企業情報

コンテンツメニュー
先取りもほどがある!
  • 先取りもほどがある!

  • 堂々100インチ!これが「ソニー・カラービデオパネル」。モデルがなぜ和服なのかは不明。ソニーは日本企業であるというアイデンティティを示したかったのであろうか。
 今やテレビは大画面時代。数ある家電製品の中でも、大きくなって喜ばれるのはテレビくらいで、各社しのぎを削っており、ソニーも〈ブラビア〉を引っさげ奮闘中である。しかし!今を遡ること40年前、ソニーはすでに今日を先取りするような大画面テレビを世に披露していたのである。
 時は、1968年。この年、ソニーはその歴史に燦然と輝く起死回生の救世主、トリニトロンカラーテレビを世に送り出している(ということは今年で発売40周年である)。ところが、そんな忙しい中にあっても、飽くなきチャレンジスピリットはとどまるところを知らず、「こういうのもあるでよ〜!」とばかりに、当時としては驚天動地の大画面テレビを発表しちゃったのである。その大きさ何と100インチ! おまけに平面! その名も「ソニー・カラービデオパネル」。

  • 道行く人に見てもらおうと大胆不敵にもソニービルに展示しちゃったのである。
 今でこそ100インチ超テレビは各社からチラホラ発表はされているが、なんせ40年前である。曰く、「縦1.5メートル、横2メートル、奥行き25センチ、画面の大きさ100インチという世界で最も大きなテレビ受像機です。この平面カラーテレビは、世界にもその類を見ない新しい方式で、スクリーンは縦260列、横300列(計78,000個)のカラー光源で構成されています。アンテナで受けた放送信号は、電子頭脳で操作され、スクリーンにあるそれぞれのカラー光源を点滅させてカラー放送を再現します」(発表文より)。つまり、78,000個の豆電球(のようなもの)によって映像を再現する自発光型ディスプレイである。
「なんだ、豆電球か」と一笑に付すことはたやすい。しかし、時はブラウン管大全盛の時代である。ましてやこれからトリニトロンを発売しようという時である。にもかかわらず、敢えてブラウン管じゃないテレビを堂々と披露してしまうところが立派ではないか。
 とは言うものの、使われた集積回路は約700個、費用は1,000万円。だから結局商品化には結びつかなかったが、この大画面テレビの発想は1985年のつくば科学万博に出展した「ジャンボトロン」に受け継がれ、とてつもなく巨大化された大画面(2,000インチ!)によって、人々をさらなる驚心動魄(きょうしんどうはく)の世界へと誘ったのであった。
このページの先頭へ