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2014年05月29日

新規植物由来多孔質炭素材料Triporous™(トリポーラス™)
平成26年度全国発明表彰「21世紀発明奨励賞」「21世紀発明貢献賞」を受賞

~ 余剰バイオマス利用で、循環型社会の実現や産業と市場の創出へ貢献 ~


ソニーは、公益社団法人発明協会主催の平成26年度全国発明表彰において、新規植物由来多孔質炭素材料の発明により「21世紀発明奨励賞*」および「21世紀発明貢献賞*」を受賞しました。

今回受賞した新規植物由来多孔質炭素材料Triporous™(トリポーラス™)の発明は、ケイ素化合物を含む籾殻など余剰バイオマス(再生可能な生物由来の有機性資源)を原料とした、従来の活性炭とは異なる微細構造と吸着特性を示す多孔質炭素材料とその製造方法の考案と、水や空気の環境浄化および化粧品や薬剤への応用が可能なアプリケーションに関するものです。

Triporousには、従来の活性炭で確認されるマイクロ孔(2nm以下)に加え、ケイ素化合物除去と細胞壁構造に由来するメソ孔(2~50nm)とマクロ孔(約1μm)が複合して多く存在します。水質汚染の原因となるフミン質やアオコ毒など分子量の大きな有機分子や、アレルゲン、酵素などの小さなタンパク質といった、従来の活性炭では吸着しづらかった物質の吸着が容易なことに加えて、有機塩化物や農薬などの低分子化合物の高速吸着が可能な特性を有しています。

現在、日本国内だけで年間200万トン以上排出されている籾殻に、大きな付加価値を加えられる本発明の技術は、余剰バイオマス利用による環境に配慮した循環型社会への貢献に加え、新たな産業と市場をグローバルに創造できる可能性を有しています。

  • 図1: 本発明材料の製造方法

  • 図2: Triporousのロゴ

*全国発明表彰について

全国発明表彰は、大正8年、日本の科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的に始まり、以来、日本を代表する幾多の研究者・科学者の功績を顕彰しているものです。
全国発明表彰は、皇室からの御下賜金を拝受し、多大の功績をあげた発明・創作(第一表彰区分)、あるいは、その優秀性から今後大きな功績をあげることが期待される発明(第二表彰区分)を表彰するものです。
「21世紀発明奨励賞」および「21世紀発明貢献賞」は、第二表彰区分に属し、「21世紀発明奨励賞」は発明者とそのグループに、「21世紀発明貢献賞」は権利者が所属する企業の代表者に贈呈されます。

「21世紀発明奨励賞」受賞者

  • ソニー(株)RDSプラットフォーム研究開発企画部門研究開発推進室 田畑 誠一郎
  • ソニー(株)環境推進センター環境マネジメント部 堀江 毅
  • 元ソニー(株) 山田 心一郎
  • 元ソニー(株) 野口 勉
  • 元ソニー(株) 管野 正喜
また、難燃性再生プラスチックSoRPlas (Sony Recycled Plasticの略語、ソープラス)材料の発明が、「発明賞」を同時受賞しました。
本発明は、プラスチック(樹脂)を燃えにくくするための添加剤である難燃剤と同難燃剤が添加された難燃性プラスチックに関するものです。ソニーが独自に開発した環境配慮型の硫黄系難燃剤(非ハロゲン)は、1%未満という極少量の添加で高い難燃性を得ることが可能です。この新型難燃剤を、廃プラスチックに添加することで、難燃性再生プラスチックとして、世界最高の99%の再生材率を達成するSoRPlasを開発しました。
SoRPlasは、難燃再生ポリカーボネイト樹脂として、従来の新材を用いた難燃性ポリカ—ボネイト樹脂に比べて高い耐熱性や耐久性を実現しており、液晶テレビやデジタルスチルカメラなどの当社製家電製品の筐体や部品において実用化されています。

「発明賞」受賞者

ソニー(株) デバイスソリューション事業本部企画管理部門戦略企画部SoRPlas事業室 稲垣 靖史
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