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Feature Design HDR-CX7
Feature Design High Definition "Handycam" HDR-CX7

デジタル・ガジェットを主張する“黒”の装い

Feature Design HDR-CX7

池永:プロジェクトを通じて「このモデルによって、カムコーダーの世界を拡大したい」という暗黙の了解のようなものが社内にありました。これまでのカムコーダーというと、子どもの運動会を撮るとか、どうしてもファミリーユースのイメージがありますよね。「よし、今日はこれを撮ろう」という意識があって、はじめて手に取ってもらう感じです。でも、今回のモデルは、もっと気軽に持って歩いてほしい“ハンディカム”。たとえば散歩に出るとき、携帯電話やコンパクトデジタルカメラを何気なくポケットに入れる人は多いでしょう。同じように、何が撮れるかわからなくても、バッグにいつも入れてもらいたい。そういうガジェットな部分が、このモデルの身上だと思いました。

安富:だからこそ、ボディに思い切ってブラックを採用したんです。これまでも、部分的に使った例はあるのですが、全身ブラックというのはありませんでした。以前から構想としてはあったのですが、コンセプト的にもデザイン的にも「HDR-CX7」にぴったりだったんですね。私自身、試作を目にしたとき「予想以上にかっこいい」と思ったくらいです。

実際、メタリックのブラックというのは、非常に面がきれいに見えるのと、ハイライトがスパッと通って、とても強い印象を与えます。とても引き締まるし、レンズ感とでもいうか…いかにも「いい画が撮れる」感じがすると思うんです。シルバーだったら、この雰囲気は出せなかったでしょう。

これからの“ハンディカム”は、「見る」を楽しむ

奥村 光男氏Feature Design HDR-CX7

付属のパソコン編集用ソフトウェアを使用すれば、 ハイビジョン編集やディスクへの書き出しも快適に(写真はVAIO typeA)

奥村:そうやって持ち歩き、日常を撮った場合、大切なのは「その後にどう楽しむか」です。今回のモデルでは、その「見る」を楽しむための新しい機能を搭載しました。それがフェイスインデックスとフィルムロールインデックスです。

ずっと撮りっぱなしにしてしまった映像も、見たいシーンを人の顔で検索したり、あるいは一定の間隔でスキップしたりできるので、家族や仲間と鑑賞する時もいっそう盛り上がれるのではないかと思います。これまでカムコーダーは高画質、コンパクトということを徹底的に追求してきましたが、これからは「見る」楽しみ、その体験までパッケージとして届けてあげたい。見て楽しいから、また撮りたくなる。そういう方向にシフトしていけたらうれしいのですが…

池永:つまり、デジタル・ガジェットですね。そのためのデザインであり、こういう新しい試みには慎重論も当然あって、実は、社内はもちろん世界中の販売会社ともいろいろな議論が交わされました。「レンズと液晶パネルは一体化させ、よりコンパクトに見せたほうがいいのでは」というように。そのたびに私は「それでは今までの考え方の延長線で変わらない。既存モデルのミニチュア版に見えないようにデザインとしてははこうしたい。」と主張しました。ほんとうに四面楚歌の状態でした。最後は「デザインセンターにまかせてくれと・・・」

そこで安易に妥協しなくてよかったと思います。ブラシュアップを繰り返しファイナルのブラックのモックアップを見せるために世界各地で販売会社にプレゼンテーションを行ったのですが、拍手が沸き起こったんですよ。「こういうモデルを待っていた」「ありがとう、ソニー」という感じで。これは異例のことなんです。同じようにユーザーの皆さんにも受け入れられ、新しい撮影の楽しみを発見してもらえたら、デザイナー冥利に尽きますね。

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