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Feature Design WALKMAN® S Series
[ 2007.2.16 up ]

進化を続ける、不変のデザイン哲学

“ウォークマン”には、美しくあって欲しい。その想いは、ユーザーもソニーも同じです。メモリータイプのSシリーズを手にとってください。今までなかったデザインなのに、確かに“ウォークマン”の遺伝子が伝わってこないでしょうか。何が、そう感じさせるのか。答えは、3人のデザイナーたちの言葉の中に、きっと見つかるはずです。

志水 曜介氏
志水 曜介
ソニー(株)
クリエイティブセンター
デザイナー
森澤 有人氏
森澤 有人
ソニー(株)
クリエイティブセンター
クリエイティブディレクター
市川 和男氏
市川 和男
ソニー(株)
クリエイティブセンター
統括部長

スポーツモデル。そのデザインは、伝統の中から生まれた

志水:メモリータイプの“ウォークマン”スポーツモデル(NW-S200シリーズ)を、防滴仕様でつくりたい。その企画を耳にしたとき、まず私が考えたのは、「ジョグシャトルという伝統的なインターフェースを継承したい」ということでした。CDやMDの“ウォークマン”は、本体が見えなくても、スティック・コントローラーだけでソニーとわかってもらえます。これをモティーフにすれば、“ウォークマン”としてのアイデンティティを表現できる。スタイリッシュなフォルムで、スポーツ愛好家に限らず多くの方が手にしてくれる。そう思ったのです。

とはいっても、本当にスティック・コントローラーに見えてしまっては、プレーヤーのデザインとしては失格です。そこで、新しい価値観を求め、アルミの棒に指輪が引っかかっているオブジェをイメージしました。問題はサイズです。ちょっとしたことで、デザインのキャラクターが変わってしまうんですよ。スティックの径を少し太くしたり、ジョグシャトルの形状を変えても「違う!」。サイズ感とバランス感がポイントなので、何種類ものアルミ棒で原寸のカタチをシミュレーションしながら、設計と相談を重ねました。

デザインしたかったのは、“ウォークマン”という「楽器」

森澤:同じSシリーズでも、私がデザインしたのは流線型のNW-S700F/S600シリーズ。このモデルについて語るためには、以前に手がけたハードディスクタイプのAシリーズまでさかのぼらないといけません。というのも、今回のモデルはAシリーズのデザインを発展させて生まれたものですから。

森澤 有人氏

Aシリーズをデザインするにあたって、ただシンプルなだけではなく、それ以上の「何か」を具現化したいと思いました。これだけ高音質になったのだから、“ウォークマン”は機械というより、もう楽器に近いのではないか。その音をカタチにしたらどうなるか。音楽は常に流れるものですから、それにはエッジをたてない、終わりのない曲線がふさわしいですよね。音楽からメッセージが湧き上がるように、カラーパネルから文字やジャケット写真が浮かび上がらせるのもいい…今回のモデルは、そのときにつくったAシリーズのデザイン言語を発展させた、私なりの新しい「音のカタチ」といえます。

もちろん、ディテールはメモリータイプを意識してブラッシュアップしています。ジョグシャトルをフレームでカバーしたのは、シャトルを三次元の曲面となじませませると同時に、強度も確保するのが狙いです。シャトルそのものも使いやすさを追求し、ワンフィンガーで操作できる形状としています。全体としては、端部に向かって引き伸ばしたように曲率がゆるくなる繊細なフォルム。これは二次元のスケッチでは表現できませんから、はじめからモックをつくり、イメージしている立体を企画担当者、設計者に提示しました。

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