は変わります。


※お客様からのお問い合わせ:
ソニーマーケティング(株) 情報システム営業本部 メディカル営業部
TEL 03-5792-2341
※メディカルサイトURL:http://www.sony.co.jp/medical/