Feature Design WALKMAN® E Series
Feature Design WALKMAN® E Series

スタンダードだからこそ上質でありたい

山岸 あさみ氏

山岸:今回のEシリーズは、カラーバリエーションの充実だけでなく、持ち歩くスタイルもお客さまに楽しんでいただきたいモデルです。私たちは、将来的なアクセサリー展開についても様々なアイデアを提案しています。その中のひとつにレザーケースがありました。

レザーケースそのものは、決して目新しいアイテムではありません。しかし、私たちが欲しかったものは、女性が喜んで身につけたくなるような高級感。ネックレスのように首にかけるだけでなく、バックの持ち手にアクセサリーと一緒にぶら下げたくなる、そんな高品位なケースです。そのためには、設計者に私たちの意図を理解してもらうことが大切です。イタリア製レザーを取り寄せたり、有名ブランドの小物をサンプルに用意したりして、「この風合いだから手になじむ」、「このステッチの細かさが高級感を生む」といった感覚的なものを設計や企画担当者と共有していきました。

そうすることで、試作のたびにみるみる高級感がアップしていくんですね。マスユーザーに向けたEシリーズは、いわば“ウォークマン”のスタンダード。だからこそ、妥協することなく、より上質なスタンダードを提供したい。その想いをケースにも実感していただけたらうれしいと思います。

WALKMAN® E Series

カラーで拡がるソニーデザインの魅力

深松:これだけ市場が成熟してくると、色や質感といったものがデザインに占める意味はとても大きいのではないかと思います。実際にユーザー調査を行うと、同じデザインでも色によって「欲しさ」のプライオリティが大きく違ってくることがわかります。それだけに、「ユーザーの潜在的なニーズをすくい上げ、プロダクトを通じて示す」というソニーらしさを、これからはカラーバリエーションにおいても積極的に展開していきたいところです。

深松 香苗氏,杉山 直樹氏,山岸 あさみ氏

これまでソニーのプロダクトは、形だけでなく色についても、ひとりひとりのプロダクトデザイナーがこだわりを持って提案してきました。これは、デザイナーの個性が発揮しやすく、新しいデザインを生み出しやすい環境ではあります。しかし、様々な機器がつながる最近の製品開発においては、従来のデザインのシステムに加え、プロダクトのカテゴリーやデザイン分野を超えたより大きな視野でのカラーコーディネートという発想が欠かせないでしょう。

今回はVAIOやCyber-Shotなどの他カテゴリー製品と整合性をとりつつ、お客さまのライフスタイルを演出するカラーコーディネートを提供できたと思います。今後はこういったライフスタイルに密着したデザインアプローチも増えていくでしょう。

12|3|