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2010年12月01日

液晶ディスプレイの高速応答を実現する新液晶配向技術“Hybrid FPA”開発


 ソニー株式会社(以下、ソニー)は、液晶ディスプレイの高速応答を可能とする新しい液晶配向技術“Hybrid FPA(Field-induced photo-reactive alignment)”を開発しました。この技術を用いた試作において、3ms以下の高速応答を実現しました。本技術は、「3Dやハイフレームレートの動画表示などの画質向上」に寄与する他、液晶パネル製造時および長期間使用時の「品質安定性」、製造工程・処理時間の短縮による「生産性向上」なども期待できます。
 ソニーは既にVA液晶モードを発展させた高速液晶応答の配向技術“FPA※1”を開発しています。液晶の応答速度を向上させるため、液晶分子に予め傾き(プレチルト)を付与しておく方法があります。“FPA”は、独自開発した配向膜を用い、パネル製造工程のプレチルト付与時に電圧を印加しながらUV光を照射し、配向膜によりプレチルトを保持する技術です。これにより、液晶分子の配向※2が均一かつ安定になり、液晶の応答速度とコントラスト比の向上が実現しました。また、ディスプレイのムラや長期間使用時の焼き付きなどを無くすことも可能になります。

 以上のような優位性のある“FPA”をさらに発展させ、新開発したのが“Hybrid FPA”です。“Hybrid FPA”では、片側の基板の配向膜のみにプレチルトを保持させる(図参照)ことで、液晶応答速度の向上、中でも従来難しかった電圧オフ時の液晶応答速度の大幅な向上と高コントラストを実現しています。

 本技術は、福岡市で12月1〜3日に開催されるディスプレイ関連学会IDW '10(International Display Workshops)にて12月2日に発表します。(http://www.idw.ne.jp/home.html)

 ソニーは本技術の早期実用化に向けて、電子材料・ディスプレイ材料のリーディングカンパニーであるJSR株式会社(以下、JSR)と配向膜材料について共同開発を進めています。今後、JSRの高機能な配向膜材料と安定した材料品質により、さらに開発を加速していく予定です。


※1 ソニーが独自開発した液晶配向技術。2010年5月にSID2010(Society for Information Display)にて発表
※2 液晶分子の向きを一定方向に揃えること



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