挑戦する意志の本気度が伝わるのがソニー。 だから私は今、技術を軸にビジネスに挑戦できている。 高橋 暢達 イメージング・プロダクツ&ソリューションセクター デジタルイメージング本部 第3ビジネスユニット 担当部長 機械工学科 機械工学専攻

キャリアステップ 1998年 入社、ハンディカムのメカ外筐設計を担当 2007年 Sony Electronics Inc.(USA San Diego) にカムコーダープロダクトマネージャーとして赴任 2010年 モバイルHDスナップカメラ「bloggie」開発業務 2012年 ハンディカム機構設計部にてモジュール開発業務 2014年 デジタルイメージング機構設計部にて筐体設計業務 2015年 デジタルイメージング本部 第1事業部にてサブビジネスユニット長を担当

エンジニアとして基礎を築く中で、忘れなかった初心

ソニーに入社してから9年間、ハンディカムのメカ設計に携わりました。当時はハンディカムに関わる技術が大きく進歩し、CADも2次元から3次元になるなど設計を取り巻く環境も変化していた時期。若い私に上司はあえて大きな仕事を任せ、先輩たちのサポートを得ながら、メカニカルエンジニアとしての基礎を築き、着実に成長した9年間でした。
そんな日々の中でも、私の胸中には一つの想いがありました。海外へのチャレンジです。私は、幼少期に米国で過ごした時期があり、インターナショナルな環境に馴染んでいました。その経験から、いつの日か日本の誇れる技術を世界に発信する仕事をしたい、それがソニーに入社する動機の一つでもあったのです。私は、日頃からその気持ちを上司に伝えていました。そして2007年、チャンスが巡ってきました。海外派遣プログラムによる、米国サンディエゴでセールス&マーケティングを担うSony Electronics Inc.への赴任です。
職種はプロダクトマネージャー。エンジニアとしてソニーのものづくりに触れる一方、ソニーのもう一つの強みである商品力で、お客様にもっと近づきたいと考えていた私には、またとない好機でした。

視界が一気に開けた米国でのビジネス体験

米国には約3年間駐在し、ハンディカムのプロダクトマネージャーとして販売戦略の立案、イベント企画、店頭での販売促進など、それまで経験してきたメカ設計とはまったく異なる分野の仕事にどっぷりと浸りました。そこで気付いたのは、「自分はなんて商品のことを知らなかったのだろう」ということ。メカニカルエンジニアとして身につけてきたのは、あくまでも技術の知見。ですから商品のその先にあるマーケットやお客様をとの出会いは新鮮で、米国に来て自分の視界が一気に開けたと感じました。
さらにラッキーだったのは、その頃、米国西海岸発のスマートフォンやSNSが世の中に登場し、映像を気軽にインターネットで配信・シェアする、映像体験の劇的な変化に立ち会えたこと。そして自身では、ソニーでもあまり例のない米国発のマーケットに合った商品を開発するというプロジェクトの立ち上げを経験できたことです。その中で私は、より小型化されたモバイルカメラの企画開発に携わり、時にお客様の家にまで訪問し、徹底的に映像体験をリサーチ。日本の開発部隊と連携して商品を世に送り出しました。それが、後に“bloggie”のブランドで発売されるモバイルHDスナップカメラです。プロジェクトの過程で、“お客様の期待値をはるかに超えるものづくりをするのが日本”だと評価されていることもわかり、大いなる手応えとともに、キャリアの節目となった3年間でした。

ソニーは夢の本気度や努力をしっかりと見ている会社

実は、日本へ帰任する時、次のキャリアについて少し迷いがありました。米国でのインパクトが強かったのです。そんな時に尊敬する先輩から言われたのが「メカニカルエンジニアに戻れ」というアドバイス。今思うと、「浮かれた気持ちではなく、しっかりと技術者としての軸を見つめ直した上で次の挑戦を」ということなのだと分かります。得心して、再びハンディカム部門のメカニカル開発やデジタルイメージング製品全体のメカ設計の統括などを経験。そして2015年、ハンディカムの技術開発から商品企画、マーケティング、販売に至るビジネス全体運営の統括に携わるチャンスが舞い込んできました。
このチャレンジについては本当に悩みました。自分が最も挑戦したいことは何か。つきつめてわかったのは「映像でお客様の心にスイッチを入れるような、豊かな体験を提供し続けたい」ということでした。プロダクトはあくまでもそのためのツール。よりお客様に近い場所でその夢を具現化したいと気付いた時、心は決まりました。エンジニアである自分の強みと、米国での経験を活かし、培ってきた経験でチャレンジできるのが、いまの仕事だったのです。 
キャリアを振り返って私が感じるのは、ソニーでは「将来こんな挑戦をしてみたい」という意志や実現に向けた努力が欠かせないということ。そして、その本気度や覚悟をしっかりと見つめ、次のキャリアへの挑戦機会を導いてくれる上司や先輩たちが大勢いるということ。ソニーとはそういう風土の会社です。私もそのような視線で今、後輩や部下たちの姿を見つめています。

※ 所属は取材当時のものです。

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※ 所属は取材当時のものです。

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