SONY

メニュー
サイト内検索ボタン

サイト内検索エリアを開く


Feature Design Intelligent Presence Sensor
[ 2011.2.3 up ]

人とテレビの、心地よい関係

「インテリジェント人感センサー」を搭載した <ブラビア> 。視聴者の顔を検知して、さまざまな反応を返します。その様子は、これまでのテレビになかったヒューマンライクなもの。多機能化するテレビが次に向かうべき行先を、ソニーのデザイナーたちが指し示します。

大場 晴夫
大場 晴夫
ソニー(株)
クリエイティブセンター
統括部長
沢井 邦仁
沢井 邦仁
ソニー(株)
クリエイティブセンター
シニアプロデューサー
阪井 祐介
阪井 祐介
ソニー(株)
クリエイティブセンター
係長
森 栄二郎
森 栄二郎
ソニー(株)
クリエイティブセンター
プロデューサー
岡田 憲一
岡田 憲一
ソニー(株)
クリエイティブセンター
デザイナー

今、世に問うべきアイデア

大場:「インテリジェント人感センサー」は、クリエイティブセンターから提案し、事業部と協力して実現した機能です。人の行為とプロダクトの反応に着目し、心地よい体感や驚きを生み出すという、インタラクションデザインの一環ですね。

「インテリジェント人感センサー」のプロジェクトがスタートした当時、テレビ市場はすでに成熟しきった感があり、差別化が難しくなるばかりでした。一方、ソニー内部では環境保全に対する関心が高まっており、研究開発や提案活動が積極的に進められていました。このような市場環境、ソニーの環境意識の高まり、画像処理技術の進化が私の中で醸成され、思いついたのが「テレビに顔認識技術を展開する」ことだったのです。

顔認識は、デジタルカメラでおなじみです。この能力をテレビが持てば、赤外センサーに基づくインタラクションの限界を超えることができます。たとえば、テレビの前の視聴者が、手元の新聞に目を落としていたら? 赤外センサーなら、「視聴者がテレビを向いているか」までは、判断できませんでした。しかし、顔認識を行うことで、テレビは「いま視聴者は画面を観てない」と判断し、自動的に消画し、消費電力を抑えられるようになります。まして、テレビは大画面化が進み、電力消費量が気になるプロダクト。よりきめ細かい節電対策が行えるのは大きなメリットです。

このようなアイデアを世に問う時は、タイミングが重要。遅ければ他社に先んじられますが、早すぎても市場には理解されないものです。今ならその絶妙なタイミングを捉えられる、という確信がありました。

“テレビが生きている!”という賛辞

大場:私たちプロジェクトチームが最初にとりかかったのは、社内プレゼンテーションのためのプロトタイプを作ることでした。「インテリジェント人感センサー」の魅力や意義は、言葉を並べるよりも、どういうことが起こるのかを体感してもらった方が、より早く印象的に伝わると考えたからです。原宿にコンセプトラボ“S.E.Tスタジオ”を構えてコンセプト開発していた時代から、センサーや顔認識アルゴリズムのノウハウを蓄積していたおかげで、実際に動作する試作品を短期間で用意することができました。

沢井:プロトタイプとはいえ、強いインパクトを与える出来でした。テレビの前の椅子に人が座ると、カメラが顔を認識し、映像がスッとフェードインする。その人が顔を背けたり隠したりすると、テレビは観られていないと判断し、音声を残して映像だけをフェードアウトさせる。そのデモに立ち会った人が、みんな笑顔を見せていたのを覚えています。“テレビが生きている!”と言った人もいましたね。このようなインタラクションを見せてくれるテレビは、過去に例がありません。電器製品と人の、新しい関係がはじまるという手応えがありました。

|1|23