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田中 雅

田中 雅
仕事内容
光学デバイス・システム/研究開発
研究科・専攻
工学部 情報知能学

2011年入社

ソニー株式会社
R&Dプラットフォーム デバイス&マテリアル研究開発本部
UIデバイス開発部門 プロジェクションデバイス開発部

ソニーにしか生み出せない「独創的なプロジェクター」の研究開発に挑む。

現在の仕事内容

壁際に置くだけで美しく大迫力の映像が体験できる4K超短焦点プロジェクターは、先進の技術と独自の発想を融合させたソニーらしい独創的な商品です。2017年、その最新モデルとなる「VPL-VZ1000ES」が発表されました。リビングなどでも使いやすい小型化を図り、わずか約16cmの距離から100インチという大画面、かつ4K高解像度の高精細な投射を実現しています。

私は、このプロジェクターの光学系の照明光学系設計を担当しました。光源に青色レーザーダイオードを採用し、光を制御するソニー独自のディスプレイデバイスであるSXRD(反射型液晶パネル)を使った光学エンジンを介して、独自開発のレンズと結ぶことで超短焦点の投射を可能にしています。

小型化でこれらを実現するためは、システムの高効率化が重要なポイント。私が担当する照明光学系にも、小型化・効率化を実現するための最適化が求められました。光学スペックはプロジェクターの基本性能である明るさに直結するため、その責任の大きさを感じると同時に、大いなるやりがいとなりました。

仕事にかける情熱~研究者としてのこだわりを持ち、納得するまで追究する

最適化にあたり、光源や投射レンズ、SXRDなどの特性を把握したうえで設計を行い、どのレイアウトパターンにすれば高効率化につながるのか、妥協することなく最適化を行いました。最適化を効率よく行うために、複雑な計算処理をシステム化する仕組みを用意し、シミュレーションを幾度も繰り返しました。光学スペックを左右する照明光学系の設計、光学ユニットは私の担当ですから、検証は私にしかできません。検証を効率よく行うために測定環境も工夫し、何度も検証を行いました。その結果、従来のモデルと比較して40%以上の小型化、明るさについても25%向上した2,500ルーメンを実現する成果につながりました。

もう一つの大きな収穫は、商品化に関われたこと。これまで研究開発担当として要素技術の開発に力を注いで来ましたが、設計担当として初めて事業部を兼務し、商品の開発設計・試作、そして量産の立ち上げまで、一貫して携わることができました。プロジェクターのように少量多品種な製品は、量産といっても、人の手でつくり上げていくことが多い世界。工場に行く機会もほとんどなかった私にとって、量産時のプロセスやポイントのほか、製品化にどれだけ多くのエンジニアが関わるのかを肌で知ることができたのは貴重な経験でした。妥協せずに追求した明るさがパンフレット等に掲載され、“性能”として世の中に出ていくのを目の当たりにし、商品化に携わることの責任の重さも改めて実感。研究開発者として多くの知見を得るプロジェクトだったと感じています。

この職種を志望される皆さまへ

「夢のようなユニークな技術が次々と生まれるソニーのR&D」

これまでのホームプロジェクターは照明を暗くした部屋で鑑賞するものでしたが、もっと明るい部屋でも楽しめるプロジェクターを実現するために、現在はプロジェクターの明るさに関する要素技術開発を担当しています。

プロジェクターの技術開発と向き合っていて感じるのは、映像投影に関する自由度の高さ。たとえばテレビはパネルの大きさや形に影響を受けますが、プロジェクターは、画面サイズや形を変えることもできますし、壁への投影だけではなく、物に投影することもできます。私は学生時代、ホログラフィックディスプレイの研究をしていました。SF映画に見るような3次元の立体映像が浮かび上がる世界——そんな世界を実現してみたいと思ったのが、ソニーに入社してプロジェクターの研究開発に携わるようになった理由の一つですが、プロジェクターの技術には、そんな可能性を感じています。

ソニーのR&Dは現在、新しい局面を迎えています。かつて夢のように語られていたユニークな技術が次々と生まれ、新しい概念、カテゴリーのための要素技術に繋がりつつあるからです。たとえば信号処理・情報処理能力の性能の桁違いの向上やデバイスの進化がそれらを後押ししていますし、斬新な技術開発にチャレンジできるR&D環境や、挑戦をよしとする風土もここにはあります。多くの人を巻き込んで開発をリードしていける資質があれば、存分に力を発揮できる——ソニーの研究開発部門はいま、そんな空気に溢れています。

光学

※ 所属は取材当時のものです。

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