Feature Design WALKMAN® E Series
Feature Design WALKMAN® E Series

無数の可能性から生まれた20パネル

山岸:深松と一緒に検討した色と柄は、100通りどころではありません。苦労したのは、幅広いユーザーの志向をカバーするよう、最適な色と柄を見つけていくことでした。同じピンクでも、柄によってフェミニンな印象になれば、ゴージャスな感じにもなります。パールやミラーなどの仕上げによっても印象は違ってくるものです。まさに無数の可能性があるわけですが、ユーザーの好みやライフスタイルをイメージしながら、パネルのキャラクターが重ならないよう、色と柄の組み合わせを絞り込んでいきました。

もうひとつ作業を難しくしたのが、パネルの小ささです。ロゴやボタンなどもあるので、実際にデザインできる面積はさらに小さなものになります。イメージ通りのものを仕上げるためにモックアップを製作し、試行錯誤を繰り返しました。

アクセサリーのスタイルアップパネルはブリスター・パッケージで提供されますので、ぜひ店頭でじっくりご覧になって欲しいと思います。実際の装着イメージを分かりやすくお客さまに伝えるためにパネルの表情が一目で分かるように、ブリスター・パッケージのデザインもパッケージデザイナーの協力を得て工夫しました。白を基調とした“ウォークマン”アクセサリーの中で、店頭でひときわ華やかな雰囲気を演出してくれるでしょう。どの色にするか迷う過程も楽しんでいただければと思います。

多彩な表情とソニーらしさの両立

杉山 直樹氏

杉山:パネルを着せ替えるたびに、Eシリーズはがらりとイメージチェンジすることになります。しかし、どんなにパネルの印象が変わろうと、ソニーらしさは体現されていなければなりません。そのため、造形テーマとしては、これまでの“ウォークマン”のデザイン言語を継承することで解決しようと考えました。

具体的には、Sシリーズのデザインをこの小さなEシリーズに落とし込みました。Sシリーズは側面をシルバーのフレームで引き締めたスタイルが印象的です。そのイメージを踏襲しつつ、さらにボタンのおさまりなどのディテールを検討していきました。実は、この着せ替え機構はなかなか凝ったもので、パネルとボタンがひとつ部品としてアッセンブリされています。スライド式で簡単に着脱でき、ボディサイズを大きくする必要もない反面、デザインにあたって設計上の制約があったのです。その中でも、ボタンは押しやすくなければいけない。アクリル部分は、着せ替え時の印象を決めるだけにできるだけ大きくしたい。これらのバランスを取るところが、一番神経を使ったところですね。

1|2|3