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2013年11月12日

新しい周波数帯域(テレビホワイトスペース帯470~710MHz、710~714MHz、1.2GHz帯)に対応した
高音質 デジタルワイヤレスマイクロホンシステムを発売

- 離れた場所から複数のマイクロホンを一括制御・管理できる、ソニー独自のリモートコントロール機能を搭載 -



  • 写真:(左)デジタルワイヤレスマイクロホン「DWM-02N」、デジタルワイヤレストランスミッター「DWT-B01N」、ラックマウント受信機「DWR-R02DN」
 ソニーは、電波法改正に伴う新しいワイヤレス周波数帯域に対応した、放送局や劇場・ホール向けのデジタルワイヤレスマイクロホンシステムを発売します。
 本製品は、送信機であるマイクロホン本体(手持ちマイクロホンタイプ「DWM-02N」、及び使用者の身体に取り付けるボディーパックタイプ「DWT-B01N」)と、音声受信機「DWR-R02N」、アンテナ及びその周辺機器や専用ソフトウェアなどで構成されたシステム製品です。

電波法の改正による、ワイヤレスマイクの周波数移行について

 携帯電話などの電波の需要増加に対応するため、周波数利用の再編が決議され電波法が2011年6月1日に改正されました。これにより、従来ワイヤレスマイクロホンが使用していた周波数帯域である770-806MHz(以下:A型帯域)は携帯電話専用となり、ワイヤレスマイクロホンは、新しい周波数帯域(以下:新A型帯域)であるテレビホワイトスペース帯470-710MHz、710-714MHz、1.2GHz帯の3つの周波数帯域への移行が法令で義務付けられました。新A型帯域は、2012 年7 月25 日から使用可能で、現行のA型帯域(770-806MHz) 対応のワイヤレスマイクロホンは、2019 年4 月1 日以降は使用できなくなります。
 これに伴い、現在、全国の放送局や劇場・ホールを中心に使用されているA型帯域対応ワイヤレスマイクロホン約23,000本において、新A型帯域に対応した製品への買い替え需要が発生しています。※1
 現在のワイヤレスマイクロホンの伝送方式の構成比はアナログタイプが主流ですが、買い替えに伴い、高音質かつ多機能なデジタルワイヤレスマイクロホンの採用が飛躍的に伸びると考えられます。
 ソニーは、この市場に向けて、新A型帯域(470~710MHz、710~714MHz、1.2GHz帯)それぞれに対応するラインアップを展開します。

新商品について

 新商品は、デジタル伝送ならではの高音質に加え、ソニーが業務用マイクロホン市場で培ってきた高周波伝送技術と、デジタルオーディオ技術を搭載し、プロが求める「原音に忠実な音」を再現します。加えて、マイクロホン使用毎に設定が必要な各種パラメーター(使用周波数、音量調整用のアッテネーターレベルなど)を、2.4GHz帯(IEEE802.15.4)を用いて受信機から各マイクロホンにワイヤレスで送るリモートコントロール機能「クロスリモート」を搭載しています。離れた場所から、マイクロホンを一括してリモートコントロールできるこの機能はソニー唯一のものであり、すでに各国で高い評価をいただいています。例えば、欧米の劇場では、クロスリモートによる「ワイヤレス一括マイクロホン設定」のオペレーションにより、リアルタイムに進行する舞台で同時に65本のマイクロホンを管理した実績があり、マイクロホン設定に関わる膨大な時間を削減し、効率的な運用に貢献しています。
放送局やホールイベントなどでは、複数のワイヤレスマイクロホンを複数の使用者が同時に使用して進行するため、各マイクロホンの調整工数ははかり知れません。そういった課題を解決し、プロのシビアな現場で効率的に活躍します。
 ソニーは、1970年代から培ってきたデジタルオーディオ技術と高周波伝送技術を結集し、高音質でオペレーションがスムーズな本機を、主に放送局、劇場・ホールに向けて提供し、新しいワイヤレスマイクロホンのワークフローを提案します。
※1:A型帯の機器を、早期に移行する為、現行と同等な運用に必要な新しい帯域の設備、およびその工事に要する費用を負担すべく、該当携帯電話各社が、700MHz利用推進協会を発足させ、機器の更新を促しています。
型名 発売日 メーカー希望小売価格
デジタルワイヤレスマイクロホン(手持ちマイクロホンタイプ)
「DWM-02N/WL」低周波数帯(470~542MHz)対応 2013年12月6日 336,000円
(税抜価格 320,000円)
「DWM-02N/WM」中周波数帯(566~638MHz)対応 2013年12月6日 336,000円
(税抜価格 320,000円)
「DWM-02N/WH」高周波数帯(638~714MHz)対応 2013年12月6日 336,000円
(税抜価格 320,000円)
「DWM-02N/G」1.2GHz帯対応 2014年3月6日 367,500円
(税抜価格 350,000円)
デジタルワイヤレストランスミッタ—(使用者の身体に取り付けるボディーパックタイプ)
「DWT-B01N/WL」低周波数帯(470~542MHz)対応 2013年12月6日 399,000円
(税抜価格 380,000円)
「DWT-B01N/WM」中周波数帯(566~638MHz)対応 2013年12月6日 399,000円
(税抜価格 380,000円)
「DWT-B01N/WH」高周波数帯(638 ~714MHz)対応 2013年12月6日 399,000円
(税抜価格 380,000円)
「DWT-B01N/G」1.2GHz帯対応 2014年3月6日 441,000円
(税抜価格 420,000円)
デジタルワイヤレスレシーバー
「DWR-R02DN/W」
低周波数帯(470 ~542MHz)中周波数帯(566 ~638MHz)
高周波数帯(638~714MHz)対応
2013年12月6日 630,000円
(税抜価格 600,000円)
「DWR-R02DN/G」高周波数帯(638~714MHz) B帯(806~810MHz) 1.2GHz帯対応 2014年3月6日 693,000円
(税抜価格 660,000円)

新製品の主な特長

1. 新しい周波数帯域(テレビホワイトスペース帯470~710MHz、710~714MHz、1.2GHz帯)の全てに対応するラインアップを展開
 新しい周波数帯域(テレビホワイトスペース帯470~710MHz、710~714MHz、1.2GHz帯)全ての周波数に対応したワイヤレスマイクロホンのラインアップを用意し、多様なアプリケーションでお使いいただけます。
 テレビホワイトスペース帯470~710MHzは、固定設備専用周波数です。一方、全国で移動可能な周波数帯は710~714MHzと、1.2GHz帯です。テレビホワイトスペース帯470~710MHzは1つのテレビチャンネルで最大12波、710~714MHzの帯域では最大10波、1.2GHz帯では最大38波の同時運用が可能です。
2. ソニー独自のリモートコントロール機能「クロスリモート」を搭載
 「クロスリモート」機能とは、2.4GHz帯(IEEE802.15.4)を用いて、送信機の各種パラメーター(使用周波数、音量調整用のアッテネーターレベルなど)を、受信機から一括してリモートコントロールできる機能です。
 ワイヤレスマイクロホンを使用する際は、使用者に適した送信機の音量制御の数値を、使用者もしくはスタッフが調整する必要があります。しかし、この「クロスリモート」機能を使えば、直接マクロホンに触れることなく、受信機側で各マイクロホンの音量調整を設定できます。
例えばミュージカルやドラマ撮影など、衣装内部に装着したマイクロホンの設定変更も容易に行えます。また、多数のマイクロホンであっても、一括で設定変更できるため、同一現場で複数のマイクロホンがある場合などは 大変便利です。
3. 専用ソフトウェア「ワイヤレススタジオ」により、革新的なワークフローを実現
 新開発の専用ソフトウェア「ワイヤレススタジオ」をPCにインストールすることで、ワイヤレスマイクロホンシステムの「集中制御・管理」や、周辺状況に合わせ適切な周波数帯域を選ぶ「周波数マネージメント」などを、複数の マイクロホンに対し1台のPCで一括実施できます。これらは、ソニーが提案する革新的なワークフローです。
●ワイヤレスマイクロホンシステムの集中制御・管理
 複数のマイクロホンの運用状況をPC上で一括モニタリング及び制御ができます。(図1)
受信機とLAN接続されたPCから、各マイクロホンの設定パラメーター(使用周波数、音量調整用のアッテネーターレベルなど)の制御信号を受信機に送り、その信号をクロスリモート機能によりワイヤレスで各マイクロホンに送信、一括コントロールすることができます。(図2)
 その運用設定は、そのまま保存し、呼び出すことができるため、定期的な運用を繰り返す場合は、面倒な再設定の必要がありません。また、マイクロホンからの電波の強さ及びデジタル伝送の品質状態をログファイルとして保存することができ、的確な運用状態の管理や検証が可能となります。

  • (図1) 左:専用ソフトウェア「ワイヤレススタジオ」をインストールしたPC画面。複数のマイクロホンの運用状況を一括モニタリング 
    右:PC画面の一部を拡大
 PC上で集中管理した情報は、各制御信号としてPCからLAN経由で受信機側に送信され、受信機からマイクロホンへ送信されます。 一方、マイクロホンからは音声信号及びメタデータをワイヤレスで送信することができます。このように、PCでワイヤレスマイクロホンシステムを一括コントロールできます。(図2)

  • (図2)
●システムにおける周波数マネージメント
 事前に使用禁止の周波数帯域を設定したり、運用周波数帯における妨害波のスキャンができます。
妨害波を避け、使用可能な周波数プランをPC画面上にリストアップして簡単に周波数を選択し、「クロスリモート」機能により、システム内の送受信機に割り振ることができます。(図3)
 特に、テレビホワイトスペース帯470~710MHzでは地上デジタル放送波と帯域を共用しているため、地域によって運用可能な周波数が電波法上で決められています。あらかじめ禁止帯域を設定し、マイクロホンを制御することで不用意な電波発射を防止できます。

  • (図3)専用ソフトウェア「ワイヤレススタジオ」のPC画面。使用現場での妨害波をスキャンし、使用できる周波数帯域を視覚化。
4. 高音質技術を搭載
 24bit、48kHzサンプリング方式により、ダイナミックレンジ106dB、周波数特性20Hz~22kHzを実現、有線マイクロホンに迫る広帯域特性及び優れた過渡応答特性を追求しています。
また、現行のソニーのデジタルマイクロホンシリーズである「DWXシリーズ」では、システムトータルで3.4msecだった遅延時間を、新製品では1.7msecまで半減し、放送業界や音楽業界において更に使い易くなりました。
5. 放送業務用カムコーダーXDCAMとの連携で、効率的な運用を実現
 放送業務用カムコーダーXDCAMにDWXシリーズの受信機をスロットインすることで、カムコーダー側のビューファインダー操作でクロスリモート機能が利用可能となります。カムコーダーとマイクロホンの運用効率化を促進します。
6. その他のシステム商品
●グランドプレーンアンテナ
各周波数帯に対応した2機種の全指向性アンテナを発売します。天井、壁などに取り付けて使用します。

「AN-57/W」(TVホワイトスペース帯、710~714MHz、B型帯用):メーカー希望小売価格 84,000円(税抜価格 80,000円)
「AN-57/G」(1.2GHz帯)用:メーカー希望小売価格84,000円(税抜価格 80,000円)

●アンテナブースター
各周波数帯に対応した2機種のアンテナブースターを発売します。アンテナに取り付けて使用します。
同軸ケーブルの長さに応じてゲイン設定(+18dB/+10dB/-3dB/Auto) が可能です。

「WB-01/W」(TVホワイトスペース帯、710~714MHz、B型帯用):メーカー希望小売価格 68,250円(税抜価格 65,000円)
「WB-01/G」(1.2GHz帯)用:メーカー希望小売価格68,250円(税抜価格 65,000円)

●アンテナディバイダー
TVホワイトスペース帯と1.2GHz帯の2種類の電波信号をミックス可能な分配器で、アンテナを4本、受信機6台が接続できます。
メーカー希望小売価格 682,500円(税抜価格 650,000円)

ソニーの業務用マイクロホンの歴史

 ソニーは、業務用マイクロホンの開発と製品化に1960年代から携わってきました。放送局のスタジオ内での歌番組、ニュース番組や、屋外での報道、中継、番組制作など、様々な環境や現場で使用されています。特に、コンデンサー型マイクロホン「C-38」は、1964年の発売以来、現在でも落語、漫才等でも使用されるなど、ロングランの人気を誇る製品です。
ワイヤレスマイクロホンにおいては、1970年から販売の始まったモデルWRT-42/WRR-45、1973年に登場し現在も放送局で活躍中のWRT-860/WRR-860、そして、2008年に最新のデジタル伝送技術を駆使したデジタルワイヤレスマイクロホンシステムDWXシリーズの発売などを通じ、国内放送局において約5割のシェアを有しています。
※:2013年11月現在。ソニー調べ。

デジタルワイヤレスマイクロホンならではの特長

●高音質
 アナログワイヤレスマイクロホンは音を圧縮して伝送する「コンパンダー方式」のため、音の立ち上がりに課題がありましたが、デジタルワイヤレスマイクロホンは優れた過渡応答特性によりこの課題を解決し、プロの要求に応える音の立ち上がりを実現しました。
 また、24bit、48kHzサンプリング方式により、ダイナミックレンジ106dB、周波数特性20Hz~22kHzという高性能を生み出しています。

●妨害波に強い安定した伝送系
 デジタルワイヤレス伝送は外来ノイズや混信に強く、電波の安定性が高いため、アナログワイヤレス伝送よりも干渉が起きにくく、マイクロホン同士が近づいて使用することが可能です。例えば、複数の取材クルーが同一現場に居合わせた場合でも、アナログワイヤレス伝送に比べてより安定した運用を行って頂けます。加えて、デジタルデータで音を暗号化するため、盗聴の心配もありません。
 送信電力が現行の1mw、10mwに加えて、50mwも可能となったため、従来よりもワイヤレスマイクロホンの運用範囲がさらに遠くまで広がります。例えば、ゴルフ中継やスタジアム等の広い場所での取材などが容易になります。
※: 同じ周波数のワイヤレスマイク同士が近づく時、干渉を避ける安全な距離を比較すると、アナログ方式は、デジタル方式の、約2倍離れなければなりません。

主な仕様

送信機
<ハンドヘルド型(手持ちマイクロホンタイプ)>
DWM-02N/WL、WM、WH:対応周波数(テレビホワイトスペース帯モデル)
対応周波数:WL470~542MHz、WM566~638MHz、WH638~714MHz
DWM-02N/G:
対応周波数:1.2GHz帯
<ボディーパック型(使用者の身体に取り付けるタイプ)>
・DWT-B01N/WL、WM、WH:(テレビホワイトスペース帯モデル)
対応周波数:WL470~542MHz、WM566~638MHz、WH638~714MHz
・DWT-B01N/G:
対応周波数 1.2GHz帯
送信部
発振方式 水晶制御PLL シンセサイザー
使用周波数
(送信周波数)
<TVホワイトスペース帯モデル>
WL モデル:470.150 MHz ~542.000 MHz、25 kHz 間隔、2875 波
WM モデル:566.025 MHz ~638.000 MHz、25 kHz 間隔、2880 波
WH モデル:638.025 MHz ~713.850 MHz、25 kHz 間隔、3034 波
<1.2GHz帯モデル>
1240.150~1251.825MHz、25kHz間隔、468波
1253.175~1259.850MHz、25kHz間隔、268波
空中線電力(送信電力) 1/10/50mW 切り換え
アンテナ型式 ヘリカル (DWM) λ/4 フレキシブルワイヤー(DWT)
占有周波数帯幅 192kHz以下 (工事設計認証における占有周波数帯幅は288kHz)
音声遅延時間
(送受信トータル)
MODE1…3.4msec(アナログ出力/デジタル出力)、MODE2…1.7msec(アナログ出力) 2.6msec(デジタル出力)
注:B型帯モデルはMODE1のみ対応
電波型式 G1EまたはG1D
変調方式 π/4 Shift QPSK
オーディオ部
音声アッテネーター 0~48dB (3dBステップ可変)
周波数特性 20 Hz~22,000 Hz
一般
乾電池寿命 連続使用約5時間 (ソニー単3形アルカリ乾電池2本、10mW出力、常温時)
外形寸法 φ37.1×194mm (直径×長さ) (DWM本体、カプセル部除く)
: 63×73×17mm(アンテナ、ラベリアマイクロホン除く) (DWT)
質量 約235g (乾電池含む) (DWM) 約125g (乾電池含む) (DWT)
受信機
・DWR-R02DN/W: (テレビホワイトスペース帯モデル)
対応周波数:WL470~542MHz、WM566~638MHz、WH638~714MHz
・DWR-R02DN/G:
対応周波数:テレビホワイトスペース帯(638~710MHz)、710~714MHz、B型帯、1.2GHz帯
受信部
受信方式 スペースダイバーシティ方式
回路方式 ダブルスーパーヘテロダイン
局部発振 水晶制御PLLシンセサイザー
オーディオ部
ダイナミックレンジ 106dB以上 (A-weighted)
全高調波歪率 0.03%以下
一般
電源電圧 AC100V/120V(切り換え)及びDC12V
消費電力 22W (AC100V時)
外形寸法
(幅×高さ×奥行)
482×44×335mm
質量 約3.6kg (付属アンテナ取り付け時)

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TEL
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