<参考資料>

プレスリリース 目次
2001年 9月 12日
『Net MD』規格の概要


 『Net MD』は、PCとMD機器との間の認証、音楽データの転送フォーマット等の仕様を含む、音楽MD規格「Rainbow Book」の拡張規格です。USB(Universal Serial Bus)を用いてパソコン(PC)とミニディスク(MD)機器を接続し、楽曲の著作権を保護しながらPCからMD機器へ音楽データを高速転送することができます。

 CDや、『Net MD』に対応した電子音楽配信サービスから、PCのハードディスク上に暗号化して記録された音楽データを、著作権保護技術に基づいて認証されたMD機器へ転送します。
 記録メディアとして現行の録音用MDを使用、音声圧縮技術やMDメディアへの記録方式に変更がないので、『Net MD』に準拠して記録された音楽データは既存のMD機器で再生することができます。

Net MDの基本的な流れ
Net MDの基本的な流れ


●『Net MD』の主な特長


1. PCとの高い親和性
PCからMD機器へ音楽データを高速で転送できます。PCとMD機器の接続には標準的インターフェースであるUSBを採用してPCとの高い親和性を確保。また、PCから『Net MD』対応機器の基本的な操作ができ、MDメディアに記録された音楽データのタイトル編集も可能です。

2.既存MD機器で再生可能
音声圧縮方式として従来の「ATRAC」と「ATRAC3」を採用。MDメディアへの記録方式が従来と変わらないので、『Net MD』に準拠して記録された音楽データは既存MD機器で再生できます。「ATRAC3」で記録された音楽データは、MDLP対応機器で再生可能です。

3.著作権保護の実現
著作権保護技術として「OpenMG」と「MagicGate」を採用。「OpenMG」によって暗号化されPCのハードディスク上に記録された音楽データを、「MagicGate」によりPCとMD機器間の認証を行なった上で、PCからMD機器へ転送することが可能です。また、SCMS(Serial Copy Management System)により、音楽データの二世代以上のデジタルコピーを防ぎます。

※「OpenMG」「MagicGate」「ATRAC」と「ATRAC3」は、ソニー株式会社の商標です。

● MDフォーマットハードウエアライセンシー企業
アイワ株式会社、赤井電機株式会社、アキュフェーズ株式会社、株式会社アサヒ、
アルパイン株式会社、オンキョー株式会社、クラリオン株式会社、株式会社ケンウッド、
山水電気株式会社、三洋電機株式会社、シナノケンシ株式会社、シャープ株式会社、
スズキ株式会社、ティアック株式会社、株式会社東芝、ナカミチ株式会社、
日本ケミコン株式会社、日本コロムビア株式会社、日本ビクター株式会社、
日本マランツ株式会社、パイオニア株式会社、株式会社日立製作所、
フォスター電機株式会社、富士通テン株式会社、船井電機株式会社、松下電器産業株式会社、
三菱電機株式会社、ミツミ電機株式会社、株式会社リコー、ヤマハ株式会社、
Alco Electronics Ltd.、Anam Electronics Co., Ltd.、Becker Autoradioweak GMBH、
Daewoo Electronics Co., Ltd.、Etronics Corporation、Goldstar Co., Ltd.、
HHB Communications Ltd.、Lotte Electronic Corporation、Samsung Electronics Co., Ltd、
Tae Kwang Industrial Co., Ltd.、Tonic Industries Holdings Ltd.、Welton Electronics Limited、Ya Horng Electronics Co., Ltd.