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Feature Design USB Memory "POCKETBIT" USM-L/LX series
Feature Design USB Memory "POCKETBIT" USM-L/LX series

アクセスランプにも、新しいアイデアが光る

出口 道生氏

出口:私自身、"ポケットビット"のユーザーとして、もうひとつ進化させたかったのが、アクセスランプの表現です。従来のモデルでは、アクセスランプを本体正面にレイアウトしています。しかし、パソコンによっては"ポケットビット"を上下逆さまに接続しなければならないこともあり、ランプの発光が確認できないもどかしさを感じていました。

今回のモデルでは、側面や背面から見てもアクセスランプの光が視認できるようにしています。LEDは基板の上に取り付けられているので、そのままでは、基板の裏側にまで光を回すことができません。ところが、外装の透明樹脂にストライプ状のローレットを入れると、それがプリズムのように光を拡散させ、うまく全周を光らせることができるんです。

発光のイメージをスケッチに描くのは簡単です。しかし、実現にはかなりの苦労を伴うもの。光が透けすぎると、LEDの下の基板まで見えてしまい、黒ずんだ印象になってしまいます。逆に透過性を下げると、アクセスランプの光量が犠牲になって本末転倒です。この問題を解決するため、樹脂に微妙な乳白色を加えて透過率を調整するなど、試作を繰り返しました。

その発光色ですが、"ポケットビット"の場合、メモリー容量によって使用する色が決まっています。これまでソニーを愛用してきたユーザーが、色を見ただけで直感的に適切な容量を選べるように、との配慮です。そこで、樹脂の透過率だけでなく適切な発光色のLEDを使い分けるなど、設計者も一緒になって「より魅力的な光」を追求しています。

ユーザーへの思いやりが、「道具」を進化させる

岡:さらに、私がこだわったのは、ストラップホールの処理です。携帯電話でも、やたらとストラップを通しにくいものがありますよね。このテーマを、出口はシンプルかつ合理的なアイデアでクリアしてくれました。

USB Memory "POCKETBIT" USM-L/LX series

出口:紐を挿しいれる口は、スムーズに紐が通るよう広く設定。通した紐は、曲面に沿って流れるように出てくるという形状です。ホール底面には矢印を刻印しているので、通す方向を迷うこともありません。しかも、ストラップホールをボディの中心軸ではなく、奥側にオフセットしているんですよ。ストラップを通した後も、ノックの邪魔にならないようにという気配りです。

さらに、本体の側面には小さな突起を設けています。高さにしてわずか0.3mmほどの突起ですが、わざわざ目で確認しなくても、手に取っただけで上下左右がわかります。はずすときも、これがちょうどよい指がかりになってくれるんです。

岡:実物を手にするたびに実感するのですが、これは"ポケットビット"として、ひとつの完成形に到達していると思います。こういう小さいプロダクト、それも毎日使うものほど、「思いやりのデザイン」が欠かせません。今回のモデルには、使いやすさへの配慮を全身で表現している。ユニバーサルデザインの好例といってもいいかも知れませんね。

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