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- 法学部・政治学科
2012年入社
ソニー株式会社 グループ人事部・人事戦略チーム
経営に近いポジションでグループの人事戦略を担い、
ソニーの成長に貢献する。
現在の仕事内容
私が所属するグループ人事部は、多様なビジネスを展開するソニーグループのヘッドクォーター機能として、人事担当役員とともに人事ポリシー・戦略・施策の立案と組織体制の提案からグローバルな人材の活用・配置戦略の立案まで、多岐にわたる人事の重要事項を担っています。
その中でも私が担当するのは、全世界にいるソニーグループの人事の連携を強化する体制づくりです。
ソニーはエレクトロニクス、半導体、ゲーム、映画、音楽、金融など多種多様なビジネスがあり、また世界中で展開されています。各ビジネスの自律性を尊重しつつ、ソニーの成長のために「ソニーグループ共通で実行していくべき人事施策とは何か」を考え、推進していきます。その具体的な場として、全世界のソニーグループ人事が参加するグローバル会議を企画し、東京で開催しました。特性が全く異なるビジネスでは、人材に対する考え方・価値観も異なるため、いかにそれぞれのビジネスと人を理解し、お互いに歩み寄り連携していく仕掛けをつくっていくか。壮大で難しいテーマですが、ソニーグループ全体の成長に貢献できる重要な業務であると感じています。
「個」のソニー社員に寄り添いながらトップマネジメントと共にマクロな視点で人事戦略を描き実行していく。ソニーグループの長期的・継続的成長を左右する仕事だけにその責任は重く、大きな手応えとやりがいを感じています。

仕事にかける情熱〜さまざまな人事業務を経験し、自分の判断軸を培う
大局的な視点に立つ人事施策に携わって痛感するのは「何が正解かは分からない」ということ。そこで求められるのは、自分の判断軸を持って意志決定することです。その判断軸を、私はこれまでのキャリアで培ってきました。
入社して最初の1年半は、モバイル等のビジネス人事として人事業務全般の基礎を経験。その過程で、いかに一つの事業が多くの人・技術・サービスで成り立っているかを学びました。次の3年間では、調達・物流・生産技術の組織のビジネス人事を担いながら、新しいキャリア施策の企画担当人事、新規事業であるソニー不動産の立ち上げの3つの業務を同時に兼務しました。オペレーションプラットフォームの現場でモノづくりの原点を学び、キャリア施策の企画担当人事ではプロ野球型の社内FA制度(*)を企画・導入。社員がソニー内で新たな挑戦のチャンスを掴むことができる仕組みをつくり、人と組織が活性化していく喜びを感じました。また、ソニー不動産の立ち上げでは、法務・管理部門などと連携してゼロから人事制度やシステムを整え、スタートアップ企業が動き出す瞬間をリアルに体験。畑の違う人事業務を兼務したことで、これまでには無かった人事の視点を養いました。
そして入社5年目、ソニーヨーロッパのヘッドクォーターがあるイギリスに赴任。グローバルな人事業務を経験する中で、全世界のソニーで働く人を活かしてグループ全体を成長させていく「人事」という仕事のダイナミズムを肌で感じることになりました。
ソニーヨーロッパでは、日本人だけでなく、世界各国からヨーロッパ数十か国の拠点へ異動する外国籍の赴任者をサポートする役割を担いました。それを通して、それぞれの国籍や価値観は違えども、社員たちがソニーブランドに強い誇りを持っていることに触れ、改めて世界におけるソニーの存在感を知ることができました。
(*)高評価を獲得した社員に、チャレンジしてみたい部署や興味のある部署とのマッチングを図れる「フリーエージェント(FA)権」を付与し、主体的に新たなフィールドに活躍の場を広げていくことができる制度。2015年度から導入している。

