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2015年11月 株主の皆様へ

2015年度上半期連結業績について

当上半期(2015年4月1日から9月30日まで)の売上高及び営業収入(売上高)は、ほぼ前年同期並みの3兆7,008億円となりました。これは、主に、「プレイステーション 4」のソフトウエアの貢献があったゲーム&ネットワークサービス分野やモバイル機器向けイメージセンサーが好調なデバイス分野の大幅な増収及び為替の影響がありましたが、モバイル・コミュニケーション(MC)分野の大幅な減収があったことなどによるものです。MC分野の減収は、収益構造の改善に向け、売上規模を追わない戦略を徹底することにより、スマートフォンの販売台数が大幅に減少したためです。

営業損益は、前年同期の158億円の損失に対し、当上半期において1,849億円の利益となりました。この損益改善は、主に、前年同期にMC分野において営業権の減損1,760億円が計上されていたことや、映画と金融を除く各分野の損益改善によるものです。また、当社株主に帰属する当期純損益は、前年同期の1,092億円の損失に対し、当上半期では1,160億円の利益となりました。

なお、2015年度の中間配当金につきましては、2015年度上半期の連結業績実績及び2015年度通期の連結業績見通しを勘案し、1株当たり10円といたしました。
  • 売上高 3兆7,008億円
  • 税引前利益(損失) 2,109億円

「利益創出と成長への投資」のフェーズへ


第2次中期計画(2015年度~2017年度)

第1次中期計画(2012年度~2014年度)においては、最大の課題であったエレクトロニクス事業の再生に取り組んでまいりました。その最終年度にあたる2014年度は、「問題を先送りせず、構造改革をやり切る」ことを最優先として取り組み、変革の途上にあるスマートフォン事業以外の課題領域については、構造改革をやり切ることができました。そして、当年度からは2017年度までの3ヵ年にわたる第2次中期計画がスタートしました。この中期計画においては、これまでの構造改革フェーズから、成長に向けて、経営のかじ取りを大きく変更し、以下の基本方針のもと、高収益企業への変革を着実に進めてまいります。
  • 一律には規模を追わない収益性重視の経営
  • 各事業ユニットの自立と株主視点を重視した経営
  • 事業ポートフォリオの観点から各事業の位置づけを明確化

今回の中期計画の経営数値目標には、株主資本利益率(ROE)と営業利益を据えることといたしました。中期計画の最終年度にあたる2017年度に、ソニーグループ連結で、ROE10%以上、営業利益5,000億円以上をめざしてまいります。

また、ソニーは非常に幅広い領域で事業を営んでおり、それぞれの事業によって、競争環境や市場の成長性、ソニー自身が持っている競争力も異なります。そこで、事業を運営するうえで重視するポイントを明確にするため、各事業を「成長牽引領域」、「安定収益領域」、「事業変動リスクコントロール領域」と位置づけたうえで、ソニーグループ全体のROE目標に紐づいた、事業毎の投下資本利益率(ROIC)の目標値を設定し、収益性重視の事業運営を徹底します。
  • 事業ポートフォリオの位置づけ
積極的な投資の実行
  • 積層型CMOSイメージセンサー
利益創出のフェーズに入った当年度については、「成長牽引領域」の事業を中心に積極的な投資を行う年と位置づけています。本年7月には、総額約4,200億円の公募増資及び転換社債型新株予約権付社債の発行による資金調達を行い、調達した資金は主にデバイス分野の積層型CMOSイメージセンサーの生産能力増強及び研究開発費に充当する予定です。

ソニーのCMOSイメージセンサーは、他社よりも数年先んじた技術により市場をリードし、高いマーケットシェアを誇っており、こうした投資によって、これまでに築き上げたポジションをより一層強固なものとしていきます。
環境変化への適応

今回の第2次中期計画においては、従来からグループ会社で運営している事業に加え、ソニー株式会社内の事業部門で運営してきた事業についても、順次分社化していく方針を示しました。この方針にもとづいて、本年10月には、ビデオ及びサウンド事業を分社化した新会社「ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社」が営業を開始するとともに、半導体事業を分社化した新会社「ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社」の設立(2016年4月1日営業開始予定)を発表いたしました。

分社化の目的は、各事業の「自立と自律」を推進し競争力を強化することにあります。事業の責任と権限を明確にし、スピードのある意思決定により、変化の激しい市場環境の中でも、継続的に利益を出せる組織体制をめざす一方で、グループの力を最大限に引き出す、One Sonyの経営を実現していくことが私の責任と考えており、分社化による遠心力とOne Sonyによるグループとしての求心力のバランスをとり経営してまいります。
新規事業の創出

イノベーションを通じた未来の感動を生み出し続けるために、従来の組織や事業体系の枠を超える商品や事業の創出を支援・育成する社内体制の整備も進めています。昨年4月に立ち上げた新規事業創出部による「Seed Acceleration Program」では、オーディションや独自の育成プログラムなどを通し、社員の豊かな創造力から生み出された新たなビジネスプランのスピーディーな事業化を推進しています。このプログラムからは、既に発売されているものに加え、今後の製品化に向けて動き出しているものも多くあります。

新規事業創出プログラムの社内オーディションから生まれた製品

独自技術でバンド部にデジタルテクノロジーを融合させた腕時計「wena™ wrist」

腕時計のデザインや世界観はそのままにありながら、バンド部に、非接触ICカード技術であるFeliCa(フェリカ)技術を活用したおサイフケータイ®機能、スマートフォンと連動して電話やメールの着信、SNSの更新や光を振動で確認できる通知機能、歩数や消費カロリーなど活動量計としてのログ機能の、日常生活に役立つ機能を3つ厳選して搭載しています。
ソニーは、これからも変わることのないDNAである「創造と挑戦」の理念のもと、ユーザーの皆様の好奇心を刺激し感動していただけるような魅力ある製品やコンテンツ、サービスをお届けできる高収益企業の実現をめざしてまいります。

株主の皆様におかれましては、引き続きご支援を賜りますようお願い申しあげます。

2015年11月
代表執行役 社長 兼 CEO
平井 一夫
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