Feature Design "CineAlta" Digntal Cinema Camera F23
Feature Design "CineAlta" Digntal Cinema Camera F23

映画の名作と一緒に未来へ残る、SONY,ATSUGIと“CineAlta”ロゴ

Feature Design "CineAlta" Digntal Cinema Camera F23

スター・ウォーズ エピソード3

Feature Design "CineAlta" Digntal Cinema Camera F23

「HDW-F900」で撮影するジョージ・ルーカス監督
(C)2005 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved

永井:「F23」は、“CineAlta”(シネアルタ)シリーズを象徴する機器です。“CineAlta”はハリウッドなどからの要望に応えてソニーが開発した、HD1080/24P映像制作に対応する商品群のこと。“CineAlta”という名前は、映画の“Cinema”と、イタリア語で最高を意味する“Alta”に由来しています。その名を世界に知らしめたのは、同じく岡がデザインした「HDW-F900」というカムコーダーでした。「スター・ウォーズ エピソード2、3」はもちろん、「踊る大捜査線」などでも採用されて話題になりましたから、ご存知の方がいらっしゃるかもしれませんね。

岡:“CineAlta”のロゴも私がデザインしました。2本のラインはフィルムとビデオテープをそれぞれ象徴しています。それが相乗効果を発揮し「無限大(∞)の可能性が広がる」ことをメッセージしているんです。「スター・ウォーズ エピソード2」が完成したとき、ジョージ・ルーカス監督はソニー厚木のスタッフのためだけに日本の映画館をひとつ借り切り、プライベート試写会を開催してくれました。ご本人は多忙で来日できなかったのですが、試写会の冒頭にビデオで「ありがとう、ソニー厚木。この作品は、あなたたちがいなければ撮れなかった」と挨拶してくれたんです。そして、映画の終わりのエンディングロール。「Special Thanks」に続いて「and a very special thanks to all the Engineers at SONY, ATSUGI, JAPAN」とクレジットされ、“CineAlta”のロゴがブワッとスクロールされてくる。もう全員、スタンディング・オベーションです。世界中で話題となっている映画の最後を飾るわけですから…私は、あれを見たとき涙が出ました。

プロの創造力を刺激する「道具」でありたい

Feature Design "CineAlta" Digntal Cinema Camera F23

2000年に発表された「HDW-F900」。シネアルタの1号機。

Feature Design "CineAlta" Digntal Cinema Camera F23

永井: 「HDW-F900」は、映画制作のワークフローをデジタル化する起爆剤になり、このモデルをベースに米国パナビジョン社と共同開発された「Panavised F900」は2004年、米国のテレビ芸術科学アカデミー(The Academy of Television Arts & Sciences:ATAS)より放送業界で最も権威があるといわれるエミー賞®を受賞しました。しかし、カムコーダーというのはもともと報道やドラマなど放送局の世界で育まれた機器だけに、シネマカメラとは基本的な設計思想が違います。その意味で、「F23」は映画制作のプロが心待ちにしていたデジタルシネマカメラといえるでしょう。

「F23」には、これから現場の声が数多く寄せられると思います。それをフィードバックしつつ、逐一ランニングチェンジを続けていく…だから、「F23」はひと通り完成したとはいえ、進化の可能性を多いに秘めているとも言えます。私たちの仕事は熟成がとても大事。細かいところを何度も検証して完成度を極めていく、時間とコストのかかる仕事ではありますね。

そうやって機能を追求すると、さらに美しくなるというか…機能美をいっそう磨いていきたいと思っています。というのも、私たちのゴールはただの道具ではないからです。手にしたプロに「このカメラなら、もっといい画が撮れるんじゃないか」「新しい表現にチャレンジしたい」と思わせる。そんな、プロの創造力を引き出す「道具」が私たちの理想です。それが、ソニーが映像制作のプロから信頼されてきた理由であるし、私たちの使命でもあると思いますから。

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