ウォークマン®、CD、ハイレゾなど、サウンド分野の先端技術開発を主導してきたソニーのオーディオ技術。今後も「究極の音響体験」を追い求め、革新的なオーディオ技術を生み出していきます。

高音質化技術

ハイレゾを始め、オーディオ機器における音質へのニーズの高まりに対して、ソニーではハイレゾを楽しむためのさまざまな技術を開発しています。CDやMP3などの音源をハイレゾ相当の情報量をもつ高解像度にアップスケーリングする「DSEE HX™」、無線伝送をターゲットにハイレゾに対応した高音質符号化技術「LDAC™」、あらゆる形式の音楽データをDSD*信号に変換し、原音により忠実な再生を可能にする「DSDリマスタリングエンジン」などの技術があります。

  • DSD(Direct Stream Digital):音声信号を1bitのパルス波形密度で表現するSuper Audio CDの記録方式
[DSEE HX™によるアップスケーリング(イメージ)]

デジタルノイズキャンセリング(DNC)

2008年、ソニーは世界で初めてヘッドホンにおいてノイズキャンセリング機能のデジタル化を実現し、商品化に成功しました。マイクやスピーカーの音響技術、電気回路・LSI技術、信号処理アルゴリズムを統合することにより、高いノイズキャンセリング性能を小型・低消費電力で実現しています。また、さらなる性能追求のため「個人差の最適化」などの応用アルゴリズムを開発。設計チームとの連携で「業界最高クラス」のノイズキャンセリング性能を達成しました。現在はノイズキャンセリングだけでなく、マイクを使って周囲の音の中から必要な音だけを取り出す「外音取り込み機能」も並行して開発し、各種製品へ展開しています。

[デジタルノイズキャンセリングの仕組み]

オーディオコーデック

これまでソニーは地上波デジタル放送や音楽配信サービスで採用されている音声圧縮方式「AAC」のMPEG標準化等に貢献してきました。近年は4Kや8K放送、また360度VR向けに3Dオーディオに関連する技術の開発及び標準化を行なっています。3Dオーディオでは空間のあらゆる方向からの音の到来を可能にすることで、これまでにない臨場感を実現しています。また、ソニーはスピーカーの位置や数に依存しない「オブジェクトオーディオ」や「Higher Order Ambisonics(HOA)」などの新しい再生方式に関する技術開発に注力しています。さらには、近年注目されている自由視点映像に対応する3Dオーディオ再生も検討しています。

[MPEGオーディオ標準化の歴史]

音源分離

音響信号処理の分野における多くの応用可能性を秘めた技術であり、かつ最も難しい技術の一つである「ブラインド音源分離」にソニーは挑戦しています。特に、現実に見合った条件である劣決定条件(チャネル数<音源数)における音源分離を目指し、独自の音源分離手法を提案しています。音源分離の国際的なコンペティションであるSignal Separation Evaluation Campaign(SiSEC)では、多くの産学組織が参加する中、音楽分離タスクにおい て3回連続(2015~2018)でベストスコアを出しています。

[音源分離の概念図]
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