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2012年06月11日

ブルーレイディスク技術を応用した細胞分析装置 セルソーターを発売

〜 免疫・がん・再生医療の研究やiPS細胞研究などに提案 〜


  • “セルソーター”「SH800」 (最終的なデザインは変更される可能性があります)
  • セルソーティングチップ
“セルソーター”「SH800」 (最終的なデザインは変更される可能性があります)

 ソニーは、細胞を光学的に分析する細胞分析装置‘フローサイトメーター’の自社開発第一号機として、セルソーター「SH800」を今秋より受注開始します。本商品は、ソニーが培ってきたブルーレイディスクなどのレーザー光学技術や光ディスク技術を応用することで、細胞情報の検出、分取機能の自動化を実現したことに加え、新開発のプラスチック製セルソーティングチップの採用により、測定作業の大幅な効率化を可能にしました。


型名 発売日 価格
セルソーター「SH800」 今秋より受注開始 2,000万円前後〜
(レーザーモデルによる)

<‘フローサイトメトリー’について>

 ‘フローサイトメトリー’とは、各種細胞を、その大きさや個数、細胞表面や細胞内部の情報(構造、 機能、バイオマーカー等)について、光学的な計測手段により、分析、分取する手法です。フローサイトメーターは、血液・免疫・がんの研究分野や、iPS細胞(人工多能性幹細胞induced pluripotent stem)、ES細胞(胚性幹細胞embryonic stem)などの幹細胞、再生医療の最先端研究分野において、その解析手段、装置として、重要な役割を担っており、今後、これらの研究領域や臨床研究の広がりと併せて、更なる普及が見込まれています。
 フローサイトメーターは、微細なマイクロ流路内に、細胞を高速に流しながらレーザー光を照射し、 そのレーザーが照射された細胞が発する微弱な散乱光や蛍光を検出することで、各種細胞の種類や大きさなどを識別するものです。これは、高速回転する光ディスク上の微細な凹凸ピットをレーザー光で読み取るという、ブルーレイディスクなどの光ディスクの検出原理とよく似ています。
 ソニーはこれまでAV領域で蓄積した技術を今後成長が期待されるメディカル、バイオ分野にも応用するべく、2010年に米国iCyt(アイサイト)社を買収し、このフローサイトメトリー事業に参入しました。セルソーター「SH800」は、iCyt社のセルソーティング技術と、ソニーのブルーレイディスク技術を融合させた初の商品化となります。


<セルソーター「SH800」について>

 「SH800」は、セルソーティングの装置セットアップにおいて、レーザー光の光軸調整や、ソーティングのための電気的タイミング調整を完全自動化することにより、専任オペレーターによる複雑なセットアップや調整を必要とせず、研究者のワークフローの大幅な効率改善を実現しています。


 また、一般的なセルソーターでは、細胞を流す測定流路部分(フローセル)に、高価で洗浄に手間がかかる石英製で固定式のものを使用していますが、「SH800」では、光ディスクで培った微細加工技術を応用した新開発のプラスチック製のセルソーティングチップを採用。複数種類のチップから、測定する細胞の種類やサイズに応じて最適なチップを選択することができ、簡単に交換・装着することが可能になりました。


 さらに、レーザー集積技術や小型機構設計を用いて、他社の一般的なセルソーターに比べ、約3分の1に小型化(幅55cm/奥行き55cm/高さ72cm)したことに加え、セルソーティングに必要な基本性能を満たす、最大4本のレーザーと6カラーの蛍光検出に機能を絞り込んで搭載することで、従来のフローサイトメーターと比較して購入しやすい価格を実現しています。これにより、これまで専任オペレーターの必要性や費用の問題から設置が難しかった個別の研究室などでも使いやすい、“パーソナル・セルソーター”として幅広く提案していきます。


 ソニーは、中長期に成長を目指す事業領域の一つであるメディカル事業の中で、フローサイトメトリー装置の拡充、製品ラインナップの強化につとめ、品質の高い革新的な製品を提供していきます。


本製品は、「ISSCR (International Society for Stem Cell Research)」(国際幹細胞学会、6月13日〜16日・パシフィコ横浜)、「ISAC (International Society for Advancement of Cytometry)」(国際サイトメトリー学会、6月23日〜27日・ライプツィヒ・ドイツ) に出展を予定しています。

「SH800」の主な特長


1. 細胞情報の検出・分取機能の全自動化を実現

セルソーティングの装置セットアップにおいて、レーザー光の光軸調整や、ソーティングのための電気的タイミング調整を完全自動化することにより、複雑なセットアップや調整が不要で、専任のオペレーターでなくても作業を行うことができ、研究者のワークフローの大幅な効率改善を実現しています。

2. 新開発プラスチック製セルソーティングチップを採用

従来の一般的なセルソーターでは、細胞を流す測定流路部分(フローセル)に、高価でオリフィス(細胞を流す流量を制御する孔)径毎に交換やその保管が必要で、さらに使用するたびに洗浄の手間がかかる石英製の固定式のものを使用しています。
本機は、光ディスクで培った微細加工技術を応用した新開発のプラスチック製のセルソーティングチップを採用しました。オリフィス径の違いにより複数種類のチップを用意し、測定する細胞の種類やサイズに応じて、最適なチップを選択することができるため、簡単に交換・装着することが可能になりました。

3. デスクトップで使用可能な小型化を実現

レーザー集積技術や小型機構技術を利用して、他社の一般的なセルソーターに比べ、本体を約3分の1に小型化(幅55cm/奥行き55cm/高さ72cm)しました。

4. 各研究室でも購入しやすい価格

4本のレーザー搭載や6カラー対応の蛍光検出といった、セルソーティングに必要な基本機能に絞り込んで搭載することで、従来のフローサイトメーターと比較して購入しやすい価格を実現しました。

5. その他の技術的特長
  • ① 4波長(405nm, 488nm, 561nm, 638nm)のレーザー光源を搭載し、様々な蛍光色素に対応
  • ② 前方散乱光、後方散乱光の2つの散乱光検出と、最大6つまでの蛍光検出が可能
  • ③ 専任オペレーターでなくとも操作しやすいユーザインターフェイスを採用したソフトウエアを搭載

「SH800」の主な仕様


光学系 レーザー仕様
波長 405 nm, 488 nm, 561 nm, 638 nm
検出光学系
チャンネル数 1 × 前方散乱光 (FSC), 1 × 後方散乱光 (BSC), 6 × 蛍光検出 (FL)
ソーティングチップ 寸法 2.5 cm × 7.5 cm × 0.2 cm
重量 9.9 g
ノズルサイズ 100 um  (他サイズ順次リリース)
本体 寸法 55.0 cm × 55.0 cm × 72.0 cm
重量 98 kg
液晶パネル 7型 カラー液晶 800 × 480ピクセル
電源 100 V 50/60 Hz, 120 V 60 Hz
消費電力 500 W (max.)
動作温度 17.5 〜 27.5°C
湿度 20 〜 80% (結露しないこと)
データフォーマット Flow Cytometry Standard (FCS) 3.0 or 3.1
PC パーソナルコンピューター VAIO 「Lシリーズ」Windows®7

※本機は研究用です。診断および治療には使用できません。
※VAIOはソニー株式会社の登録商標です。
※その他、記載されている会社および商品名は、各社の商標または登録商標です。


お客様からのお問い合わせ先
ソニー(株) メディカル事業ユニット ライフサイエンス事業部門
TEL 0120-667-010 (フリーダイヤル)
受付時間 9:00〜18:00(土・日・祝日、および年末年始は除く)
ソニー フローサイトメーター製品情報URL www.sony.co.jp/fcm
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