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Life Space UX ニュース

空間そのものを活用して体験を創出する「Life Space UX」。
ソニーはさまざまな活動を通して、その体験の場を提供しています。

Life Space UX

映像・絵画・音楽がとけこむ、心地よい生活空間

アルフレックスショップ大阪にてポータブル超短焦点プロジェクターとグラスサウンドスピーカーの体験イベントを開催

[ Report ] 2016.04.26
アルフレックスショップ大阪の入口

2016年2月、Life Space UXから発売された、「ポータブル超短焦点プロジェクター」と「グラスサウンドスピーカー」を体験できるイベントが、3月30日にアルフレックスショップ大阪(大阪府・心斎橋)にて開催されました。

ファニチャーブランド「アルフレックス」の製品が並ぶショールームを舞台に、ダイニングやリビング、書斎、ベッドルームなどさまざまな生活シーンで商品が体験できるこのイベント。そして、ゲストに作曲家・音楽プロデューサーの渡邊崇さんをお招きした「グラスサウンドスピーカー」にまつわるトークや、芸術家・アーティストのchiaki kohara(チアキコハラ/以下、チアキ)さんによる「ポータブル超短焦点プロジェクター」を使ったドローイングが実施されました。

上質な家具が置かれた空間のなかで、プロジェクターとスピーカーがナチュラルに溶け込み、リラックスした雰囲気のなかイベントが始まりました。

映像とドローイングが交わる瞬間の、新たなビジュアル世界

ポータブル超短焦点プロジェクター

片手で運べるほどのコンパクトサイズで、さまざまな場所に映像を出せる「ポータブル超短焦点プロジェクター」。これまで、プロジェクターの役割といえば映画やプレゼンテーション資料を映し出すという用法が一般的でしたが、こちらのプロジェクターは、たとえば、窓のない部屋の壁に外の風景を映し出しインテリアとして活用するほか、テーブルや床に投写するなど、遊び心ある新しい使い方が可能となります。

また、2月に開催したチアキさんによるプロジェクターを使ったライブドローイング、今回はさらにパワーアップして披露されました。「映像を投影した上から絵を描く」、「静止画を投影し、写っているものをなぞりながら絵を描く」というふたつの方法で、2枚の絵を独特のタッチで描いていきます。

まず1枚目は、雨の映像を投写した画用紙に描きます。窓枠を仕切りに、左に少女、右にてるてる坊主と猫のドローイングが、あっというまに紙の上に出現しました。外を眺める少女の悲しげな顔の上を、映像の雨粒が滴り落ちていきます。

「今日は誕生日で、外に行きたくて仕方がないのに、天気が雨で残念がっている感じ」と、想像を膨らませるチアキさん。出来上がった絵を見て「映像の中の雨粒が動くたび、違った表情を帯びるのが楽しい」と語ってくれました。

雨の映像を投影した画用紙に絵を描くチアキさん
chiaki kohara(チアキコハラ) 芸術家・アーティスト。アクリルガッシュとボタンやレース、お菓子のパッケージなど様々な素材で描かれる大きな耳に奔放に手足の伸びた女の子たちや動物。ユニクロクリエイティブアワードで「草間彌生賞」を受賞。東京・銀座ソニービルの壁面アートウォールを手がけるなど多方面で活躍。国内外のアートフェアにも参加し、多くのファンを生み出している。

2枚目は、家具が置かれた部屋の静止画を使用。投写された画像の輪郭をなぞり、静止画を写していく方法は、古い時代の写真技法、「カメラ・オブスキュラ」を想起させます。描かれた輪郭の上には、チアキさん独特のタッチのキャラクターたちが配置され、実際の景色と空想から生まれた絵が見事にコラボレーションしました。

「あの風景をこの場所に」がコンセプトの「LandSkip」の映像

ほかにも「第19回文化庁メディア芸術祭」の受賞作品から選出された2作品や、湖面や雲など美しい風景を映し出す「LandSkip」のコンテンツがポータブル超短焦点プロジェクターで写し出され、会場を彩りました。

ポータブル超短焦点プロジェクターを体験した来場者で、ファッション・デザインの仕事をされている方は、「パリコレなどのコレクションの服を写し出すのに使えそう。これで服の輪郭を写し取って、柄を自分好みにデザインするなど、可能性が広がります」と、従来のプロジェクターでは実現できない、新しいアイデアを語ってくれました。

映画体験と生活空間、環境にとけ込む「音」の行方

グラスサウンドスピーカー

「グラスサウンドスピーカー」は、2008年6月に発売したソニー独自のスピーカーシステム「Sountina(サウンティーナ)」の技術を改良し音質を向上させたスピーカー。本体を中心に360度均一に、かつ立体的で透明感のある音の広がりを実現し、部屋中どこからでも上質な音楽が楽しめる、新しい音楽空間を作り出します。

この機能的な美しさが評価され、今年は国際的なデザイン賞「レッドドット・デザイン賞」プロダクトデザイン部門にて、Best of the Best にも選ばれました。

今回は、この「グラスサウンドスピーカー」の設計開発を担当した鈴木伸和さんと、映画音楽の分野で活躍する作曲家・音楽プロデューサーの渡邊崇さんの対談が行われました。時にリラックスさせたり、高揚させたり、人の気持ちを動かす効果がある音楽を、いかに生活空間や映画の中に自然に溶け込ませることができるか。クリエイターの視点から会話が繰り広げられます。

作曲家・音楽プロデューサーの渡邊崇さん(右)とグラスサウンドスピーカーの設計開発担当者・鈴木伸和さん(左)。
渡邊崇 作曲家・音楽プロデューサー。1976年、広島生まれ。大阪音楽大学卒業後、大阪を拠点にパフォーマンス集団や映画とのコラボレーション、そして演劇のプロデュースを行うほか、数々のCM楽曲も手掛ける。2013年、音楽を手がけた映画『 舟を編む』が第37回日本アカデミー優秀音楽賞受賞。

最近事務所を移転したという渡邊さん。居心地の良い家具がどんどんそろっていくなか、最後まで選べなかったのがスピーカーだったと話します。

「黒くて重たいスピーカーが2つドンとあるだけで、一気に部屋がリラックスできない雰囲気になってしまって」と従来のスピーカーのデザインに対する違和感をあらわにしました。普段、音楽を聴く姿勢についても「スピーカーの真ん中に、頭を固定して音楽を聞かなければならないなんて、不自然ですよね」と苦笑い。

一方で、こういった不自然さを解消したいという思いこそ、「グラスサウンドスピーカー」の前身「サウンティーナ」の原点。鈴木さんは、「住空間に溶け込み、人の生活に寄り添うようなスピーカーを作りたかったのです」と開発当初の思いを語りました。

映画音楽の仕事を主としている渡邊さんにとって、いかに観客へ無意識に音楽を聴かせるかということは、普段から抱えている課題の一つ。「映画では、何よりも第一に、見る人にドラマに集中してもらわなければいけません。映画館にいることも忘れて、映画の世界に入り込んでほしい。そのためには、音楽が鳴っているということも忘れてもらわなければならないのです」。

どこから音が鳴っているか、わからない

グラスサウンドスピーカーで聴く音楽は、スピーカーという物体を意識させず、自然に近い音のため、人の気持ちの中にすっと溶け込むように感じているそう。「どこから音が鳴っているのか一瞬分からなくなるときがあって、そこが自然でいいですよね。美術作家のインスタレーションにもよさそうです」。

さらに渡邊さんは、音楽が人に与える影響の大きさについて語りました。「生活のリズムを作ったり、気持ちの上げてくれたり、音楽は本質的に、私たちの生活に寄り添ってくれるものなのです」。

「聞いている」という意識が低ければ低いほど、音楽がもたらす効果は高くなるそう。「たとえば僕は、昔から雨の音が好きで、耳を澄ませているととても心地よい気分になりますが、スピーカーでわざわざ聞くのは気分が違う。でもこのグラスサウンドスピーカーなら、雨の音も自然に聞けるかもしれません」。最後には、「このスピーカーで再生するための楽曲を作ってみたい」というほど、渡邊さんはグラスサウンドスピーカーが気に入った様子でした。

今回の体験イベントでは、ほかにもグラスサウンドスピーカーをBluetoothで2台接続し、それぞれの音色が作り出す立体的な音楽体験ができる「ステレオサウンド体験コーナー」や、持ち込んだiPhoneやアナログレコードの音楽を再生できる「マイサウンド体験コーナー」が設置され、来場者はまるで自分の家で使うかのように、スピーカーを自由に体験することができました。

ステレオサウンド体験コース

あらゆるところに投影できる「ポータブル超短焦点プロジェクター」と、透き通るような音色の「グラスサウンドスピーカー」。生活空間に違和感なく馴染みながらも、今までにない新しい音楽や映像の楽しみ方や、可能性を感じさせてくれました。

ポータブル超短焦点プロジェクター
グラスサウンドスピーカー
体験イベント

日時:2016年3月30日(水)
会場:アルフレックスショップ大阪

登壇者(敬称略)

渡邊崇 (曲家・音楽プロデューサー)
鈴木伸和 (グラスサウンドスピーカー設計開発担当者)

主催

ソニー株式会社

会場提供、および撮影協力

アルフレックスジャパン

企画/運営

VOLOCITEE Inc.