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Feature Design make.believe
[ 2010.7.23 up ]

ソニーグループをひとつにする旗印

IFA 2009、2010 International CES。ふたつの国際的な展示会を通じて、ソニーはグループとして初となる統一ブランドメッセージと、2D/3Dのモーションロゴを発表しました。そのロゴに命を与え、動かしているのは、インハウスデザイナーたちの総合力と挑戦心です。

山口 幸紀
山口 幸紀
ソニー(株)
クリエイティブセンター
統括課長
城ヶ野 修啓
城ヶ野 修啓
ソニー(株)
クリエイティブセンター
デザイナー
前坂 大吾
前坂 大吾
ソニー(株)
クリエイティブセンター
プロデューサー/デザイナー
永原 潤一
永原 潤一
ソニークリエイティブワークス(株)
シニアデザイナー
藤木 学
藤木 学
ソニー(株)
クリエイティブセンター
デザイナー
池田 知子
池田 知子
ソニー(株)
クリエイティブセンター
係長

新しいソニーを、視覚化する

山口:“make.believe”は、ソニーがグループとして初めて世界に発信する、統一ブランドメッセージです。このメッセージを、どのように表現し、展開していくか。それが、私たちデザイン・チームに課せられたミッションでした。

このメッセージのポイントは、ふたつの異なるエレメントが、ドットを介して結びついていることです。“make”はアクション、“believe”はマインド。これは、それぞれハードウェアとソフトウェアに置き換えることもできます。ソニーには、エレクトロニクスだけでなく、音楽や映画、ゲームなどの豊富なコンテンツがあります。ブランドメッセージに付されたドットは、それらを融合させ、新しい価値や体験を生み出す発火点というわけです。

このようなコンセプトは、単にソニーロゴと組み合わせただけでは、訴求するのが難しいもの。そこで私たちは、モーションロゴを新しいブランドメッセージを表現するキービジュアルにしようと考えました。普通なら、まずスチルのロゴを決定し、それをどう動かすかと発想を進めますから、その逆のプロセスということになりますね。

また、映像の世界では、いよいよ本格的な3Dの時代を迎えようしています。ソニーは、映画製作と劇場での上映、ハードウェアとコンテンツまで、グループをあげて3Dへの対応を進める方針です。そのため、モーションロゴも2D、3Dをともに制作することにしました。私たちにとっても、これは経験したことのないチャレンジでした。

光の3D化、という難問

城ヶ野:まず私が制作したのは、2Dのモーションロゴです。これはテレビCMの最後などにも使われるため、時間の制約があります。国内では1.5秒、海外では3秒という時間の中で、ブランドメッセージのコンセプトを忠実に、かつ印象的に伝えなければなりません。

そのため、表現のキーとしたのがドットでした。光が広がり、ふたつのエレメントを象徴する2色の光彩を放つ。それが集約してドットとなり、ブランドメッセージが現れる。構成、モティーフともにシンプルなのは、グループ企業に展開することを前提としているためです。大切なのは、どの事業領域の“ソニー”が使ってもブレなくメッセージを伝えられること。そのためには、モーションロゴはシンプル過ぎるくらいでちょうどいいのです。

課題は、このモーションロゴの3Dコンテンツ最適化でした。人間は、視差や対象物、ピントの違いなどを利用して立体を認識します。光というモティーフだけでは、それができないのです。どうすれば光を立体的に見せることができるのか。私たちにとって幸いだったのは、グループ企業のソニー・ピクチャーズ エンタテインメントやソニーPCLがあることでした。3Dの映画制作や技術提供などで豊富な実績があります。そのエンジニアたちからアドバイスをもらい、彼らのテクニックを私なりに消化することで、デザインの糸口を見つけていったのです。

私の答えは、背景に星空のような光点をさりげなく散りばめるほか、光にもリングや光芒を加えてやること。これが対象物となり、立体視が可能になるのです。デザインを起こしては、ソニーPCLで3Dに最適化し、彼らの3Dプロジェクターでチェックする。それを繰り返すことで、最大限の効果がある最小限の演出を見極めていきました。おかげで、2Dと印象を変えることなく、ソニーらしい3Dの自然な臨場感や立体感を得ることができたと思います。

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