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Life Space UX ニュース

空間そのものを活用して体験を創出する「Life Space UX」。
ソニーはさまざまな活動を通して、その体験の場を提供しています。

Life Space UX

建築家、空間デザイナー、フェスの主催者…10人のクリエイターがソニーに集合。彼らの頭を解放して、見えてきたものとは?

[ Report ] 2015.07.24
建築家、空間デザイナー、フェスの主催者…10人のクリエイターがソニーに集合。彼らの頭を解放して、見えてきたものとは?

こんにちは。フリーライターの塩谷です。6月某日、品川の高層ビルに、何だかこだわりの強そうな個性ある方々がぞろぞろと集まりました。

Sony-Creative Loungeという、まるで放課後の理科室のような空間に集合した10名。実は、それぞれが「空間」を創造するクリエイターです。

Sony-Creative Lounge

さて、この日は一体何が開催されるのでしょう?
主催者側である、ソニーTS事業準備室の森原まやさんがお伝えします。

ソニーTS事業準備室の森原まやさんのあいさつ

森原:今日は、私たちソニーにとっての、新しい「場」に集まっていただき、本当にありがとうございます!
社外のクリエイターの方に、こんなに一斉にお越しいただくのは、実は稀なことです。そんな本日は、「空間づくり」について考え、ディスカッションする、オープンで、新しくって、実験的な1日にしたいと思っています。私も、ソニーのデザイナーも参加させてください。どうぞよろしくお願い致します!


彼女が所属しているTS事業準備室とは、ソニーの平井CEOの直下で、これまでのどの部署にも所属しないというイノベーティブなチーム。現在彼女らは「Life Space UX」というコンセプトのもと、今ある空間の魅力を最大限に引き出す、これまでにない製品の開発に取り組んでいます。

Life Space UXが提案しているプロダクトには、たとえばこんなものがあります。

4K超短焦点プロジェクター LSPX-W1S
4K超短焦点プロジェクター LSPX-W1S Product Site 〉

まるでキャビネットのように空間に溶け込む、4K超短焦点プロジェクターや…

LED電球スピーカー LSPX-W1S
LED電球スピーカー LSPX-100E26J Product Site 〉

電球とスピーカーが融合した、LED電球スピーカーなど。

「どんな機能の家電をつくるのか?」 ということ以上に、「その空間の魅力をどうやって最大限に引き出していくのか?」というのが、Life Space UXの考え方。

そして、この日のように多種多様な空間に携わるクリエイターの方々とのオープンなコミュニティを築いていくことで、1つのメーカーという枠を超えた、将来的な可能性を探っていきたいという思いがあります。実はこのワークショップ前にも、彼らが空間に対して持っている疑問や理想などを、何名かにヒアリングさせてもらっていたんです。

この会をプロデュースしたのはVOLOCITEE Inc.のCEOである青木竜太さん。コミュニティデザイナーという肩書きで、アーティストやデザイナー、エンジアニア達と共創するコミュニティを創出されてきました。

会をプロデュースしたVOLOCITEE Inc.のCEO 青木竜太さん

青木:ジャンルは違えど、それぞれ”空間”に携わる素晴らしいクリエイターの方々に集まっていただきました。今日この場は、大企業の一室ではなく、スタートアップだと思って楽しんでください!

クリエイターが集まるイベントには、ハッカソンだったり、ワークショップだったりと、何かを「形にする」ことは多くあります。でもこの日の目的は、「形にする」のではなく、「頭を解放して、可能性を広げまくる」ことのようです。しかも参加するのは、とめどなくアイデアが湧き出てくるような猛者たち。以下10名の「空間系」クリエイターの方々です。(順不同で失礼します)

山道 拓人さん(TSUBAME ARCHITECTS CEO)

領域:建築、ワークショップ
http://tbma.jp

中村 真広さん(株式会社ツクルバ 代表取締役 CCO)

領域:場づくりにおける企画・設計・運営
http://tsukuruba.com

関野 らんさん(建築家・墓地設計家)

領域:建築、ランドスケープ、墓地設計
http://sran.jp

佐野 文彦さん(studioPHENOMENON 代表・建築家・美術家)

領域:建築、インテリア、インスタレーション
http://fumihikosano.jp

金岡 大輝さん(Fab エンジニア)

領域:Fab 技術を活用した空間づくり
http://fabcafe.com/tokyo/

酒井 康史さん(建築家・プログラマー)

領域:コンピュテーショナル・デザイン

山内 康裕さん(マンガナイト・レインボーバード合同会社 代表)

領域:マンガの新たな体験創出
http://manganight.net

安澤 太郎さん(TAICOCLUB主催者)

領域:音楽、イベントプランニング
http://taicoclub.com

坂野 充学さん(NATIVEYE代表・ミツメ主催)

領域:アート、映像における企画・ディレクション・運営
http://mi-tsu-me.com

矢野 大輔さん(Tokyo Lighting Design CEO)

領域:照明デザイン
http://tokyolighting.com

存じ上げていた方も多く、一気にお会いできてなんと光栄! な面々でした。

この日の前半は、ソニーが開発中のプロダクトをみんなで視察。まだまだ世の中には出ていない、かなりリッチな映像表現や、音響設備に酔いしれ…

る訳ではなく、

「これ、指向性に出来ないんですか?」
「光の色、熱を出さずに変えられますよ。この商品であれば、変えた方がもっと良いです」


どんどんつっこむ!
酔いしれていたのは私くらいなものでした…(笑)。

そんな賑やかな視察を終えて、後半はいよいよディスカッションタイムがスタート。

ディスカッション風景
アイデアをメモする参加者
次々に出てくるアイデア

それぞれが出来ること、アイデアをメモに書き…

みんなでアイデアを検討

まずは可視化!

並べられたアイデアの数々
参加者のこだわりが随所に

こだわりの強い付箋が並びます。

今感じている課題もピックアップ

今感じている、社会や組織に対する課題を並べます。
意外にも、みんなが「人」にまつわる課題を書いていたり…

解決方法をディスカッション
盛り上がる参加者たち

次は、課題を解決できる方法をディスカッションしていきます。

そこで聞こえてくる話題は、

「気分が鬱々としないオフィスを設計するためには?」
「敬語という日本文化のために停滞するコミュニケーションを活性化させるには?」
「言語化できない感覚を共感する仕組みはどうすれば作れる?」
「新しい価値をメジャー化するための効果的な仕組みは?」


などなど…。そしてその解決策は、「今すぐ具体化できそう!」といった作り手ならではの方法から、「え、出来るの?」というような夢のようなアイデアまで、実に様々。時間を区切らなければ、きっといつまでも盛り上がってしまいそうなディスカッションタイム。

解決策の発表

そうして導き出した解決策を、発表します。(隠れているのはソニーの森原さんですね)

時間が短いからか、皆さんプレゼンテーションのスピードがものすごく速い(笑)。考えていること、そして伝えておきたいことが、それぞれにギュウギュウに詰まっていたようです。
きっと「もっと話したい!」という思いを残しながらもすべての発表が終わり、会の最後にソニーTS事業準備室の戸村さんがこうコメントされました。

戸村:まるで即興のジャズみたいな時間でした! 今って、どこか閉じた組織だけでものづくりをする時代じゃないですよね。こうして、組織の境界を超えたところに知がある。私たちも、この場を一過性ではなくてプラットフォームとして機能させていきたいですね。

頭を解放して、可能性を広げまくったディスカッション。それぞれの思考が合わさって、それまで見えていなかった「作りたいもの」の原型がキラキラと光り出すような、とても貴重な時間でした。

記念撮影

参加した方々からは

「実はこうして、建築や空間に携わる人たちが集まる機会って少ないんですよ」
「このコミュニティの輪を大切にしながら継続していくことで新しいことがポンポン生まれそうで、これからの展開にとてもワクワクしています」


と、「続けていきましょう!」というたくさんの声をいただきました。

そうして、全プログラムは終了。
今回が初開催だった、ソニーTS事業準備室が主催する思考実験の場。それぞれが専門家としての意見を伝えていましたが、現場の空気はまるで、高校のクラスメイトのようでした。

さて。これからもソニーTS事業準備室は、オープンで、新しくって、実験的なプロジェクトを色々と企画していく模様。その情報は、Life Space UXのFacebookページでもお伝えしていきますので、チェックしてみてくださいね。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました!(Text by 塩谷舞)