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Feature Design Extension Line by VAIO
[ 2007.3.8 up ]

リビング環境から生まれた、独創の造形

もう、その目でお確かめになったでしょうか。テレビサイドPC「TP1」。登場と同時に、ユニークな円形フォルムが大きな話題です。そこには、「箱という固定概念を捨てると、パソコンの造形はもっと自由になれる」という、発見と提案があります。またひとつ、新しい“原型”を生み出したデザイナーたちに、発想の源を明かしてもらいましょう。

政光 聡氏
政光 聡
ソニー(株)
クリエイティブセンター
クリエイティブプロデューサー
(VAIOデザイン統括)
隅井 徹氏
隅井 徹
ソニー(株)
クリエイティブセンター
アートディレクター
(プロダクトデザイン担当)
櫻井 修氏
櫻井 修
ソニー(株)
クリエイティブセンター
クリエイティブプロデューサー
(インターフェースデザイン統括)
赤川 聰氏
赤川 聰
ソニー(株)
クリエイティブセンター
デザイナー
(インターフェースデザイン担当)
福原 寛重氏
福原 寛重
ソニー(株)
クリエイティブセンター
アートディレクター
(コミュニケーションデザイン担当)

このラウンドフォルムは、伊達ではない

隅井:丸いVAIOというと、いかにも“奇抜さ狙い”のように思われるかもしれませんね。しかし、デザインした本人としては、そんなつもりは毛頭ないんですよ。いたってオーソドックスに考えたつもりです。

では、なぜ丸い造形なのか。まず、リビングとの親和性という点で、理にかなっています。最近のリビングでは液晶テレビがおなじみになり、HDDレコーダーやビデオレコーダーなどもオープンスタイルで設置されることが多くなりました。「TP1」もそう設置されるとなると、正面だけデザインすればよし、というわけにはいきません。背面に端子類がバラバラ出ているのも美しくない。ところが、丸い造形であれば360度すべてを正面にできるし、一つの造形の中でケーブルをまとめるためのクリアランスも確保できます。これが答えだという直感がありました。

「TP1」は、テレビとつないで楽しむモデルです。録画したテレビ番組やカムコーダーの動画だけでなく、デジカメの画像、ブロードバンドのストリーミング映像も、大画面になるほど魅力を増してくるでしょう。さらに、アンプやWi-Fiオーディオと組み合わせれば、音楽だって意のままに楽しめます。「TP1」は、それら多彩なコンテンツのまさに“中心”。この“中心”というコンセプトをストレートに象徴させた造形でもあります。

脱「箱型」デザインの衝撃

Feature Design Extension Line by VAIO「Extension Line by VAIO」商品群

「Extension Line by VAIO」商品群
中央:テレビサイドPC「TP1」/左奥:デジタルチューナー「DT1」/右奥:Wi-Fiオーディオ「WA1」

政光:「テレビでパソコンを楽しむ」といっても、違和感や抵抗感のある人が、まだ少なくないでしょう。そんな人でも、リビングに置きたくなる。テレビで使いたくなる。VAIOのデザインをプロデュースする立場として、私が求めたのはそんなデザインでした。そこで「IT」に精通したVAIOチームのデザイナー、「ホームプロダクトの世界」で鍛えられた隣のチームのデザイナーに、それぞれの視点でデザインを検討してもらったのです。

隅井は後者で、主にテレビ関係のプロダクトを手がけていました。ヨーロッパに赴任したこともあり、現地のリッチなリビング環境にも通じています。しかも、VAIOのデザインはまったく初めて。これまでのパソコンの概念にとらわれない、「リビングからの発想」に期待してのアサインでした。

しかし…今だからいえるのですが、初めてこのペーパーモックを目にしたときは「なんだ、コレ!?」…もう倒れそうになりました。ところが、冷静になって、これをリビングに置いたシーンや世の中への導入のされ方をイメージしてみると「これ、アリかも?」と思えてきたんです。実は、これこそ私が欲しかった答えなのではないか。何より、リビングルームで楽しむPCの導入として、「ひと目見ただけで忘れられない」というくらい非常に強いアイコンが必要なのではないか。一晩じゅう考え抜いたあげく、次の日には「これで行こう」と腹をくくっていました。もっとも、そのためには、すでに開発がスタートしていた“四角い”基板に再設計を要請する必要に迫られましたが(笑)。

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