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Feature Design HDR-CX7
Feature Design High Definition "Handycam" HDR-CX7

手と同化するための、10度の傾斜

Feature Design HDR-CX7安冨 浩氏

安富: ホールド性への配慮というのは、具体的にはレンズ部に設けた傾斜のことです。「HDR-HC3」のときに7度という傾斜がありました。その握りやすさを継承しようというわけです。「HDR-CX7」の傾斜は約10度。というのも、このモデルはビューファインダーがありませんから、ユーザーが必ずしも目の高さで構えてくれるとは限りません。むしろ、それより低いポジションで構える人が多いでしょう。手は、レンズをそのまま握るようなデザインの場合、構える位置が低くなればなるほど水平に構えるのが難しくなります。それを、少しでもラクに構えられるようにするためには、グリップを傾ける。それも傾斜が大きいほうが有効。 ここは小型化しても無視できない、いや、むしろ小型化したからこそ気を遣ったところです。

この傾斜を利用して主要な操作系をレイアウトしたのですが、これだけコンパクトだと実際にボタンやスイッチの実装もひと苦労。デザインとコンマ5ミリというオーダーでのせめぎ合いになります。設計者と互いに3D CADデータをやり取りして、基板やボタン周りの処理を一緒に検討しながら、イメージするフォルムに収まりつつ、使いやすさを犠牲にしないよう努力しました。

洗練された操作性への、飽くなき挑戦

奥村:いかに手になじませるか。どう使いやすさを実現するか。その工夫は、インターフェースのデザインでも同様です。“ハンディカム”は、非常に多くの機能を搭載しています。特に、昨年発売された初めてのAVCHD対応モデルからは、それら多くの機能をわかりやすく分類。使う頻度や重要度を整理して、使いたい機能に迷うことなくアクセスできるよう、ホーム画面を設けています。その上で、やっとGUIに落とし込む作業に入るんです。

具体的にどうするかというと、まず構え方から検証していきます。今回のモデルは右手で構え、左手でタッチパネルを操作しますよね。指で押せる大きさはある程度限られますから、そのサイズに合せ、画面を上下左右のグリッドで分割してしまうんです。すると、左手の親指でいちばん押しやすいのはタッチパネルの左側一列、次に押しやすいのは下一行。さらにパネルの右上になるほど指から遠くなり、押しにくくなってきますよね。そういったプライオリティと機能の重要性を考え、ボタンを配しました。

気を配ったのは、よく使う機能にスムーズにアクセスできること、ぜひ使ってほしい機能に自然と気づいてもらえること。ユーザーが何かしたいとき、意識を集中しないと操作できないようでは、インターフェースとしては失格だと思います。抽象的な表現になりますが、「インターフェースは透明であること」が私の理想。ですから、すごい技術を使っているから、あるいはユニークな機能だからといって、極端に目立たせるようなことはしていません。あくまでさりげなくデザインしつつ、いつの間にか新機能に「気づく」「試したくなる」ための導線を、このGUIの中に張り巡らせています。電気屋さんに行って、是非電源の入っている展示品に実際に触れてみてほしいですね。

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