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Life Space UX ニュース

空間そのものを活用して体験を創出する「Life Space UX」。
ソニーはさまざまな活動を通して、その体験の場を提供しています。

Life Space UX

音楽フェスにおけるリラックス空間とは?(前編)

[ Report ] 2016.07.14

6月4日〜6月5日、長野県木祖村の「こだまの森」にて、野外音楽フェスティバル「TAICOCLUB'16」が開催されました。2006年から続く同フェスは、当初から独自のラインナップでファンを魅了し続けています。

そんなTAICOCLUBが、新たな音体験を探るリサーチ機関「TAICO Lab.」を創設。今年は、TAICO Lab. 初の試みとして、「音楽フェスにおけるリラックス空間」をテーマに、Life Space UXとコラボレーションしました。特設ステージと野外音楽堂をつなぐ道の中腹のエリアとグランピングエリアの2箇所に、透きとおるような音色で空間を満たすグラスサウンドスピーカーの体験スペースを設けました。TAICOCLUBは、生粋の音楽好きが集まるイベント。そのような場において、グラスサウンドスピーカーは、どんな体験を提供したのでしょうか。

今回は、特設ステージと野外音楽堂をつなぐ道の中腹に設置した体験スペースを中心にレポートします。

特設ブースのテント内に置かれたグラスサウンドスピーカー

そもそもTAICOCLUB とは?

2006年から続くTAICOCLUB。回を重ねるごとにその規模を拡大しており、今や日本でも有数の野外音楽フェスティバルに成長しました。過去には、イギリスのテクノユニット「Autechre」や、アメリカのインディー・ロックバンド「Animal Collective」などが出演しています。今年は、カニエ・ウエストやビョークとの共同制作で一躍有名になった「Arca」が登場し、大いに話題を集めました。サカナクションなどの国内のメインストリームで活躍するアーティストも出演しており、音楽フェスとしてのレンジの広さも魅力の一つです。また、TAICOCLUBは海外からの評価も高く、Resident Advisor(世界屈指のオンライン・エレクトロニックミュージック・マガジン)による国際的なランキングにも選出されています。

TAICOCLUB

体験スペースがある場所は、特設ステージと野外音楽堂をつなぐ道の中腹。参加者1万人が必ず通る場所で、人が溜まりすぎて通りの邪魔にならないようにしつつも、多くの人に体験してほしい。そんな条件の中、TAICOCLUBの空気感やカルチャーを崩さずに、皆さんにどのように喜んでもらえるのか?音楽フェス体験者たちのアドバイスをもらいながら、企画していきました。

ライブの合間にちょっとだけ。ほっと落ち着く、くつろぎ空間

フリーボードに興味津々な様子
グラスサウンドスピーカーからの心地よい音でくつろぎ空間

TAICOCLUB に限らず、野外イベントを全力で堪能しようとすると、かなり体力を消耗します。こういうときの疲労感はふとしたときに襲ってくるので、事前に心構えできるものではありません。疲れに負け、気になるアーティストのライブを泣く泣くあきらめる、なんていうこともあります。そこで私たちは、「隙間時間にちょっとだけ休めるスポットを作れないだろうか?」と考えました。

開場直後から多くのお客さんが詰めかけ、エリア内は早速の賑わいを見せます。やはり初見ではグラスサウンドスピーカーから音が出ているとは思わないようで、「え?これがスピーカー!?」や、「こんなオシャレなスピーカー初めて見た!」など、驚きの声が多数上がっていました。音質に関しても絶賛するコメントが寄せられており、あるお客さんは、「心地よい音ですね。透明感もあるし、温かい。サウンドに奥行きもあるし、部屋の真ん中に置けばこれだけで何役もこなしてくれそうです。見た目もランプみたいで可愛いし。」という嬉しい言葉も。

子供がお絵かきしている様子

こちらがフリーボードの様子。様々なイラストやコメントが、所狭しと並んでいます。野外フェスティバルという非日常的な空間のせいか、開放的なコメントが多く見られました。年齢や人種の枠を超え、多様な価値観が交錯するボード上は、さながらTAICOCLUBのラインナップそのものでした。

自分の好きな曲を自由に楽しめるスペース、マイ・サウンド・コーナー
マイ・サウンド・コーナーで音楽を楽しむ様子

エリア内には、「マイ・サウンド・コーナー」というスペースがあり、そこでは自分のスマートフォン等(ウォークマン等のオーディオデバイスも含む)を持っていれば、誰でも自由に自分の音楽を楽しめました。フェスに来るような音楽ファンにはこれが大好評。ある方は、「今は音楽を会話のネタにする機会も減ってきたから、こういう物をきっかけに、また音楽の話で盛り上がれれば良いですね」と仰っていました。そのお客さんはお友達といらしていて、各々のスマートフォンをスピーカーに繋ぎ、自分たちのプレイリストを共有しあっていました。

ライブの合間の「ちょっとした時間」の楽しみ方は様々でしたが、ひときわ人を集めていたのが焚き火コーナー。やはり火の温かさには格別の心地よさを感じるようで、肌寒くなる夕方ごろは盛況でした。マシュマロ(スタッフが用意したもの)を焚き火で焼くお客さんもいて、まるで野外に暖炉が出現したような錯覚を覚えました。グラスサウンドスピーカーの本質も、実はここにあるように思います。

昼とは違う表情を見せた夜の特設ブース

昼とは違う夜の大人だけの空間、マイ・サウンド・コーナー
イラストで埋め尽くされたフリーボード

夜が更けてくると、体験エリアはまた違った表情を見せてくれました。昼間よりもメッセージ性の高いイラストがフリーボードを埋め尽くし、「マイ・サウンド・コーナー」からはメロウな音色が聞こえてきます。子供たちはそれぞれのテント(あるいはホテル)に戻り、会場内のほとんどが大人だけの空間となりました。やはり深夜の空気感は昼間とは違い、張りつめていながらも、どこか切ない雰囲気が漂っていました。こだまの森は他のフェス会場に比べてもかなり闇が濃いので、それが更に人を感傷的にさせるのかもしれません。途中雨が強く降ってきましたが、それすらもちょっとした演出のようでした。

会場だけでなく、その場の雰囲気を情報空間でも共有できるように、Instagram フォトコンテストも開催しました。 リラックスされていますね。

大好きなともだちとすてきな音 #lifespaceux

Photographerさん(@tsukao)が投稿した写真 -

チル #lifespaceux #タイコクラブ #taicoclub

@mt_giseleが投稿した写真 -

Life Space UX「グラスサウンドスピーカー」体験エリアレポート、いかがでしたか?現地でお会いした方々は、どなたもクリエイティビティに富み、なおかつバイタリティに溢れた人たちでした。そして何より、皆さんの生活の基盤には音楽がありましたね。エンターテインメントとして、あるいはコミュニケーション・ツールとして、まだまだ音楽は重要な存在だということに改めて気付かされました。記事の中でもお客さんの一人が仰っていましたが、グラスサウンドスピーカーのような商品は、そのようなことに気付くきっかけになれば良いですね。

記事の後編は、アウトドアのまるでホテルのような居心地の良さを作り出す、グラマラスなキャンピングの「グランピング」に迫ります。アウトドアシーンで徐々に名前が知られていっている新しいスタイル。TAICOCLUB'16にて、どのような空間がつくられたのでしょうか?
次回もご期待ください。

TAICOCLUB'16 Life Space UX 体験スペース

日時:2016年6月4日〜5日
会場:長野県木祖村の「こだまの森」

企画/運営

VOLOCITEE Inc.