SONY

メニュー
サイト内検索ボタン

サイト内検索エリアを開く

Feature Design NXCAM NEX-FS100
Feature Design NXCAM NEX-FS100

目に触れるすべてに、プロへの配慮を

黒川:業務用の場合、機材を持ち替えても迷うことなく操作できることが大前提。安易に操作系を変えることは許されません。そこで今回は、他の業務用カムコーダーのGUI構成を継承しつつ、主にアピアランスをブラッシュアップすることにしました。

心がけたのは「プロ機材にふさわしいGUI」。プロ機材のメニュー表示はテキストが中心です。表示要素の一覧性を確保するために、小さいフォントを使う必要があります。そのとき心配なのが視認性。

スタジオであれば、カムコーダーは照明の当たらない暗い場所、屋外ロケなら直射日光の下に置かれることが少なくありません。どこでも視認できるようにするためには、テキストと背景のコントラストを上げるのが常套手段。しかし、それが極端に過ぎると逆に目が疲れる、テキストがちらついて見えることが懸念されます。この問題を解消するため、今回は白の輝度をわずかに控える、真っ黒だった背景をグレーに振る、というデリケートな処理を施しました。

選択したメニュー項目のフォーカス色は、アンバーです。従来のイエローよりオレンジに近づけ、さらにグラデーションを入れて立体感を演出しています。実際に映像制作の現場を見ると、スイッチャーや編集機には自照式のハードウェアボタンが採用されており、それがプロ機材らしい風格や信頼性を醸し出している。その色合いと雰囲気を採り入れることで、業務用機材群のひとつである、カムコーダーのあり方を象徴させたかったのです。

また、細かいところではメニューの「カメラ設定」を表すアイコンを新たにデザインしました。コンシューマーモデルにも「カメラ設定」のアイコンはありますが、もちろん、それはプロ機材をモティーフにしたものではありません。ソニーのプロダクトとしては横断的に同じアイコンを使用すべきかもしれませんが、それではプロが慣れ親しんだカムコーダーと形状が違いすぎ、「カメラ設定」であることが直感的に伝えられない懸念がありました。何より、設定できる内容も、コンシューマーモデルよりはるかに高度です。アイコンは単なるデザイン上のアクセントではなく、機能をシンボリックに表現し、直感的で快適な操作をサポートするためのもの。その観点から、今回はプロ機材をモティーフにしたアイコンが必要だと考えたのです。

発展性を秘めた、ハイブリッドデザイン

新津:Eマウントシステムは、大きな拡張性と発展性を備えています。その可能性を引き出し、育て、カメラマンの信頼と期待に応えていくことは、生みの親であるソニーにとって使命です。NEXのシリーズを横断するハイブリッドデザインには、そんな私の想いが込められています。スチルカメラとカムコーダー、まったく異なるカテゴリーでもデザインコンセプトがぶれることなく拡張できた。ここに、EマウントシステムとNEXのあり方が象徴されています。

宮下:NXCAM は、NEX-FS100で終わりではありません。その時代ごとに、最新のデバイスが奢られ、新しいモデルが誕生していくはずです。どのようなレンズが登場してくるか。撮像素子が、さらに大型化するかもしれない。画像処理・記録能力がアップし、本体が大型化する可能性もある。そのようにラインアップが増えていっても、NXCAMとしてのデザインアイデンティティは変える必要がありません。そのように、NEX-FS100をデザインしたからです。

NXCAMはまだ生まれたばかりですが、将来的にも映像制作機材として重要な役割を果たしてくれることを期待しています。

12|3|