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次代を担う科学少年への井深 大の思い
  • 次代を担う科学少年への井深 大の思い

  • 125倍に拡大されたTR-610のスケルトンに見入る未来の井深大?
 三越といえば300年を越える歴史を誇る老舗デパートである。その三越の数ある催事の中でも、驚異的な観客動員記録をソニーが打ち立てたのは、ちょうど今から50年前のことであった。

 時は1959年5月5日、こどもの日。所は日本橋三越本店。創業13年目のソニーが渾身の力を込めて開催したイベント、「少年電子科学展(少年エレクトロニクス展)」(共催・朝日新聞社)がそれである。今後の日本を担う青少年の科学知識の向上と、近代工業の一端を知ってもらおうとの意図で開催されたこのイベントに、わずか6日間の開催期間中、約20万人というまさに記録的な来場者が押し寄せたのである。

 ところで、ソニー創業者の井深 大が記したソニーの前身である東京通信工業の設立趣意書には、会社創立の目的の一つとして、「国民科学知識の実際的啓蒙活動」が掲げられている。これは、経営が軌道に乗ったら、広く人々のため、社会のために科学技術を普及させたいという井深の考えによるものである。この井深の思いは、1959年に創設された「ソニー小学校理科教育振興資金制度」により、会社を上げての活動へと本格化する。そして、この制度に始まるソニーの教育助成は50年を経た今なお引き継がれている。

 折しも、この教育助成スタートと機を同じくして開催されたのがこの「少年電子科学展」。この科学展では、国産第一号のビデオテープレコーダーやトランジスタラジオの組み立て工程など最先端技術を余すところなく公開した。初めて見る最新技術に目を輝かせる少年たちを見て、井深は自分の少年時代を重ねたに違いない。

  • ごった返す会場を笑顔で見渡す井深

  • トランジスタラジオ組み立ての実演を熱心に見る来場者

  • 国産初のビデオテープレコーダーが出来たのが1958年。
    初めて体験するビデオレコーダーに皆、驚いた。
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